Weekly AWS アップデート情報 - 2022/10/25
~AWS IAM Identity Center でセッション管理が可能に~

2022年10月25日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。大塚 清です。

先週 (2022/10/17- 2022/10/23) の主な AWS アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

AWS IAM Identity Center(旧 AWS SSO)でユーザセッションの管理機能が追加され、セッションの持続時間を 15 分から 7 日間の間でカスタマイズできるようになりました。デフォルトは 8 時間で設定されています。

コンピューティング

AWS Nitro Enclaves が AWS Graviton2 および AWS Graviton3 プロセッサを搭載したインスタンスでも利用できるようになりました。AWS Nitro Enclaves は高度な機密情報保護や安全措置を必要とするワークロード向けに、分離されたコンピューティング環境を作成可能にする仕組みです。

コンテナ

Amazon EKS Anywhere に Red Hat Enterprise Linux(RHEL)がサポートされました。従来サポートされていた Bottlerocket と Ubuntu に加えて RHEL が追加されたことにより OS の選択の幅が広がりました。RHEL は VMware vSphere や Apache CloudStack、ベアメタルサーバで稼働するものがサポート対象となります。また、このタイミングで EKS AnywhereのApache CloudStackサポートが一般利用開始 になっています。

ネットワーキングとコンテンツ配信

Amazon CloudFront のリアルタイムログに 3 つのデータフィールドが追加されました。追加されたデータフィールドは、Origin first-byte latency、Origin last-byte latency、ASN の 3 つです。最初のふたつは CloudFront とオリジン間の通信遅延時間を明示し、ASN はクライアントが所属するネットワークを識別する一意の番号です。これらの設定は、CloudFront コンソール、SDK、および CLI を介して設定できます。

データベース

AWS Lambda でパラメータとシークレットに関する拡張機能が追加されました。拡張機能では、AWS Systems Manager Parameter Store に格納したパラメータを取得したり、AWS Secrets Manager に格納したシークレットを取得することができます。

 

Amazon Aurora の MySQL 5.7/8.0 互換バージョンで、Amazon S3 に対するスナップショットのエクスポートの速度が最大で 10 倍 速くなりました。

 

Amazon RDS for MySQL、MariaDB、PostgreSQL でインスタンスあたり最大で 15 のリードレプリカをサポートし、以前の 3 倍の読み取り性能を提供できるようになりました。クロスリージョンのリードレプリカの数は最大で 5 つまでとなります。

IoT

FreeRTOS Long Term Support(LTS)の新バージョン、FreeRTOS 202210.00 LTS がリリースされました。このバージョンには AWS IoT Fleet Provisioning や Cellular LTE-M Interface などの新しいライブラリが含まれています。LTSの詳細についてはよくある質問をご確認ください。

その他

AWS Step Functions の Express Workflows についてコンソールで処理の実行状況を可視化しデバッグを容易にする機能が追加されました。AWS Step Functions は、デベロッパーが分散アプリケーションの構築、IT およびビジネスプロセスの自動化、AWS のサービスを利用したデータと機械学習のパイプラインの構築に使用するローコードのビジュアルワークフローサービスです。

 

Amazon SQS で FIFO High Throughput モードが追加され、最大 6,000 トランザクション毎秒(Transaction per second, TPS)に対応可能になりました。従来のものは 3000 TPS までカバー可能だったので 2 倍の増加になります。今回リリースされた High Throughput モードではリージョンに応じて秒間 6,000 または 3,000 の API コールが可能になります。東京リージョンは 3,000 ですが、1 API コールで 10 メッセージ処理することができるので、最大 30,000 TPS まで対応できます。

 

AWS Management Console のベータ機能として暗色を中心とした色合いになるダークモードが選べるようになりました。

 

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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