Oh! B2Bマーケティング　第5回レポート
悩める孤独なBtoBマーケターのための社外交流のすゝめ

ソフトバンクビジネスブログ編集チーム
宮野綾

2022年09月20日掲載

SoftBankのBtoBマーケティング担当者が語る「Oh! B2Bマーケティング」

第4回レポートはこちら

BtoBマーケティングを実践的に深く取り組みたい人が集まり、BtoBマーケティングを探求する仲間が増えることを目指したオンライン番組、Oh!B2Bマーケティングを毎週木曜日に配信しています。

第5回は、「BtoBマーケター同士のつながり」をテーマにお話しします。

第5回出演者紹介

山田泰志

長年BtoBマーケティングを専門とし、ソフトバンクのBtoBマーケティングの戦略から実行まで広く行う役割を担う。世界レベルのBtoBマーケティングの仕組みや実践を知る専門家。

竹之内彩歌

2021年に、全く違う職業からBtoBマーケティング担当者に転身。日々BtoBマーケティングを学習中。現在は、早川さんと同じくメールによるマーケティング活動を主たる業務として行う。

孤独なBtoBマーケター

今回もリスナーの方からお悩みメッセージをいただいています。

BtoBマーケターになって1年が経ちました。日々業務をする中で課題が見つかり、壁にぶつかってしまいます。皆さんはこういう時、どうしていますか？

最近はBtoBマーケティングに取り組む組織が増えてきていますが、日本のBtoBマーケターは、組織の中で孤独を感じている人が多いのも事実です。

竹之内さん
「他社の方のお話を伺っていると、営業部門に見込み顧客を渡すまでの工程を全て一人で行っていたり、システムまで自分で見ていたりする方もいらっしゃいます。例えば営業部門との連携がうまくいかない、といった悩みも一人で抱えている方は多いと思います。」

海外のBtoBマーケターと関わることも多い山田さんは、企業組織におけるマーケティング組織の大きさが関わっていると言います。特に欧米の企業においてはBtoBマーケティングに長く取り組んでいる企業が多く、BtoBマーケティングに携わる社員が全社員の3割を占めることもあります。一方日本の企業では、BtoBマーケティングに本格的に取り組んでいる企業は依然として少なく、それに比例して携わる人数も非常に少ない傾向にあります。部署の数人でさまざまな施策を回していたり、たった一人でBtoBマーケティングの機能を全て担当している方も珍しくありません。

社外マーケターとの交流で得られるもの

そんな孤独なBtoBマーケターにおすすめしたいのが、他社のBtoBマーケターとの交流を増やすことです。

BtoBマーケティングを始めて2年目になる竹之内さんは、今年度になってから他社のマーケティング担当者と交流する機会が増えたそうです。社外の方と話すことで、社内のマーケティング仲間と話しているだけでは得られない視点を得られたり、自社の当たり前が当たり前ではないことに気づけたり、幅広い視点で物事を考えるきっかけが生まれます。

当初竹之内さんもBtoBマーケティングを始めて1年も経っていない自分では、交流の場に参加しても話についていけないのでは、と思って遠慮していたそうです。しかし実際に参加してみて、全く考え方が変わったと言います。

竹之内さん
「以前は、自分の悩みを他社の方に打ち明けるなんて恐れ多いと思っていました。でも、実際に交流の場に参加してみて、悩みをシェアすることでお互いに解決し合えたり、自分では考えつかなかった解決策を教えていただいたりして、今では積極的に社外の方と交流したいと思うようになりました。」

BtoBマーケティングはまだまだ初心者が多い領域でもあり、他のマーケターと話してみると案外同じような悩みを抱えている方もたくさんいらっしゃいます。勇気を出して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか？