Weekly AWS アップデート情報 - 2022/9/20~AWS Fargate のコンピューティングとメモリを 4 倍に~

2022年9月20日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。大塚 清です。

先週 (2022/9/12 - 2022/9/18) の主な AWS アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

AWS Fargate はコンテナ向けのサーバレスコンピューティングです。今回の改善で以前の約 4 倍の最大 16 個の vCPU、そして最大 120 GiB のメモリが選択可能になりました。ESC のタスク、EKS の pod 両方の用途で利用できます。これを利用するには、先週発表された vCPU ベースのサービスクオータを有効にしなければいけません。

コンピューティング

AWS App Runner は、コンテナ化された Web アプリケーションや API を簡単にデプロイできるフルマネージド型サービスです。今回、別のリージョンにある Amazon ECR イメージを使って、App  Runnner サービスを作成または更新できるようになりました。

コンテナ

Amazon ECS は、Cpacity Provider の改善をし、Cluster Auto Scaling のスケールイン時、これまで 5 %ステップで縮小していたものを、最大で 50 %で縮小可能になり、より高速なスケールインができるようになりました。詳しくは公式ブログ「Faster Scaling-in for Amazon ECS Cluster Auto Scaling」をご覧ください。

データベース

Amazon RDS Performance Insights は、RDS のモニタリング機能を拡張してパフォーマンスの分析に役立ちます。今回、Amazon RDS Performance Insights に表示される上位の SQL クエリの数が 10 から 25 に増えました。

 

Amazon RDS for Oracle で、一時テーブルスペースのインスタンスストアと M5d, R5d インスタンスのデータベーススマートフラッシュキャッシュをサポート開始しました。これにより、一時テーブルを使用する処理が高速化します。この機能は Oracle SE2、Enterprise Edition 両方で利用できます。

分析

EMR Serverless で CloudWatch へのメトリクス出力ができるようになり、EMR Serverless の CPU使用率、メモリ使用率等をほぼリアルタイムで CloudWatch Dasoboard 等でモニタリングできるようになりました。github レポジトリaws-samples / emr-serverless-samplesでサンプルの CloudWatch dashboard template が利用できます。

Machine Learning

Amazon SageMaker Studio notebooks は機械学習のための完全統合開発環境 (IDE)です。今回 AWS Glue Interactive Sessions との連携が可能になり、ノートブックで作成したコードを Glue Interactive Sessions のインフラで実行できるようになりました。これにより Spark インフラを準備せずに、ノートブックでの開発ができます。

IoT

FreeRTOS は、OSS の組み込み用リアルタイム OS です。 FreeRTOS 長期間サポート(LTS)リリースでは、リリース後少なくとも 2 年間ソフトウェアのメンテナンスが続けられます。今回この LTS を拡張した保守プラン(Extended Maintenance Plan – EMP)の登録が開始されました。これは有償のプランで、LTS 終了から最長 10 年間の延長サポートを提供するものです。詳しくは料金ページをご覧ください。

その他

AWS Config が利用状況に応じて、コンフォーマンスパックの料金を最大 58% 値下げすることを発表しました。詳しくは料金ページをご覧ください。

 

AWS Transfer Family で、SFTP サーバごとに最大 10 個のキーペアを登録できるようになりました。さらに暗号化アルゴリズムとして ED25519 と ECDSA が利用できるようになりました。

 

AWS クラウド開発キット (CDK) で環境をデプロイ(cdk deploy)すると、CloudFormation テンプレートが作成され、環境が構築されます。今回の CloudFormation の管理コンソール側での機能拡張により、CDK でデプロイしたリソースをツリー(階層)ビューで管理コンソール上に表示できるようになりました。リソースの親子関係がツリー形式で表示されるので、読み取りやすくなります。

 

Amazon AppFlow は各種 SaaS と AWS リソース間でデータを安全に転送できるサービスです。今回、SalesForce のレコードを削除できるようになりました。

 

AWS Batch で、ジョブレポートの保持期間を 24 時間から 7 日間に延長されました。これにより、DescribeJobs API 等でより長い期間のジョブ実行結果の情報を取得できるようになりました。

 

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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