この夏、スマホやタブレット一つであらゆる電化製品をコントロール・管理することができるマンション「東京ポートシティ竹芝 レジデンスタワー(以下、レジデンスタワー)」が誕生しました。
さまざまなIoTサービスや最先端のテクノロジーが詰まった“スマートレジデンス”が実現する未来の生活を、ガジェット系人気YouTuber・KICSことイマムラケンタさんがレポートします。
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- ※取材は万全の新型コロナウイルス感染症対策をとった上で実施しました。
「東京ポートシティ竹芝 レジデンスタワー」とは?
2020年9月に開業を予定している、リアルタイムデータと最先端のテクノロジーを活用した都市型スマートシティ「東京ポートシティ竹芝」。その住居棟として、いち早く入居を開始しているのが今回訪れる「レジデンスタワー」。IoTやAIがスマートなライフスタイルを実現する、機能性・快適性・創造性を兼ね備えた物件です。ソフトバンクグループのエンコアードジャパンが開発したスマートホーム向けオールインワンサービス「コネクト」が導入されています。
目次
- 入館した瞬間始まる、最先端のテクノロジー体験
- コワーキングスペースにDIYラウンジ……仕事も遊びもマンション内で完結?
- ドアの開錠から部屋のムード作り(?)まで。アプリ一つであらゆる家電をコントロール
- スマートなだけじゃない。生活に寄り添うIoTサービスも
今回のリポーター
Tech YouTuber KICS/イマムラケンタ
ガジェットやテクノロジーに関する情報を発信するYouTubeチャンネル「KICS」を10代の頃より運営。学生時代から動画配信を精力的に行い大学卒業と同時に独立、フリーランスで映像制作業を行い、2019年に専業YouTuberとなる。Apple製品やガジェット、アプリを中心に取り扱い、スタイリッシュな映像と詳細なレビューが特徴でチャンネル登録者数10万人(2020年7月現在)。
- YouTube:KICS / イマムラケンタ
- Twitter:@imamurider4K
- YouTube:KICS / イマムラケンタ
- Twitter:@imamurider4K
入館した瞬間始まる、最先端のテクノロジー体験
イマムラさんのスマートレジデンス体験は、マンションへの入館時から始まっています。
「おはようございます!」
「レジデンスタワー」の入り口は、セキュリティ対策万全のオートロック。高精度な顔認証システムを導入しているため、ハンズフリーでの入館が可能です。
「顔をカメラに向けなくても開くんだ! 思っていたよりもずっとスムーズです。オートロックのマンションって、雨の日とか荷物が多いときでも、暗証番号を入力したりカードを取り出さなきゃいけないのが面倒じゃないですか。これはスマホの顔認証感覚で入館できるのが楽ですね」
入館後、出迎えてくれたのは、最先端のマンションならではのクールさとラグジュアリー感を兼ね備えた、エントランスホール。天井が高く通路も広めに確保されているため、落ち着いた時間を過ごすことができます。
QRコードを読み込むだけで、すべてのIoTサービスの設定が完了
それでは、IoTサービスに囲まれたスマートライフを送るための簡単な準備を始めましょう。
まずはレジデンスタワー入居者専用アプリ「コネクト」をダウンロード。
これまではIoTを自宅に取り入れようと思っても、サービスや機器によって管理アプリがバラバラだったり、複雑な設定が必要だったりという障壁の高さに、導入を諦めたという方も多いのではないでしょうか。
レジデンスタワーでのスマートライフには、そのような心配は一切必要ありません。部屋ごとに設定されたQRコードを読み込むだけで、初期設定なしで館内すべてのIoTサービスを利用できる、親切設計です。
「IoTのセットアップって面倒ですけど、これなら簡単ですね!」
コワーキングスペースにDIYラウンジ……仕事も遊びもマンション内で完結?
