Weekly Azure アップデート情報 - 2023/4/4  ~[一般公開] Azure Virtual Network Manager~

2023年4月4日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。

先週 (2023/3/24 - 2023/3/30) の主な Azure アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

Azure Virtual Network Manager (AVNM) の一般提供が開始されました。AVNM は、拡張性と可用性に優れたネットワーク管理ソリューションであり、世界中のサブスクリプション全体のネットワーク管理を簡素化できます。

セキュリティ・ID

Azure API Management のワークスペースがパブリック プレビューになりました。この新機能により、複数チームでの Azure API Management デプロイできめ細やかなアクセス制御が可能になります。API Management プラットフォームの所有者は、API を管理するためのチームのアクセス許可をワークスペースにスコープすることで分離できます。

これまでは、Developer 層とPremium 層のみが、仮想ネットワークとの統合をサポートしていましたが、本アップデートにより、Developer、Basic、Standard、Premium の各階層を使用して、仮想ネットワーク内のクライアントにプライベートで統合できるようになりました。

コンピューティング

ASP.NET Web アプリケーションの PowerShell スクリプトを使用した Azure App Service への移行が一般提供になりました。

Azure portal の Recovery Services コンテナ内のリカバリーまたはターゲット仮想マシン用のネットワーク インターフェース (NIC) とディスクに名前を付ける・変更する簡単な方法が一般公開されました。

Azure portal で Azure Site Recovery を使用して、Automation アカウントの認証の種類をマネージド ID に移行できるようになりました。Run As アカウントを使用した Runbook の認証は、2023 年 9 月 30 日に廃止されます。これに先立ち、マネージド ID を使用するようにRunbook を移行する必要があります。

地域の制約により、Azure Batch サービスは、インド西部、中国北部 1、中国東部1、US DoD 東部、US DoD 中部のリージョンで 2026年 3 月 31 日に廃止されます。他のリージョンでは廃止されません。

最新の Azure オファリングにあわせて信頼性とスケールを向上させるために、Azure Batch は 2026 年 3 月 31 日に Azure Managed Images と VHD Blob を使用するカスタム イメージ プールのサポートを廃止します。その日までにカスタム イメージ プールを Azure Computing Gallery に移行してください。

コンテナ

2026 年 3 月 1 日の Kubernetes バージョン 1.32 の End of Life (EOL) をもって、Windows Server 2019 のサポートを終了します。Windows Server 2019 では、Kubernetes バージョン 1.33 以上は利用できません。

Docker コンテナ ランタイムは、2023 年 5 月 1 日に Windows ノード プールで廃止されます。Docker コンテナ ランタイムが廃止された後は、既存のデプロイ済みインスタンスに残ることはできますが、スケーリング操作やノードプールの作成は失敗し、サポート対象外となります。

ネットワーキングとコンテンツ配信

Azure Traffic Manager に、トラフィックマネージャプロファイル用のドメインラベルを予約する機能が追加されました。label1.trafficmanager.net という形式のトラフィックマネージャプロファイルをリクエストしたお客さまには、テナント用に「label1」ラベルが予約され、別のユーザがこの名前やその下のサブドメインを持つ新しいトラフィックマネージャプロファイルを作成することができなくなります。

Azure Service Bus が JMS 2.0 API の Azure Active Directory (AAD) ベースのアクセス制御をサポートしました。今回のリリースでは、ユーザがシステム割り当てマネージド ID またはユーザ割り当てマネージド ID を使用して AAD ベースの認証が可能になりました。JMS 2.0 API は、Azure Service Bus のプレミアム SKU でサポートされています。

アプリケーション グループを使用して、Event Hubs に接続 (イベントの発行または使用) を行うクライアント アプリケーション間に論理グループを作成し、各クライアント グループごとに調整ポリシーとデータ アクセス ポリシーを適用できるようになりました。

ストレージ

暗号化スコープを使用して、複数の暗号化キーをプロビジョニングし、暗号化スコープをコンテナ レベルまたは BLOB レベルで適用することを選択できるようになりました。この機能は、Azure Blob Storage / Azure Data Lake Gen2 ストレージ アカウント内の REST、HDFS、NFSv2、SFTP プロトコルで使用できます。

Azure Files NFS v4.1 共有で nconnect オプションがサポートされるようになりました。nconnect は、大規模なパフォーマンスを向上させるクライアント側の Linux マウント オプションです。nconnect を使用すると、クライアントのスループット/IOPS を最大 4 倍向上させ、TCO を最大70% 削減できます。この機能の使用に関連する追加の請求コストはありません。この機能は、既存および新規の全ての共有で使用できます。

データベース

Azure Cosmos DB for MongoDB 仮想コアは、MongoDB ワークロード向けに統合された、パフォーマンスが高く、コスト効率に優れたフルマネージド データベースを提供します。使い慣れた MongoDB ツール、ドライバ、SDK を引き続き使用しながら、Azure 製品との緊密な統合を通じて開発者の効率を高めることができます。

分析

Azure Data Explorer で、Serilog シンクを介した .NET アプリケーションからのデータの取り込みがサポートされるようになりました。

その他

2024 年 8 月 31 日に、Azure Automation エージェント ベースのユーザ Hybrid Runbook Worker を廃止します。その日付より前に、拡張機能ベースのユーザ Hybrid Worker に移行してください。

Azure Maps は、いくつかの Azure サービス同様に HIPAA に準拠し、保護対象保険情報 (PHI) の適切な管理が必要とされるソリューションで使用できるようになりました。

Azure Maps でサポートされている HIPAA 準拠のマッピングおよび地理空間機能の一部を次に示します。

➢ マップを使用して健康関連データを視覚化する

➢ 患者の自宅または職場の住所のジオコーディング

➢ 患者の位置から最寄りの医療施設までの移動時間と距離の計算

➢ サードパーティのサービスが準拠していることを要求するより厳格なポリシーを備えたソリューションの構築

➢ 位置の視覚化による患者モニタリング システムの作成

クリエイターによる屋内マップの作成が簡易化されました。更新されたサービスにより、DWG フロアプランをほとんどまたは全く変更せずに屋内マップに簡単に変換できるようになりました。AutoCADファイルからの追加データを、家具、POI、配管回路図などの屋内マップに取り込むことができるようになりました。

Azure Chaos Studio がブラジル南部リージョンで利用できるようになりました。

 

 

今週のアップデートは以上です。

今後も定期的に Microsoft Azure の情報をお知らせしていきますので、ご期待ください。

関連サービス

Microsoft Azure

Microsoft Azureは、Microsoftが提供するパブリッククラウドプラットフォームです。コンピューティングからデータ保存、アプリケーションなどのリソースを、必要な時に必要な量だけ従量課金で利用することができます。

MSPサービス

MSP(Managed Service Provider)サービスは、お客さまのパブリッククラウドの導入から運用までをトータルでご提供するマネージドサービスです。

おすすめの記事

条件に該当するページがございません