Weekly Azure アップデート情報 - 2023/5/2  ~[プレビュー] Intel TDX を使用した DCesv5 および ECesv5 シリーズの機密 VM の紹介~

2023年5月9日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。

先週 (2023/4/21 - 2023/4/27) の主な Azure アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

プレビュー段階の DCesv5 シリーズと ECesv5 シリーズのリリースにより、機密 VM ファミリの拡張が発表されました。第4世代Intel Xeon®スケーラブルプロセッサを搭載したこれらのVMは、Intel®®トラストドメイン拡張(TDX)と呼ばれる全く新しいハードウェアベースの信頼できる実行環境によって支えられています。組織はこれらの VM を使用して、アプリケーションのコードを変更することなく、機密ワークロードをクラウドにシームレスに取り込むことができます。

コンピューティング

CycleCloud 8.4.0 のリリースが発表されました。主な新機能は以下になります。

➢ Slurm 3.0 がサポートされるようになりました

➢ ホストでの暗号化がサポートされるようになりました

➢ ストレージ認証情報を監査するためのイベント ログを追加

➢ クラスター使用量スキーマにVM サイズの詳細が含まれるようになりました

Azure Cloud Services (classic) は 2024 年 8 月 31 日に廃止されます。App Service Environment v1 と v2 は Azure クラウド サービス(クラシック)で実行されるため、App Service Environment v1 と v2 は同じ日付で廃止されます。その日付より前に、App Service Environment v3 に移行する必要があります。

Service Fabric ランタイムの 9.1 Third Refresh リリースで、ツールと SDK の更新とともに、さまざまな Azure リージョンへのロールアウトが完了しました。SDK、NuGet パッケージ、および Maven リポジトリは、全てのリージョンですでに利用可能です。

コンテナ

Azure Container Apps が Azure China でパブリック プレビューで利用できるようになりました。Azure Container Apps はマネージド サーバレスコンテナ サービスであり、インフラストラクチャを管理せずにコンテナでアプリケーションとマイクロサービスを実行するアプリケーション開発者に理想的なプラットフォームを提供します。

ネットワーキングとコンテンツ配信

仮想ネットワーク (VNet) サービス エンドポイントは、Azure バックボーン ネットワーク経由で最適化されたルートを介して、Azure サービスへのセキュリティで保護された直接接続を提供します。今回、クロスリージョン サービス エンドポイントが、全ての Azure リージョンの Azure BLOBとデータ レイク ストレージで一般提供されるようになりました。

ストレージ

Azure Files では、サーバ メッセージ ブロック (SMB) 経由で ID ベースの認証を使用するための Linux クライアントがサポートされるようになりました。この機能により、Windows 環境と Linux 環境が混在する環境をクラウドに移行するお客さまは、Windows ワークステーションと Linux ワークステーションの両方で一貫した ID システムを実現できます。

データベース

以前、Gen 4 ハードウェアのサポート終了日を 2023年3月31日と通知がありましたが、2023年3月31日以降も Gen 4 構成に残っているデータベースについては、次の条件で Gen 4 構成のままにしておくことが発表されました。

・1年または3年の予約容量のコミットメントがない場合:

Gen 4 ハードウェアでは新しいデータベースを作成できません。Gen 4 ハードウェア上の既存のデータベースは、Gen 4 ハードウェア上にある間はスケールアップまたはスケールダウンできません。 ただし、仮想コアベースの標準シリーズのハードウェア構成または DTU ベースのオプションにスケーリングすることはできますが、Gen 4 ハードウェア構成に戻すことはできません。

・1年または3年の予約容量の契約を結んでいる場合:

期間まで利用し続けられます。 期間中は、Gen 4 ハードウェア上のデータベースのパフォーマンスと機能を完全に維持できます。 期間が終了すると、Gen 4ハードウェアを無期限に使用し続けることができますが、予約容量のコミットメントがない場合と同様の条件に制限されます。

Machine Learning

Azure Cognitive Services のカスタム コマンドと、それをサポートするダイアログおよび言語理解リソースは、2026年4月30日に廃止されます。カスタム コマンド アプリケーションに関連付けられている既存の言語理解 (LUIS) リソースを持つお客さまは2026年までサポートされますが、新しい言語理解 (LUIS) リソースの作成は2023年4月30日に無効になり、新しいカスタム コマンド アプリケーションの作成のサポートは 2023年10月30日に無効になります。

 

 

今週のアップデートは以上です。

今後も定期的に Microsoft Azure の情報をお知らせしていきますので、ご期待ください。

関連サービス

Microsoft Azure

Microsoft Azureは、Microsoftが提供するパブリッククラウドプラットフォームです。コンピューティングからデータ保存、アプリケーションなどのリソースを、必要な時に必要な量だけ従量課金で利用することができます。

MSPサービス

MSP(Managed Service Provider)サービスは、お客さまのパブリッククラウドの導入から運用までをトータルでご提供するマネージドサービスです。

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