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2022年11月30日にChatGPT(チャットジーピーティー)が公開されて、幅広い分野の質問に詳細な回答を生成できることからたくさんの注目を集めています。
実は、自然言語処理、機械学習、コンピュータービジョンなどの分野で、AI技術の先端を走っているGoogle社も生成AI サービス - Generative AI Studio を提供していることをご存じでしょうか。
Generative AI Studio にはさまざまな機能がありますが、この記事では日本語対応予定のGenerative AI Studio PaLM 2 (テキスト)を先行してトライすることができたので、PaLM 2の日本語対応部分をメインに取り上げたいと思います!
なお、本記事はGoogle Cloud コンソールにログインできること、Google Cloud プロジェクトが作成されたことを前提とします。Google Cloud コンソールへのログイン方法およびプロジェクト作成方法がわからない場合は、最後に参考リンクを記載しますのでご確認ください。
まず、Generative AI Studio とその機能についてみていきましょう。
Generative AI Studio はGoogle Cloud のVertex AI(*) でのマネージド環境であり、特別な知識を必要とせず、モデルをカスタマイズしたり、独自のニーズに合わせて調整、デプロイすることが可能です。
Google AI の最新の技術を駆使して開発された、次の4つの画期的な基盤モデルに簡単にアクセスし、モデルの調整やデプロイを行うことが可能です。
(*)Vertex AI は、機械学習モデルの作成、トレーニング、デプロイ、管理を統合的に支援するフルマネージド機械学習プラットフォームです。
Google Cloud コンソールにログイン後、左メニューより「AI」カテゴリの「Vertex AI」をクリックすると「GENERATIVE AI STUDIO」が表示されます。ご覧の通り、GENERATIVE AI STUDIO のカテゴリの中で、現在「概要」、「言語」、「ビジョン」、「音声」4つのメニューがあります。
「概要」をクリックします。概要ページには、「言語」、「音声」、「ビジョン」3つのサービスの概要とアクセスするためのリンクがあります。
「言語」をクリックすると次のように、「独自のプロンプトの設計とテスト」から「モデルの調整」、そしてチャット、要約、分類、抽出、書き込み、アイディア出しのカテゴリでたそれぞれたくさんのサンプルプロンプト(*)が用意されています。
(*)ユースケース別のサンプルプロンプトの詳細は以下サイトをご参照ください。
次のように無題のプロンプト画面が表示されます。デフォルトでは自由形式、左側はプロンプトの入力と出力エリアとなり、右側には、モデルの選択、パラメータの調整ができるようになっています。
早速プロンプトに質問を入力して、回答を見てみたいと思います!
「はじめまして。あなたは誰ですか。」の質問をすると1〜2秒ぐらいで回答が返ってきました。
構造化のUIでは「Test」での会話内容を例として追加することが可能です。
たとえば「太陽と地球の距離を教えて」と入力するとその距離が返ってきました。
回答が簡単すぎて詳細がほしかったので、「詳細を教えてください」の一文を追加するとちゃんと詳細内容が返ってきました。
わかりやすくよい回答だったので、独自の記述として例に追加してみると「Examples」に反映されました。
質問に「詳細」を記載せずに、単純な距離だけ質問してみると、独自の記述として追加された例がちゃんと返ってきました。
試したプロンプトを保存するとマイプロンプトのプロンプトギャラリーに保存されます。
さらにPythonやPython colab、Curlのコードも見ることが可能です。
各モデルは異なるパラメータ値に対して異なる結果を生成できます。さまざまなパラメーター値を試すことでタスクに最適な値を取得できます。もっとも一般的なパラメータには、最大出力トークン/温度/トップK/トップPがあります。パラメータ詳細については以下サイトをご覧ください。
人間は機械よりも優れているかを聞いてみるとなぜか同じ質問を繰り返すようなレスポンスが返ってきました。低い温度値を設定したので確実な回答を返そうとしていたが、なかなかみつからなかったようです。
温度を0.2→1にしてもう一度送信すると回答が返ってきました。
Generative AIができること、できないことを聞いてみるとその回答が返ってきました。
Generative AIのメリットについて聞いてみるとクリエイティブなコンテンツを生成することによるメリットが返ってきました。
Generative AIの欠点について聞いてみるとその欠点もちゃんと返ってきました。
この記事では、Google のGenerative AI Studio のさまざまな機能の中で、PaLM 2 の日本語版のテキストプロンプトを試した内容を取り上げています。
PaLM 2 は大規模なデータセットで事前学習されている大規模な言語モデルとして、質問や要約を作成したり、さまざまなリクエストに回答しているだけでなく、そのハイパーパラメータを調整することでさらに多様なパターンの回答を得ることができました。
また、開発者にとってうれしいソースコードの表示機能もあってとても便利ではないかと思います。
その一方、どの生成AI も現段階でもっている課題ですが、クリエイティブなコンテンツを生成できるからこそ、利用するユーザーはより高いリテラシーをもってその真偽をきちんと判別する必要があると思います。
最後の番外ですが、APIを介してPaLM 2 が動くこと確認できたので、その例を紹介して終わりにしたいと思います!
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