Weekly AWS アップデート情報 - 2022/11/29～インドに新たな AWS リージョンがオープン～

分析

• Amazon EMR で long running fault-tolerant SQL queries on Trino engine のサポート
  Amazon EMR で  Project Tardigrade を利用した長時間の大規模 ETL クエリの安定した実行がサポートされました。Amazon S3(EMR 上で稼働する場合は HDFS)上に中間データのチェックポイントを設定し、リソース不足などによりクエリの実行途中で失敗した場合に、そこから自動的にリトライできるようにします。
   

• Amazon EMR Serverless で Amazon DynamoDB 上のテーブルへのアクセスをサポート
  Amazon EMR Serverless は Spark もしくは Hive アプリケーションからの DynamoDB のデータの読み取りと書き込みをサポートしました。また、S3 へのクロスアカウントアクセスができることも同時に発表されています。

• Amazon EMR Serverless で AWS Graviton2 をサポート
  Amazon EMR Serverless の実行環境に AWS Graviton2(ARM64 ベースのアーキテクチャ) が選択できるようになりました。x86 ベースのインスタンスと比較して、パフォーマンスが最大 19% 向上し、リソースあたりのコストが 20% 削減されます。

• Amazon Kinesis Data Analytics for Apache Flink が Apache Flink version 1.15 をサポート
  Amazon Kinesis Data Analytics for Apache Flink で Apache Flink version 1.15 をサポートするようになりました。Flink 1.15 では Python ユーザー定義関数、Flink SQL などの改善を含む多数の機能追加や改善に加え、AWS がコントリビューションした非同期書き出し(Async-Sink)が含まれます。

機械学習

• Amazon Rekognition で 600 の新しいラベルと色検出を追加
  Amazon Rekognition は、物体や人などを検出できる画像および動画分析サービスです。今回、機能強化として新たに 600 のラベルが追加され、2000 を超える既存ラベルの精度を向上しました。また、認識範囲の中で主要な量を締める色の判別をする機能が追加されています。

その他

• Amazon Connect Chat でタイムアウトをサポート
  Amazon Connect Chat で顧客と Amazon Lex チャットボット間でタイムアウトを設定できるようになりました。顧客からの応答を待つ時間を定義してタイムアウトすることで、無駄なリソースの消費を抑えることができます。

• Amazon QuickSight でアセット管理の GUI が追加
  Amazon QuickSight に管理者向けのアセット管理コンソールが追加されました。データセットやビジュアルなどのアセットをユーザ単位で絞り込んで検索したり、それを別ユーザーにトランスファーすることが可能です。また、DataBricks への接続機能と、パラメータで NULLをサポートすることも同時に発表されています。

• AWS X-Ray で Amazon SQS や AWS Lambda で構築されたイベント駆動型アプリケーションに対しての trace linking 機能が追加
  AWS X-ray に trace linking 機能が追加され、 AWS Lambda や Amazon Simple Queue Service (SQS)　で構築されたアプリケーションにおいて、リクエストを可視化およびデバッグできるようになりました。サービス側で自動的に行われ、数回クリックするだけでアプリケーションの問題を発見することが可能です。

• Amazon EventBridge でルールの構築に関する 2 つの機能追加
  Amazon EventBridge でルールの構築に関する 2 つの新機能が追加されました。1 つ目はルール・バスのコンソールページから CloudFormation テンプレートを生成する機能で、2 つ目はスキーマからイベントパターンを生成できる機能です。
   

• Amazon SNS にペイロードベースのメッセージフィルタリング機能が追加
  Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) でペイロードベースのメッセージフィルタリング機能が追加されました。この機能を利用して EC2 や S3 などの Amazon SNS にイベントを発行する 60 以上の AWS サービスからイベントをフィルタリングできます。

• Amazon Managed Grafana が VPC でホストされているデータソースへのアクセスをサポート
  Amazon Managed Grafana に Amazon Virtual Private Cloud (VPC)でホストされているデータ ソースへのアクセス機能が追加されました。この機能により パブリック IP を使用したり、インターネットを通過するトラフィックを必要とせずに、VPC 内にあるデータ ソースにも接続できます。
   

• Amazon QuickSight が Geospatial Visual のクラスターポイント化をサポート
  Amazon QuickSight で地図ビジュアルが拡張され、ポイントスタイルをクラスターポイント化するようになりました。データポイントが重なり合って読みづらくなった場合、それらを集約して表示する機能です。

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

関連サービス