Weekly AWS アップデート情報 - 2023/1/17~AWS Clean Rooms のプレビューが開始~

2023年1月17日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。大塚 清です。

新年最初の投稿となりますので、12 月26 週から3 週分(2022/12/26- 2023/01/15) の主な AWS アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

  • AWS Clean Rooms のプレビューを開始
    AWS Clean Rooms のプレビューが開始されました。Clean Rooms は企業間で安全にデータを共有し、分析できるようにする新しい分析サービスです。クエリ制御、クエリ出力制限、クエリ ログなど、Clean Rooms に組み込まれたプライバシーを強化する一連の制御を使用できます。なおプレビュー利用にも費用が発生しますが、無料利用枠も提供されています。料金の詳細はこちらの価格表をご確認ください。また、Clean Rooms の概要についてはこちらのブログをご確認ください。

セキュリティ、ID、およびコンプライアンス

  • AWS Network Firewall がステータスメッセージの出力を発表
    AWS Network Firewall で、各ファイアウォールエンドポイントの現在の状態を示すメッセージを出力するようになりました。これまでは「Creating」や「Ready」などのステータスのみの表示で、問題が発生した場合、原因の特定が困難でしたが、今回のリリースにより、トラブルシュートの役に立つ情報を参照できるようになりました。
  • AWS Network Firewall が TCP トラフィックの Reject アクションをサポート
    AWS Network Firewall のルールアクションとして、Reject をサポートするようになりました。Reject では、パケットをドロップし、TCP リセット(RST)を送信して、TCP 接続が失敗したことを送信者に通知します。

コンピューティング

ネットワーキングとコンテンツ配信

  • Amazon CloudFront がレスポンスヘッダの削除をサポート
    Amazon CloudFront で、レスポンスヘッダポリシーを使用したレスポンスヘッダを削除できるようになりました。あらかじめ不要なレスポンスヘッダをクライアントに送信されないように削除することで、脆弱性の攻撃対象になる可能性を防いだり、クライアントに不要な情報を与えずに済むことができます。
  • Amazon Route 53 Application Recovery Controller のゾーンシフトが一般提供開始
    Amazon Route 53 Application Recovery Controller のゾーンシフトが一般提供開始になりました。ゾーンシフトは AZ での障害が発生した際などに、 アプリケーショントラフィックを AZ の使用から移行することができます。ゾーンシフトの機能については、プレビュー開始時のブログをご覧ください。
  • Amazon CloudFront が 新たに 2 つのヘッダをサポート
    Amazon CloudFront で新に 2 つのヘッダがサポートされるようになりました。1 つ目は Cloudfront-viewer-header-order で、送信されたリクエストに付与されたヘッダ一覧が指定された順序のまま記録されます。2 つ目は Cloudfront-viewer-header-count で、ヘッダの数が記録されます。これらを他のアクセス制御ルールと組みあわせて使用することで、なりすましのリクエストを検出してブロックすることができます。

ストレージ

  • Amazon S3 で全ての新しいオブジェクトを自動的に暗号化
    Amazon S3 で新たに追加されたオブジェクトに対して、S3 マネージドキーによるサーバサイド暗号化がデフォルトで有効になりました。追加コストは発生せず、パフォーマンスへの影響もありません。顧客提供の鍵や、AWS KMS で管理する鍵による暗号化を利用する設定もできます。
  • Amazon S3 Storage Lens で段階的な価格設定を導入
    Amazon S3 Storage Lens の料金が改訂され、段階的な価格設定が導入されました。250 億個以上のオブジェクトを保有する場合から徐々に低い価格での適用が行われます。詳しくは料金ページをご覧ください。

データベース

分析

  • Amazon EMR Serverless の Custom Image 機能を発表
    Amazon EMR Serverless で Apache Spark および Hive のイメージをカスタマイズできるようになりました。アプリケーションの依存関係やカスタムコードをイメージにパッケージ化しワークロードの実行を簡素化できます。

機械学習

その他

  • AWS Billing、Cost Management、および Account consoles のアクセス許可の変更
    AWS Billing、Cost Management、および Account consoles 向けで、aws-portal プリフィックス配下で定義されている IAM アクションと purchase-orders:ViewPurchaseOrders と purchase-orders:ModifyPurchaseOrders の廃止を発表しました。これらの廃止に代わり、サービスごとに固有のアクションに置き換わります。2023 年 7 月 6 日以降は古いアクションは利用不可能になる予定ですので、それまでに乗り換えをお願いいたします。詳細はこちらのブログをご覧ください。
  • AWS CloudFormation の Fn::FindInMap の機能が拡張
    AWS CloudFormation の Fn::FindInMap が拡張され、デフォルト値と追加の組み込み関数をサポートするようになりました。引数としてデフォルト値を指定したり、Fn::Split や Fn::Select 関数を利用できます。

 

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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