建設業を営む三徳株式会社(以下、三徳)は、社内のやり取りに個人のスマートフォンとLINEを利用していましたが、情報漏えいリスクや、業務時間外にも大量の通知が届くことによる労務管理上の課題を抱えていました。この状況を改善するため、業務用スマートフォンとビジネス版チャットツールである「LINE WORKS」を導入。現場写真や造成図面をセキュアに共有できるようになり、スムーズなコミュニケーションと情報漏えい対策を実現しました。さらに、端末を業務用と私用で分けたことで、仕事とプライベートを明確に分けられるようになり、働き方改革の推進にもつながりました。
三徳は、理想の家づくりを支える土地・家・庭のエキスパートカンパニーです。造成・外構・解体・上下水道など、建築以外の工事をワンストップで請け負っています。
同社では以前、社内のコミュニケーションに個人のスマートフォンとLINEを利用していました。しかし、この運用には課題がありました。多くの現場を扱う中で、個人のLINEを通じてやり取りされる写真や図面が情報漏えいリスクにつながっていたのです。
さらに、年末年始・GW・お盆を除き休暇中や業務時間外にも個人のスマートフォンに大量の連絡が届く状況が従業員の負担となっており、労務管理上の課題を抱えていました。
「作業員が仕事をした内容の業務を取りまとめる工務事務の作業では、1日に何百枚、何千枚という写真が集まってきます。土日も動いている現場があり、常に携帯が鳴っている状態でした。個人のスマートフォンでやり取りをしていましたが、セキュリティの面でも良くないと感じていました」(三輪氏)
こうした課題を解決するため、三徳は法人契約の業務用スマートフォンと、個人向けLINEと同じ操作感を持つビジネスチャットツール「LINE WORKS」を導入しました。
導入により、機密性の高い情報を個人のスマートフォンに依存せず安全に管理できるようになり、情報漏えいリスクを大幅に低減しました。さらに、内勤者もPCからLINE WORKSを利用できるようになり、効率化とセキュリティ強化を両立しました。
また、LINE WORKSで現場ごとやテーマごとにグループを作成して情報を整理する仕組みも整備し、必要な情報が必要な人に確実に届くようになったことで、情報の見落としや伝達漏れへの心配も軽減しました。
さらに、業務用スマートフォンで業務の連絡を行うようにしたことで、個人のスマートフォンに通知が届くことがなくなり、仕事とプライベートを明確に切り分けられるようになりました。その結果、従業員の負担も軽減しました。
「業務時間内でやり取りができる仕組みにしたことで、仕事と休みの区別がつけられるようになりました。セキュリティ対策も整っているため、情報漏えいリスクがなくなり、プライバシーも守りながら安心して情報共有が可能になりました」(三輪氏)
加えて、業務効率化も進みました。建設業では出先でお客さまと打ち合わせを行う際に、PCやスマートフォンで図面を確認するニーズが高くあります。三徳ではクラウドサービスを組み合わせることで、営業担当はスマートフォンやiPadから現場で直接図面を閲覧できるようになり、事務所に戻る手間がなくなりました。これにより現場への直行や位置情報の共有ができるようになったほか、書面印刷もコンビニでできるなど、段取りが改善され、1日の訪問効率も向上しました。
「図面などの情報をDXで一元化していきたいと思います」(三輪氏)
三徳では、今回の取り組みをきっかけに、さらなるDX推進を進めていく考えです。今後は、こうした取り組みを通じて、より正確で迅速な情報共有や意思決定を可能にし、業務効率の向上はもちろん、顧客対応の品質や従業員満足度のさらなる向上にもつなげていかれることでしょう。
「DX&Fun! Presented by SoftBank」
東海地域で放映されている、DXを進めたいと考えている企業の皆さんの背中を押すミニ番組です。その中で放映された三徳様の取り組みについてはこちらからご覧いただけます。
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