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2022年8月4日掲載
Chromebookはノートパソコンとしては導入コストが安いため、最近、企業での利用が広がってきています。しかし、どうしてもWindowsでないと動かないアプリが一部存在しますので、Chromebook→VPN接続→Windowsのリモートデスクトップの構成が求められることがあります。また、Windowsとは異なり、ChromebookのVPN設定及び接続をユーザに任せることが難しいといったインフラ担当者の声をよく耳にします。
今回は、これらの課題を解決するために、Google管理コンソールのポリシー配布機能を使って、ChromebookをAzure上のFortigateにL2TP自動で接続させる方法を紹介します。
今回の構成では、Windowsへリモートデスクトップ接続する際に、「FortiGate」を使用します。このFortiGateはFortinet社による次世代ファイアウォール(NGFW)で、安価なUTMファイアウォールでありながら、SDWANルータとしてネットワーク接続に使用することができます。
今回はAzure上にFortiGateを導入したのち、ChromebookからAzureへL2TP自動接続してみます。
構成図としては次の図の通りになります。
Step-by-stepで構築します。
1.AzurePortalにてVM版のFortigateを購入します。
Fortigate管理コンソールにログインするためのユーザ名、パスワードが必要のため、認証は「パスワード」を選択します。
Fortigateのログ保存のため、もう1つのDiskを作成します。
2.FortigateにVPN接続するためのPortの許可を設定します。
3.ルートテーブルを作成します。
仮想ネットワークと関連付けます。
4.VPNを設定します。
L2TP接続Userを作成します。
今度はChromeBook側から設定します。まずはGoogle管理コンソール設定を開きます。
先述導入したFortiGateをリモートホスト先として設定します。
ここまでの設定手順が問題なければ、あとはChromeBookを起動したら自動でL2TP接続されます。
ChromeBookからWindowsのリモートデスクトップへ無事接続することが出来ました。
今回、Google管理コンソールのポリシー配布機能を使ってChromebookをAzure上のFortiGateにL2TP自動接続する方法を簡単にご紹介しました。次世代ファイアウォール(NGFW)であるFortinet FortiGateはセキュリティを保ちつつChromeBookからVPN設定および接続を自動で行うため非常に便利です。この方法があれば、Azure以外のクラウドサービスや、他シナリオでも通じるとは思いますので、ご参考にいただければ幸いです。
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