ドローンを活用した大型船舶からの物資輸送の実証実験を神戸港で実施

〜災害時に船舶が接岸できない状況を想定した新たな港湾物流モデルを検証〜

2026年5月20日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)が参画するKOBEモビリティフィールド協議会(主体:日本コンピューターネット株式会社、以下「協議会」)は、大規模災害により船舶が港に接岸できない状況を想定し、ドローンを活用して船舶から陸上へ支援物資を輸送する体制の構築を目的とした実証実験を、2026年1月22日〜23日に神戸港(兵機海運株式会社 兵庫埠頭物流センター)で実施しました。この実証実験では、港からドローンを離陸させ、停泊中の大型船舶上で物資をつり下げて、再び港へ輸送する一連のオペレーションを実施し、港湾特有の強風環境下における運航安定性や、安全な作業手順などについて検証しました。

神戸港でドローンが物資をつり下げて輸送する様子

阪神・淡路大震災では神戸港が甚大な被害に遭い、岸壁や港湾設備が損壊して、港湾機能が長期間にわたって制限されました。その結果、船舶による物資輸送が十分に機能せず、被災地への支援に大きな影響が生じました。

大規模災害時には、道路の寸断だけでなく、岸壁の損壊や安全確認の遅れなどにより、船舶が接岸できないケースが想定されます。その場合、海上には支援物資を積んだ船舶が到着していても、陸上へ迅速に物資を届けることができないという課題が生じます。

この実証実験は、こうした状況を想定して、停泊中の大型船舶を起点としたドローン輸送によって、港湾機能が制限された状況下でも物資を陸上へ届けることが可能かを検証するものです。神戸港という大規模港湾をフィールドとすることで、実運用に近い環境下での課題抽出と有効性の確認を行いました。

<実証詳細>

■ 実施日
2026年1月22日〜23日

■ 実施場所
神戸港(神戸市兵庫区、兵機海運株式会社 兵庫埠頭物流センター)

■ 輸送物資

  • 飲料水
  • 紙おむつ
  • 衛星通信アンテナ など

■ 使用機体
DJI社製「FlyCart 30」(最大積載量30kg)

■ 実施方法
港からドローンを離陸させ、150m先の海上に停泊中の大型船舶上で、物資をつり下げて、再び港へ輸送する一連のオペレーションを実施。
ドローンは船舶に着陸させず、ネットに収納した物資をフックでつり下げて運搬。

<実証結果>

港湾エリアでは、強風の影響により荷物が揺れるため、ドローンによる輸送には高度な運航技術や重量バランスの調整が求められます。この実証実験では、こうした実運用環境に近い条件下で実施し、停泊中の船舶と陸上間における物資輸送の有効性を確認しました。

  • 停泊中の大型船舶を対象としたドローンによる物資輸送の検証
  • 港湾特有の強風環境下におけるつり下げ輸送の安定性の確認
  • 船舶への非着陸方式による安全性と作業性の検証
ドローンを活用した大型船舶からの物資輸送実証の様子
実証の模様

<今後の展望>

今回の実証実験で得られた知見を基に、港湾エリアにおける災害対応力の向上を目指し、自治体や関係機関と連携しながらドローン物流の社会実装を推進していきます。

■ソフトバンクのドローンサービス「SoraBase」

https://www.softbank.jp/biz/services/infrastructure/sorabase/