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鹿もびっくり!?奈良・東大寺を3カ国語でガイドしちゃうアプリ

皆さんは、海外旅行で寺院や歴史的建造物を訪れた時、その歴史や参拝マナーなどを自分の母国語で理解できたらいいな~と思ったことはありませんか?

場所によっては、観光案内表示やパンフレットがなかったり、多言語対応していないことがありますよね。

日本を訪れる外国人観光客の皆さんも悩みは同じ。訪日外国人観光客を対象にした調査※1では、旅行中困ったこととして、「多言語表示(観光案内板等)」(回答者のうち20.2%)、「多言語地図、パンフレットの入手場所が少ない」(同18.8%)といった項目が挙がったそう。

一方の施設側も、景観維持のために案内板の設置が制限されていたり、急増する観光客への対応に手がまわらないなどの悩みがあるそうです。

英・中・韓国語で歴史や参拝マナーを教えてくれる「Nara Audio Guide」

「Nara Audio Guide」のアプリ画面

実は今、観光客に人気スポットの奈良・東大寺で、外国人観光客向けに英語・中国語・韓国語で観光ガイドをするアプリの実験が行われているんです。

東大寺といえば、大仏殿、南大門、法華堂、二月堂など見どころ満載の観光地。奈良に行ったら絶対に訪れたい場所ですよね!

「Nara Audio Guide」というアプリをあらかじめスマホにダウンロードしておくと、東大寺内の見どころに近づいた時、自動的に通知を受信。3カ国語に対応した動画が立ち上がり※2、その歴史や正しい参拝マナーなどをわかりやすく解説してくれるんです!

アプリのアイコンはシカが目印!

これがあれば外国人観光客の皆さんも、東大寺をもっと楽しむことができますよね! この実験は2017年3月まで実施していて、アプリは誰でも無料でダウンロードできます。外国語を勉強している方もぜひ試してみてください。

歴史や参拝マナーなどを動画でガイド(イメージ)

動画なので、よりわかりやすいですね!(イメージ)

太陽光や室内灯で動く! 「クリーンビーコン」

この実験を支えるのは、「クリーンビーコン」という小さな機器。ビーコンとはBluetoothの発信機で、スマホを持った人が近づき、発信された電波を受信すると対応するアプリを通じて通信を行います。通常のビーコン機器は、電源を定期的に交換する必要があるのですが、「クリーンビーコン」は、太陽光や室内の照明で動くので、管理がとってもカンタン! 環境にもやさしいんです。

今回の実験では、この「クリーンビーコン」の機器が東大寺の各観光ポイントに設置されていますが、看板などを設置する必要がなく、機器のサイズも小さいので、景観上の配慮ができるメリットもあります。

東大寺内に設置されているクリーンビーコン

機器のサイズが小さいので、景観に馴染みますね

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主導したこのプロジェクトには、ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社、株式会社 日立製作所、株式会社サイバー創研が参加し、実験を行っています。実験終了後は実用化に向けてフィードバックなどがまとめられる予定です。

外国人のお友達が奈良を訪れる際は、ぜひ「Nara Audio Guide」のアプリをおススメしてみてくださいね!

「Nara Audio Guide」のダウンロードはコチラ!

  • iOSのみ対応
  • ※1「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」結果(平成28年1月12日/総務省・観光庁)
  • ※2ビーコン各機器の圏内(半径数メートル以内)に入る必要があります。

(掲載日:2017年1月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部