2025.9　運輸業
「IT点呼キーパー」で点呼データをクラウド管理し、管理者の事務作業時間を削減

企業概要とサービス導入における課題や狙い

株式会社マルセイカンパニー（以下、マルセイカンパニー）は、長年にわたり運送事業を展開し、日々の物流を支える重要な役割を果たしてきました。運送業においてはドライバーの安全管理と運行管理が事業の根幹をなす要素であり、とりわけ点呼業務は法令遵守の観点からも欠かすことのできないプロセスです。ところが同社では、出勤時にドライバーが行ったアルコールチェックの結果のプリントを、点呼管理者がExcelに転記するというアナログな方法を日々繰り返しており、この一連の作業が管理者にとって大きな負担となっていました。実際、毎日およそ1時間を費やすこの作業は、ほかの重要な業務に充てる時間を奪うだけでなく、業務効率全体の低下につながりかねませんでした。こうした状況を抜本的に改善し、業務をより効率的かつ正確に進めるために、同社は「IT点呼キーパー」の導入を検討するに至りました。

「IT点呼キーパー」を選定した理由

導入を決めた最大の要因は、点呼データをクラウド上で一元管理できる点にありました。紙や手作業ではデータの紛失や集計ミスのリスクが常に存在していましたが、ドライバーの点呼結果が自動的にクラウドに反映されることでその懸念を払拭でき、正確性と安全性を大幅に向上させることが可能です。さらに、管理者はどこからでもリアルタイムで点呼状況を確認できるようになるため業務の透明性も高められます。また、システム導入時の従業員への周知やトラブル対応を支える充実したサポート体制も評価ポイントとなりました。加えて、勤怠データを給与計算システムに直接連携できる機能が、バックオフィス全体の効率化に寄与する点も導入を後押ししました

「IT点呼キーパー」を利用して得られた効果

最大の効果は、従来1日1時間を費やしていたExcelへの転記作業が不要になったことです。これにより管理者は余剰時間をほかの業務に充てられるようになり、業務効率の向上を実感しています。さらに、勤怠データを自動で給与計算に取り込めるようになったことで、経理部門の負担も軽減されました。また、クラウド上でのデータ一元管理により、過去の点呼記録を迅速に検索・分析できるようになり、監査対応や業務改善にも役立っています。こうした成果は単なる時間削減にとどまらず、業務の正確性や生産性を高め、従業員の働き方改革や同社の業務改革を大きく前進させる取り組みとなりました