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野球の楽しさや感動を追求する「福岡ソフトバンクホークス」

2010年3月20日(土)、今シーズンのプロ野球(パ・リーグ)が開幕し、優勝の栄冠を目指す福岡ソフトバンクホークスの新たなシーズンがスタートしました。本年もさまざまな角度から、お客様に野球の楽しさをお届けする福岡ソフトバンクホークス株式会社および福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社の取り組みについて、代表取締役社長を務める笠井 和彦にインタビューしました。

優勝にかけるチームの決意

今年は、ソフトバンクホークスにとって、どのようなシーズンになりそうでしょうか?

笠井:
ソフトバンク株式会社が福岡ダイエーホークスを買収し、「福岡ソフトバンクホークス」が誕生したのは2005年。今年で6年目のシーズンを迎えました。

昨年までの5年間は、終盤までは上位争いに参戦するものの、あと一歩のところで優勝を逃してきましたので、今年こそという優勝への意気込みを込めて、「今年はやらんといかんばい!」という、博多弁のチームスローガンを打ち出しました。秋山 幸二監督のもと、選手もコーチも、例年以上に優勝への強い意志を持って試合に臨んでいます。そして球団の職員も、全力でチームをサポートしております。

チームの状況も良好です。2月に宮崎で実施した春季キャンプでは、非常に秩序立ったトレーニングが行われました。キャンプ中に大きなケガをした選手はなく、安心しています。
今シーズンは、松中 信彦選手ら、ケガを抱える選手たちの回復を待ちながら、ケガのないチームを保つことがポイントだと考えています。

打撃面では、1番から9番までレベルの高い選手がそろっています。韓国から新しく入団した、李 ボム浩選手も徐々に調子を上げています。また投手陣には、杉内 俊哉投手、和田 毅投手、D.J.ホールトン投手などの頼れる先発陣に加え、ソフトバンクホークスの「SBM」こと、攝津 正投手(S)、ブライアン・ファルケンボーグ投手(B)、馬原 孝浩投手(M)からなる強力なリリーフ陣、 さらにほかにも著しい成長が期待できる若いピッチャーがいます。この強力な布陣を見るにつけ、「今年こそはいけるぞ!」との思いを強くしています。

子どもたちに伝えたい野球の魅力

先日、2010年7月に、「王貞治ベースボールミュージアム」が、ヤフードーム内に開館されると発表されました。設立が決まった背景を教えてください。

笠井:
福岡ソフトバンクホークス 王 貞治会長は、1959年に読売ジャイアンツに入団し活躍されました。現役引退後は、読売ジャイアンツ、福岡ダイエーホークス、そしてソフトバンクホークスの監督を歴任されました。現役時代の偉業のひとつである、通算本塁打数868本は、未だ誰も破ることができていない、世界最高本塁打数の記録です。

数年前、ソフトバンクホークスの監督を務められていた王会長の記念品を展示するイベントが、とある百貨店で催されました。そこには、多数のトロフィーや賞状などが展示されていましたので、王会長に保管場所を尋ねると、「倉庫です」という意外な答えが返ってきました。王会長にとって現役時代に獲得した記念品は、“過去の結果でしかない”ということだったのです。しかしながら私は、球史に残る活躍を称えるためにも、何らかの形で展示する必要性を感じました。そこでソフトバンクグループの代表であり、また球団オーナーでもある孫 正義に相談したところ、「きちんとしたミュージアムを作るべきです」というアドバイスがあり、その企画を王会長にもご快諾いただけましたので、設立に向けた準備を始めました。

「王貞治ベースボールミュージアム」は、どのような施設になるのでしょうか?

笠井:
「王貞治ベースボールミュージアム」の設立にあたり、王会長からいただいた要望がひとつありました。それは、単に記念品を陳列するだけのミュージアムではなく、野球体験を通じて子どもたちを育てる、“参加型のミュージアム”にしたいということでした。世界各国の子どもたちの野球を後援する、財団法人世界少年野球推進財団の理事長でもある、王会長ならではのアイデアでした。

王会長のお考えを踏まえ、福岡ソフトバンクホークスマーケティングでは、ソフトバンクグループ創業30年を記念するとともに、野球人・王 貞治の偉業を称え、野球への理解を深めていただき、次の世代のこどもたちに「野球」のもつ楽しさを広く伝えることを、「王貞治ベースボールミュージアム」オープンの目的としました。