「レジデンス(一般向け賃貸住宅)」「シェアハウス」「サービスアパートメント(蔦屋家電プロデュースによる家具・家電付き住宅)」の3タイプの住戸からなるレジデンスタワー。
入居者だけが利用できる、用途別のさまざまなラウンジスペースがあるのも大きな特長です。まずは、日頃から“もの作り”に取り組むというイマムラさんと「DIY-LOUNGE※」へ向かいましょう。
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- ※利用はシェアハウス入居者限定となります
「3Dプリンターやレーザーカッターまで! 工具もたくさんそろってますね。初心者向けから上級者向けのものまで、幅が広いです」
続いて向かったのは、「WORK-LOUNGE※」。ソファ席やテーブル席だけではなく、キッチンスペースも完備。テレワークの普及が進む今、居住空間にワークプレイスを備えた住居は“ニューノーマル”として定着していくのかもしれません。
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- ※利用はシェアハウス入居者限定となります
「マンション内にこういったスペースがあると、仕事とプライベートの区別をつけやすくて良いですね! フリーランスにはもってこいでしょうし、家族と暮らしているテレワーク中の人も『仕事をするときだけラウンジに移動する』という使い方ができますね」
多様なライフスタイルに応える共有ラウンジ
ラウンジはエントランスの奥にも。(左)「LIBRARY-LOUNGE」は、休憩や入居者同士の交流のためのスペース。(右)ライブラリーラウンジに併設される「PLAY-LOUNGE」は、ビリヤードや大型モニターでのスポーツ観戦が楽しめるため、ちょっとした息抜きにもってこい。このほか、別フロアには畳式のスペース「WA-LOUNGE」も
ドアの開錠から部屋のムード作り(?)まで。アプリ一つであらゆる家電をコントロール
いよいよお待ちかねのレジデンスフロアへ。ここからは、イマムラさんには実際の入居者気分で、IoTサービスに囲まれた生活を体験してもらいましょう。
部屋への入室には「bitkey(スマートロック)」を使用。特別な操作は必要なく、ただ近づくだけで部屋のロックが解除されました。
「これ、便利ですね! bitkeyなら、決められた時間だけ入室できるワンタイムチケットを宅配業者に送れば、不在時でも荷物を置いてもらえますよね」
今回見学したファミリー向け2LDKの室内には、メインエントランスや共用施設の世界観と違わず、すっきりとモダンな雰囲気を醸しだすインテリアの数々が。テレビ、エアコン、床暖房など、備え付けの家電製品の多くはIoTサービスと連携しているため、「コネクト」だけであらゆる操作が行えます。
中でもリビングのマルチファンクションライトは、照明とBluetoothスピーカーの一体型。そのときの気分に合わせて明かりを切り換えムードを演出、天井から降り注ぐように室内に広がる音楽を感じながらリラックス……なんて時間が実現できます。
例えば、こんな風に。
「おお! 本当に全部アプリ上で操作できました」
スマホで混雑状況をチェックしてから、安全にエクササイズ
「コネクト」では、先ほどのラウンジを含む館内施設の混雑状況もリアルタイムでチェック可能。いざ行ってみたら人が密集していて入りづらい……という状況もスマートに回避できます。
「お、FITNESS ROOMが空いてるから運動しに行こうかな」
24時間無料で利用できる「FITNESS ROOM」では、自分のペースで伸び伸びと体を動かせます。
壁面に2台備え付けられている「スマートミラー」は、オンラインフィットネスサービス「WEBGYM」を搭載。1,500種類以上のメニューの中から、さまざまなエクササイズ動画をガイド付きで見ることができるため、初心者でも迷わずに運動を継続することができそうです。
スマートなだけじゃない。生活に寄り添うIoTサービスも
FITNESS ROOMでしっかりと運動したイマムラさん。再び自室へ戻る前に、「コネクト」を開きさらなる機能を試します。
「汗もかいてきたしこのままシャワーを浴びたい……ついでにお風呂も沸かしておこうかな」
「コネクト」を使えば、給湯器も遠隔で操作可能。これなら、フィットネス後の隙間時間を無駄なく生かすことができます。
「お湯はり、しっかり始まってますね」
レジデンスタワーには、生活に効率や豊さをもたらすIoTだけではなく、セキュリティーを高めるサービスもあります。例えば、玄関のドアに設置された「コネクトセンサー」。
取材スタッフ1人が部屋から出てみると……すぐに通知が来ました。
このように、ドアの開閉記録がアプリ上に残る上、午前9時〜午後5時のように、設定した時間帯に開閉を検知する通知が届きます。例えば家族で住んでいる場合は、お子さんの帰宅を遠隔から確認するといった「見守りサービス」として活躍してくれるでしょう。
……ところで、これだけIoTが完備された生活だと、気になってくるのが電気料金。自分の気づかないうちに電気代を使い過ぎているかもしれません。
そんな不安もしっかりサポートしているのでご安心を。「コネクト」は電力IoTサービス「エネトーク」との連携により、月間/リアルタイムでの電気料金と電気使用量が可視化されているため、気になったときにいつでも確認することができます。
「個人では手が届かなかった部分をIoT化していることがユニーク」
最後に、本日の体験で感じたレジデンスタワーの魅力について、イマムラさんに聞いてみました。
「一番のポイントは、備え付けのホームシステムがあらかじめIoT化されていることですね。そもそもIoTって、今まではすべて自分で実現するしかなかったんです。『便利だな』と思ってても、『設置が面倒だからやらない』という選択をしていた人も多いんですよね。特に床暖房や給湯器となると、個人ではIoTによる自動化ができないんですよ。スイッチをつければ実質的なIoT化は可能ですが、システム自体には介入できなくて。
このマンションは、そうした個人では手が届かなかった部分を『物件』という一つのパッケージにすることで、IoT化を実現していることがユニークだなと思いました。レジデンスタワーがIoTに対する敷居をグッと下げるきっかけになってくれる、そんな気がしますね」
まだまだある。「コネクト」のアプリにはこんな機能も
「コネクト」のアプリは、全26のサービスと131の機能を搭載。今回ご紹介したほかにも、「各製品の取扱説明書」「マンション内の各連絡先」「地域の温度・湿度」「屋外の熱中症の状態」「PM2.5の量」といった、生活の快適性向上のためのサービス・機能が充実しています。
イマムラさんの“スマートレジデンス”一日体験は、これにて終了。未来の生活、イメージが湧きましたでしょうか?
「レジデンスタワー」は2020年7月現在、引き続き入居者を募集中しています。オフィシャルサイトでは、内覧やより詳しい資料の取り寄せも受付中。皆さんもぜひ、スマートライフを体験してみてください。
(掲載日:2020年7月28日)
文:早川大輝
編集:エクスライト
撮影:高島啓行