Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2023/9/4~Colab Enterprise:Colab Enterpriseが利用可能に(プレビュー版)~

2023年9月4日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。

先週 (2023/8/25 - 2023/8/31) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。

目次

今週の注目アップデート

Colab Enterprise

  • Colab Enterprise が利用可能に(プレビュー版)

    Colab Enterpriseが利用可能になりました。
    Colab Enterpriseは、Colaboratoryの人気の高いコラボレーション機能とGoogle Cloudのセキュリティおよびコンプライアンス機能を組み合わせたものです。Colab Enterpriseには以下が含まれます。

    ・IAMアクセスコントロールによる共有とコラボレーション機能
    ・Googleが管理するコンピューティングとランタイムのプロビジョニング、 構成可能なランタイムテンプレート
    ・Vertex AIおよびBigQueryとの統合
    Duet AIアシストによるインラインコード補完
    ・ノートブックコードを実行するためのエンドユーザ認証

    まずは「Colab Enterprise入門」をご参照いただき、ノートブックを作成してコーディングを始めてください。

AI と機械学習

Vertex AI

  • Pipelines Template Gallery が一般提供開始

    Vertex AI Pipelines Template Gallery が一般提供されました。テンプレートギャラリには、MLOpsの実践をブートストラップするための、Googleが作成したパイプラインとコンポーネントのテンプレートが含まれています。テンプレートをカスタマイズしてそのまま実行したり、独自のパイプラインに組み込むことができます。
    詳細については「Use a prebuilt template from the Template Gallery」をご参照ください。

Cloud TPU

Google Kubernetes Engine(GKE)でCloud TPU ノードを作成し、トレーニングから推論モデルまで、AIワークロードを実行できるようになりました。
詳細については「TPUs in GKE introduction」をご参照ください。

Generative AI App Builder

コンピューティング

Batch

  • ドキュメントの追加
    BatchのVM OS環境を説明するドキュメントが追加されました。ジョブのVMに対して、オプションでOSイメージやブートディスクのプロパティを設定できます。それ以外の場合、ジョブはデフォルトの設定を使用します。

追加されたドキュメントは以下の通りです。
Overview of the OS environment for a job's VMs
Specify the VM OS image for a job
Create and run a job that uses custom boot disks
View VM OS images for Batch
Control access to VM OS images for Batch

Compute Engine

コンテナ

Google Kubernetes Engine

データ分析

BigQuery

Dataproc

データベース

Bare Metal Solution

デベロッパーツール

Artifact Registry

  • Artifact Analysis の自動スキャンが一般提供開始に
    コンテナイメージの Python と Node.js (npm) の脆弱性に対する Artifact Analysis の自動スキャンが一般提供されました。Container Scanning API を有効にすると、Artifact Registry にプッシュされたコンテナイメージに対して、オペレーティングシステムの脆弱性に加えて、Python と Node.js の脆弱性をスキャンします。
    詳細については「Python package scanning」「Node.js package scanning」をご参照ください。

ハイブリッド クラウドとマルチクラウド

Anthos clusters on bare metal

  • クラスタのライフサイクル
    一般提供された機能は以下の通りです。

    ワーカーノードプールの並列アップグレードのサポートを追加しました。
    特定のワーカーノードプールを、クラスタの残りの部分とは別にアップグレードできるようにしました。
    ・etcd-events オブジェクト用に etcd の個別のインスタンスを追加しました。
    ・クラスタのインストールとアップグレードのプリフライトチェックを更新し、ベアメタルパッチバージョンの最新のAnthos クラスタからの変更を使用することで、既知の問題に対処し、より有用なチェックを提供します。
    ・管理クラスタとユーザークラスタを自動的に Anthos On-Prem API に登録する機能をサポートしました。

  • ネットワーキング
    一般提供された機能は以下の通りです。
    ロードバランサタイプのサービスが、BGP によるバンドルされたロードバランシングでexternalTrafficPolicy=Local を使用するためのサポートを追加しました。
  • Observability
    一般提供された機能は以下の通りです。
    ・Google Cloud Managed Service for Prometheus を使用する際のシステムメトリクスのサポートを追加しました。
  • セキュリティとアイデンティティ
    ・コンテナベースのアプリケーションにソフトウェアサプライチェーンセキュリティを提供するGoogle Cloud のサービス - Binary Authorization のサポートを追加しました。
    詳細については「Set up Binary Authorization policy enforcement」をご参照ください。
    VPC Service Controlsのサポートが追加され、クラスタのセキュリティが強化され、データ流出のリスクが軽減されます。
  • 機能の変更点
    主な変更点は以下の通りです。
    ・NodePool spec.upgradeStrategy.concurrentNodesの制約を更新し、15ノードまたはノード・プール・サイズの50%のうち小さい方にしました。
    ・クラスタ構成ファイルでアプリケーション・ロギングを有効にする従来の方法を、stackdriverカスタム・リソースのenableCloudLoggingForApplicationsとenableGMPForApplicationsという2つのフィールドに置き換えました。
    ・kube-state-metricsからのメトリクス数を減らすために、stackdriverカスタムリソースにオプションのksmNodePodMetricsOnlyフィーチャーゲートを追加しました。メトリクス数を減らすことで、大規模クラスタでの監視パイプラインがより安定します。

Cloud Build

運用

セキュリティとID

Access Approval

Anthos Identity Serviceのサポート開始
Access Approvalは、GA段階のAnthos Identity Serviceをサポートしています。

サーバレスコンピューティング

Cloud Functions

  • 変更点
    Google Cloudコンソールのユーザインターフェースで、Cloud Functions(第2世代)がデフォルトの選択肢になりました。

その他のGoogleプロダクト

Buildpacks

 

今週のアップデートは以上です。

関連サービス

Google Cloud

Google サービスを支える、信頼性に富んだクラウドサービスです。お客さまのニーズにあわせて利用可能なコンピューティングサービスに始まり、データから価値を導き出す情報分析や、最先端の機械学習技術が搭載されています。

MSPサービス

MSP(Managed Service Provider)サービスは、お客さまのパブリッククラウドの導入から運用までをトータルでご提供するマネージドサービスです。

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