そして「王貞治ベースボールミュージアム」には、3つのセクションを設ける予定です。1つ目は、王会長が育った時代背景を知っていただく、「王 貞治 歴史館」。ここでは、王会長の生家である「中華五十番」も再現します。2つ目は、王会長の現役時代の記録の数々を展示する「王 貞治 記録館」では、動画を使いながら、見せ方にこだわった展示を考えています。そして3つ目は、前述した“参加型のミュージアム”を具現化した「89スタジオ」です。ここでは、ヤフードームで実際に使われていた人工芝の上で、プロの投手が放つ速球を、「打つ」「取る」ことができる体感アトラクションを検討しています。また「89スタジオ」では、今後の技術の発達とともに、さまざまなことが可能になると思いますので、常に最新の技術を使ったアトラクションとしてレベルアップしていく必要があると考えています。
「王貞治ベースボールミュージアム」は、“王 貞治”という世界的な選手のミュージアムですので、海外の方が見学に来られても、恥ずかしくないレベルの施設にしたいと考えています。

感動を共有する喜び

ソフトバンクグループに野球チームがあることについて、どうお考えですか?

笠井:
先日、ソフトバンクホークスの監督や選手をソフトバンク本社に招き、グループ社員による激励会を開催しました。社員が実際に、目の前で選手たちを見ることで親近感が生まれ、「ソフトバンクホークスが自分たちのチームだ」ということをより強く意識して、「勝ってもらいたい!」「優勝のために応援するんだ!」という気持ちを、改めて実感する機会になったと思います。

ソフトバンクホークスは優勝を目指して、毎試合を全力で戦っていますが、掲げたターゲットやビジョンに向かって努力するプロセスは、No.1を目指して、日々の業務を積み重ねていく我々の仕事と同じです。

そういう気持ちをホークスに重ねて応援し、共に悔しがり、共に喜ぶ。そのような共感を与えてくれる野球チームが同じグループ内にあることは、大変素晴らしいことです。今年の7月には、ソフトバンクグループ創業30年の記念イベントとして、グループ社員全員で、試合を観戦する予定になっています。約2万人の社員を2つのグループに分け、2日間にわたって北海道日本ハムファイターズとの試合を応援していただきます。そこで大いに声を張り上げて応援することにより、グループの一体感をそのままチームの勝利に結び付けて共に喜び合いたいと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

笠井:
ソフトバンクホークスの本拠地、福岡Yahoo! JAPAN ドーム(ヤフードーム)に、より多くのお客様にご来場いただき、野球を楽しんでいただきたいと思っています。現在*1のヤフードームの座席数は、約36,300席。ダイエーホークス買収時は、今よりも1,000席ほど少なかったのですが、以来徐々に増やしてきました。このヤフードームでは、野球を通じて感動や楽しみを提供できるよう、今年もさまざまなイベントを開催します。もちろん、人気イベントのひとつである「女子高生デー」も行います。またヤフードーム内のオーロラビジョンは、メジャーリーグの球場をもしのぐ世界最大面積*2の「新・ホークスビジョン」にリニューアルして壮観です。さらに今後は、iPhone™の利用環境整備やiPhoneを活用した面白いサービスを企画中です。

今年も、お客様により野球を楽しんでいただけるよう努めていきますので、熱いご声援をどうぞよろしくお願いします。

笠井 和彦(かさい かずひこ)

ソフトバンク株式会社 取締役
福岡ソフトバンクホークス株式会社 代表取締役社長 兼 オーナー代行
福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社 会長 兼 代表取締役社長

略歴:1937年、香川県生まれ。1959年、株式会社富士銀行(現・株式会社みずほ銀行)入社。1992年同行副頭取に就任。1998年安田信託銀行株式会社(現・みずほ信託銀行株式会社)取締役会長などを経て、2000年ソフトバンク株式会社取締役に就任(現任)。主として財務を担当しています。2005年福岡ソフトバンクホークス株式会社 代表取締役 兼 オーナー代行に就任し現在に至ります。他にも、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社など、ソフトバンクグループ主要会社の取締役も兼務しています。

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    2010年3月時点
  • ※2 
    福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社調べ
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    Apple、Appleのロゴは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
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    iPhoneはApple Inc.の商標です。
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(掲載日:2010年4月6日)