Weekly AWS アップデート情報 - 2022/9/13             ~コンテナイメージの起動が高速化~

2022年9月13日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。大塚 清です。

先週 (2022/9/5 - 2022/9/11) の主な AWS アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

Seekable OCI(SOCI) は AWS によってオープンソース化された技術です。今までのコンテナイメージの起動はイメージ全体をダウンロードしてからコンテナの起動をしていたため時間がかかりました。遅延読み込みは、アプリケーションの起動とイメージのダウンロードを並行することで起動の高速化を可能にしました。詳細については Github ページをご覧ください。

コンピューティング

 

AWS Fargate は ECS や EKS 向けのサーバレスコンピューティングエンジンです。Fargate のサービス上限は ECS のタスク数または EKS の Pod 数で計算されていましたが、今回の移行で利用される vCPU 数に基づく計算方法になりました。こちらの移行は 2022 年 10 月 3 日から自動的に適用されますが、問題が発生した場合は、10 月 31 日までは従来の方法に戻すことも可能です。11 月 1 日から従来の方法を選択したアカウントについても順次自動的な移行が実行されます。

コンテナ

ACK は Kubernetes クラスタから直接 AWS サービスのリソースを定義し使用できるようにするオープンソースです。今回新たに Amazon RDS、AWS Lambda、AWS Step Functions、Amazon Managed Service for Prometheus、AWS Key Management Service 向けの ACK が一般利用開始しました。ACKは現在、 12 個のサービスが一般利用開始、さらに 13 個がプレビュー段階にあります。

ネットワーキングとコンテンツ配信

AWS Transit Gateway Connect が大阪、ジャカルタリージョンで利用可能になりました。この機能は SD-WAN プライアンスを AWS に統合するための機能です。複数の拠点から AWS への接続を確立する作業を簡単に実現します。

 

Amazon VPC Flow Logs は、VPC のネットワークトラフィックに関するログを取得する機能です。今回、このログを Amazon Kinesis Firehose に配信できるようになりました。Kinesis Firehose はさまざまなサービスに対してそのデータを出力し分析・活用することができます。詳しくはブログ記事をご覧ください。

データベース

Amazon DynamoDB は複数のテーブルにまたがる、複数のアイテムに対する整合性をもったトランザクション処理を実行します。今まではひとつのトランザクション処理で実行できるアクションは最大で 25 個まででしたが、今回、最大 100 個まで実行可能になりました。

 

Amazon RDS for MySQL で MySQL バージョン 8.0.30 がサポート開始されました。以前のバージョンで発見されたセキュリティ脆弱性を修正し、パフォーマンスの改善や MySQL コミュニティによって追加された多数の修正が行われています。

その他

Amazon Connect Voice ID は機械学習を使用して発信者認証を提供する機能です。今回、音声操作などの不正リスクを検出し、高リスクであることが検知されるとオペレータに通知できるようになりました。これにより、リスクが通知されたら追加の本人確認を行うなどのセキュリティ対策が可能になります。

 

Amazon SNS を利用した SMS メッセージの送信機能が、大阪、欧州(ミラノ)、アフリカ(ケープタウン)、AWS GovCloud (米国東部)で利用可能になりました。

 

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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