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花火フォトグラファー直伝インスタ映えする花火写真!スマホでキレイに撮る5つのテクニックを読者モデルが実践

花火カメラマン直伝のインスタ映えする花火写真!スマホでキレイに撮る5つのテクニックを読者モデルが実践

夏の風物詩といえば、ドーン! ドドーン!! の、花火!

花火大会の花火は間近で見ると、迫力があってとてもキレイです。しかし、いざスマホで花火を撮っても「ぶれちゃう」「暗く写ってしまう」「目の前の迫力を出せない」「撮るタイミングが分からない」など、チャンスを逃して悔やんでも悔やみきれない人も多いはず。

こんなキレイな花火の写真撮りたくないですか?

花火

花火

というわけで今回は、この花火写真を撮影した花火カメラマンの別所隆弘さんにお願いして「スマホで花火をキレイに撮る5つのテクニック」をご紹介。また、浴衣の似合うモデルの友稀サナちゃんにスマホ「Xperia XZ2」を使って実践してもらいました。

別所 隆弘(べっしょ・たかひろ)
プロフォトグラファー/アメリカ文学研究者。National Geographic社主催の世界最大級のフォトコンテストであるNature Photographer of the Year 2017 “Aerials”2位など、国内外の写真賞多数受賞。雑誌掲載やウェブメディア、著書などを通じて、写真と文学の融合を試みるのが近年の関心事。東京カメラ部10選2014。滋賀、京都を中心とした”Around The Lake”というテーマでの撮影がライフワーク。

Twitter:@TakahiroBessho
Instagram:@takahiro_bessho

「花火カメラマンと名乗ったことはないですが、頑張ります」

友稀 サナ(ゆうき・さな)
10歳で子役デビューをした後、ファッション誌の専属モデルやTVドラマなど、マルチに活動。現在は"週末モデル"として、ベンチャーに勤務する傍ら、SHOW ROOMの「TOKYO NEXT GIRL」のメインMCや、CM・広告等で活動中。


Twitter:@sanayuuki

友稀サナ

「花火大好きです! 楽しみ~~~~♥♥♥」

花火写真をスマホでキレイに撮る5つのテクニック集

準備① 場所取りはできるだけ近く! 高く! そして手すりも確認

スマホのカメラの面積は人の視界と近いので、できるだけ花火に近い場所を選びましょう。また、少しでも高いところに行くと花火周辺の風景を入れられるので、写真に奥行きが出て個性が出てきます。

加えて、花火に対して横方向の手すりなどの平らな場所があるとなお良し。スマホを立てかけて固定することで手ぶれを防げます。

別所隆弘

別所ポイント
「『スマホ用三脚』と『Bluetooth シャッターリモコン』があると撮影がかなり楽に。特に三脚のあるなしで結果に雲泥の差が出ます。三脚がないときは、脇を締めながら両手でスマホを持つなど、できるだけスマホが揺れない状態を作ってください」

「『スマホ用三脚』と『Bluetooth シャッターリモコン』ってこれですね~~?」

「『スマホ用三脚』と『Bluetooth シャッターリモコン』ってこれですね~~?」

別所隆弘

「そうそうー」

別所さんがオススメする『スマホ用三脚』と『Bluetooth シャッターリモコン』はYahoo!ショッピング(ヤフーショッピング)でも買えます。

準備② 設定の秘訣は、カメラをできるだけ鈍感に

可能であれば、カメラの細かい設定もしてみましょう。通常、カメラは明るいものを暗く、暗いものを明るく写す特性があるので、花火の輝きをそのまま伝えるためには、「暗いときに何も写らないくらい鈍感にする」ことがポイントです。

一般的なオススメのカメラ設定

ISO

100

シャッタースピード

遅め(1秒から4秒程度)
遅くできないスマホの場合、一番遅いシャッタースピードで

F値

8以上、11くらいまで絞ったほうがいいです

ピント

花火が上がる場所に固定

今回のXperia XZ2のカメラ設定

ISO

100

シャッタースピード

1秒、途中から0.5秒

F値

自動(設定できず)

ピント

花火が上がる場所に固定

別所隆弘

別所ポイント
「1ランク上の写真に仕上げたい人は、アプリの『Adobe Lightroom CC』がオススメですね」

テクニック① 迫力が出ない? 花火は切れてもいいんです

花火の迫力を出そうと全体が画面に入るようにしていませんか? 実は花火は切れても迫力が出るんです。画面に入り切らないほど大きな花火であることが、画面越しでも伝わるようになります。また、人の頭や上半身を画面下に入れることで花火との視差による奥行きができ、花火の迫力が増します。

切らないと迫力が出づらい…
切らないと迫力が出づらい…(Xperia XZ2で撮影)

切ることで迫力の出る花火

切ることで迫力の出る花火

切ることで迫力の出る花火(Xperia XZ2で撮影)

テクニック② 明るい花火を撮りたいなら、白や赤はNG? 狙え、最後の一発

「明るい花火を撮っても実際は暗くなってしまう」「せっかくきれいな花火を撮ったのに真っ白になった」ことありますよね。

準備2でも紹介しましたが、カメラは明るいものを暗く写す特性があるので、花火にピントが合うとその明るさを必死に抑えようとして全体が暗くなります。それとは逆に、夜空や周りの夜景など暗いところにピントが合うと暗さを必死に明るくするため、今度は花火が真っ白に。

