最近、ファミレスなどへ行くと注文した料理をロボットが運んできてくれることが増えましたね。それに続いて、いま新しく変化しようとしているのが「自動販売機」。外出中に喉が渇いた… と思ったときにあると助かる生活の必需品にも、ロボットが活用されようとしています。
9月17日から18日にかけて東京・竹芝で開催された、ポップカルチャーとテクノロジーの未来を体験できるイベント「ちょっと先のおもしろい未来 –CHANGE TOMORROW-」（以下「ちょもろー」）で、アサヒ飲料株式会社の自動販売機と、ソフトバンクが開発した自律走行ロボット「Cuboid」がコラボした実証実験を実施。ペットボトル飲料をお客さんのところまで届ける、Cuboidの勇姿（？）を取材してきました。
スマホから注文した飲料をロボットが届けてくれる
アサヒ飲料とコラボした未来のドリンク購入体験ができる実証実験の舞台は、ソフトバンク本社が入居する東京ポートシティ竹芝。「ちょもろー」は大人も子供も楽しんで学べる総合イベントということで、多くの家族連れやカップルでにぎわっています。
当日は竹芝エリアでお祭りも開催され、「ちょもろー」にも多くの来場者が
夏の終わりかけにも関わらず、この日も気温31度の猛暑日。すでに汗だくです。
こんな日にはやっぱりキンキンに冷えた飲み物がほしい…！
早速、スマホから飲み物を注文してみます！
QRコードを読み取るとLINEのミニアプリが開き…
アサヒ飲料の “動く自販機” アプリから、好きな飲み物を選択
テーブル席に腰掛けて心地いい風に当たりながら、自律走行ロボット「Cuboid」が飲み物を届けてくれるのを待っていると…
あ、きた！
わざわざ自動販売機を探さなくても、飲み物を届けてくれるので、動く手間が省けて便利です。
ペットボトル飲料を載せたCuboidは、来場者からの注文を受けた後、各テーブルの近くに用意された配送スポットのうち、注文者に最も近いスポットへ飲み物を届けにいきます。
Cuboidは障害物を避けながら、人にぶつからないように声を発したり…。動く自動販売機に、子どもから大人まで興味津々の様子。Cuboidが飲み物を運ぶ姿を、ほほ笑ましい表情を浮かべて見届けるシニア世代のご夫婦もいました。
当日、実際に動く自動販売機を利用した来場者からは、「未来を感じる初めての体験で楽しかった。しゃべったり声を出したりするのでかわいく感じました」「アプリのオーダー画面がとても見やすかったです」といった感想がありました。
実際どんな風にロボットが飲み物を配送するのか、Cuboidの小さな旅の様子をお見せします。
必要なタイミングで、必要な場所に。商品がお客さま側に寄り添っていく社会へ
今回の取り組みは、今後の新しい販売チャネルを生み出していくというアサヒ飲料の長期的な目標の下、ロボットが動く自動販売機として飲み物の配送を行うという事業の実現に向けた実証実験です。
お客さんのスマホから注文を受け付けた後、アプリで注文を確認し、実際に注文者がテーブルにいるかなどを担当者が目視で確認してから、ロボットに指示を出し配送を開始します。
スマホとタブレット端末を活用して注文を管理
実証実験を担当するアサヒ飲料の担当者は、「昨年はアサヒ飲料本社内で実証実験を行い、今回初めて屋外での実験となりました。われわれが目指しているのは、必要なものを必要なときに必要な場所へ、ロボットがお客さまのいる場所へ配送できるような事業です。ロボットがおいしい飲料を冷えている状態で届け、お子さんに笑顔になってもらいたい。今回の実証実験を踏まえて、オペレーションやアプリをさらに改善し、現在は人が商品をCuboidに載せているが、将来的には人を介さずにロボットだけで飲み物を届けられるようにしたい」とコメント。
加えて、ソフトバンクの法人事業統括 デジタルエンジニアリング本部 花尻 健介（はなじり・けんすけ）は、「われわれソフトバンクの法人事業では、デジタル技術を活用して社会実装していくことで、あらゆる業界が抱える課題の解決に取り組んでいます。アサヒ飲料が将来目指す姿の実現に向けて、ソフトバンクとしてもご支援をしていきたい」と、ロボットを活用した自動販売機の実用化に向けて、アサヒ飲料と共同で取り組んでいくと意気込みました。
関連リリース
（掲載日：2023年9月29日）
文：ソフトバンクニュース編集部
ソフトバンクの研究開発
ソフトバンクは、「Beyond Carrier」戦略で生み出す新しい体験や暮らしの実現に向け、通信をベースとしたさまざまな先端技術の研究・開発に挑戦し続けています。