特に光量(明るさ)が強すぎて輝くような白色や、色が濃すぎて他の色までその色に染めてしまう赤色を避け、青色や緑色を選ぶと比較的明るくキレイに撮ることができます。とはいえ、花火は上がるまで何色が来るか分からないので、とりあえずシャッターは押し続けましょう。

また、花火のシルエットが分かるように下から見上げるように撮ったり、人を画面内に入れてフラッシュを使うことで、メリハリの効いた写真が撮れます。

別所隆弘

別所ポイント
「特に真っ白の花火は一眼レフでも難易度が高いので、カメラマンはみんな避けています(笑)また、花火が連続で上がっている場合、青→白のように撮りたい色に明るい色が重なってくることも多々あるので、実は最後の一発が狙い目だったりします。『最後の一発なんていつ上がるか分かるの?』と思う人もいますが、意外と分かっちゃいます。大体、花火の構成は1セクション5分程度になっていて、最後の一発の前に分かりやすいタメを作るんです。Youtubeなどで花火大会の動画を見てみると分かりやすいかもしれませんよ」

光量が強くて色が飛んでしまう白の花火

青色が映える美しい花火

光量が強くて色が飛んでしまう白の花火と青色が映える美しい花火(Xperia XZ2で撮影)

テクニック③ 撮りやすい花火教えます。スターマインを撮ってませんか?

派手でインパクト抜群なので写真映えしそうですが、実は非常に撮りづらいのがスターマイン系の花火です。いくつもの花火が一気に爆発して全体の光量が強すぎるので、大体真っ白になってしまいます。撮りやすいのは「尺玉クラスの大きな花火」。大きく一発だけ上がるので他の花火から干渉を受けないからです。特にオススメなのは、高く・長く・太く空に火線が残る花火です。火線が他よりも長いなと思ったら、きっと「大物」。それを狙ってシャッターを押すと、素晴らしい一枚が撮れるはずです。

例:噂のスターマイン

例:噂のスターマイン

例:撮りやすい尺玉

例:撮りやすい尺玉

別所隆弘

別所ポイント
「僕は青色の尺玉が好きですね。尺玉に近いサイズ(8号玉)の花火は、単発で上がるので撮りやすいです」

尺玉に近いサイズ(8号玉)の花火は、単発で上がるので撮りやすいです。

テクニック④ 1人なら街灯や環境光、2人なら友達を使えば、自撮りが1ランク上に

自撮りの時、上向きにフラッシュを使って撮ることで、おばけ顔になってしまうことよくありませんか? また、花火撮影はストロボやフラッシュを使うと、周りの人たちの迷惑になりがちなので、周りへの配慮も心がけましょう。(今回の撮影は、特設の撮影スポットで、周囲に人がいないことを確認した上でフラッシュを使用しました)

噂のおばけ顔

噂のおばけ顔(Xperia XZ2で撮影)

そんな時は、近くの街灯などの環境光を利用しましょう。特に、自分より高い位置にあり、太陽と同じ角度から光が出ているのが理想。自分の顔に光が当たるようにすると、上手く自撮りができます。

「わー、インスタ映えしそう~」
「わー、インスタ映えしそう~」

「僕も」
「僕も」

テクニック⑤ 動画で雰囲気を出したいならタイムラプスの時代

インスタグラムも動画の時代。フォトジェニックならぬムービージェニックな花火動画を撮りたいなら、断然タイムラプス動画(静止画をつなぎ合わせて作ったコマ送り動画)がオススメです。前述のテクニック1-3を活用しながら、人を入れたければ縦向きで、景色を入れたければ横向きで撮ると花火独特の雰囲気が出ていいですよ。

別所隆弘

別所ポイント
「今回使ったXperia XZ2もそうですが、タイムラプス機能はスマホの標準機能についていないことが多いです。今回は同時に撮影した一眼レフで撮ったものからタイムラプス動画を作りましたが、スマホでもアプリの『Lapse It』のようなアプリを使えば、簡単にタイムラプスが撮影できます」

実際撮ってみてどうでしたか?

友稀サナ

「最初は難しい内容かと思いましたが、意外といけちゃうんですね! 今年もたくさん花火に行きたいと思います(笑)」

もっと手軽に花火の写真を撮るには、スマホ用カメラレンズがオススメ

別所隆弘

別所ポイント
「スマホのレンズは大体が24mm程度なので近くに寄らないと花火を撮りづらいです。例えば、80-100mmの望遠レンズや、真ん中だけ飛び出して独特な雰囲気の出る魚眼レンズなど、レンズを変えるだけで花火スマホのバリエーションがぐっと広がります」

Yahoo!ショッピングでスマホ用のカメラレンズを探す

いかがでしたか? この花火カメラマン直伝のテクニックを生かして、今年の夏の快適な花火ライフを楽しんでくださいね!

「Xperia XZ2」がさらに進化! 「Xperia 1」

スマホアドバイザーがプロならではの視点で特長を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

(掲載日:2018年7月24日、更新日:2019年7月22日)
文:ソフトバンクニュース編集部
監修、写真:別所隆弘
モデル:友稀サナ