Weekly Azure アップデート情報 - 2024/7/23  ~[プレビュー] Azure Monitor によるAKSクラスタのAdvanced Network Observabilityのパブリックプレビュー~

2024年7月23日掲載

Weekly Azure アップデート情報 - 2024/1/23  ~[一般公開] Azure Load Testing で HTTP リクエストを追加してテストを作成~

皆さま、こんにちは。

今回の Weekly Azure は、先週 (2024/7/12 - 2024/7/18) の主な Azure アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

Azure Kubernetes Service (AKS) クラスタの運用能力を強化するサービス群である Advanced Container Networking Services (ACNS) を発表しました。ACNS スイートの最初の機能であるAdvanced Network Observability は、ポッドレベルのメトリクス、DNS メトリクス、L4 接続、および AKSクラスタネットワークのトラブルシューティングのために強化されたデバッグ機能を提供します。

また、ACNSはAKSクラスタを監視するための Azure Monitor と統合されています。

 

コンピューティング

2024 年 7 月 Azure は Cloud Services および Cloud Services 拡張サポートのゲストOS ファミリ 2, 3, 4 の廃止を発表しました。終了時期は次の通りです:

 ➢ Windows Server 2008 R2 は 2024 年 12 月にサポート終了

 ➢ Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 は2025年2月にサポート終了

これらの OS ファミリを利用しているお客さまは、Cloud Services が引き続きサポートされるようにOSファミリを移行する必要があります。 間もなくサポートを終了する OS ファミリを実行しているクラウドサービスの特定には、公式サイト Guest OS Family 2, 3, and 4 retirement noticeで提供される Azure PowerShell スクリプトを使用してください。

 ➢ スクリプト出力の osFamily 列が空であるか、「2」、「3」、または「4」が表示されている場合サービス影響を受けます。

 ➢ ServiceConfiguration.cscfg ファイルまたは Azure ポータルにこれらの OS ファミリのいずれかが表示されている場合、サービスが影響を受けます。

影響を受けるサービスについては、サポートされているゲスト OS ファミリのいずれかに移行することをお勧めします。 ゲスト OS ファミリー 7 (Windows Server 2022) への移行を強く推奨します。

 

ストレージ

➢ SAN の未使用領域を削除し、必要に応じて規模を縮小できるようになりました。 例えば、お客さまが当初考えていたほどの容量が必要ないことに気付いた場合、 SAN レベルで使用していない領域を削除することでスケールダウンすることができます。 ただし、 Elastic SAN の ボリュームサイズを縮小することはできません。

➢ 診断ログ機能もリリースしました。これを使用すると、Elastic SAN の診断設定を構成してAzureプラットフォームのログとメトリックをさまざまな宛先に送信できます。

その他

➢ プライベートエンドポイントが有効なディスクを使用する Azure 仮想マシンのバックアップと復元が一般的に利用可能になりました。

➢ このサポートは、標準バックアップポリシーと拡張バックアップポリシーを使用する仮想マシンで利用可能です。

➢ さらに、復元を開始する際に復元されたディスクのネットワークアクセス設定を指定できるようになりました。復元されたディスクにソースディスクと同じネットワーク構成を使用するか、特定のネットワークからのアクセスのみを許可するか、全てのネットワークからのパブリックアクセスを許可するかを選択できます。

➢ Azure Backup を使うと、既定で有効になっているプラットフォームマネージドキー (PMK) の代わりに、カスタマーマネージドキー (CMK) を 使ってバックアップデータを暗号化できます。

➢ バックアップデータを暗号化するキーは、Azure Key Vault に格納する必要があります。

➢ 新規で Backup Vault を作成する際に CMK を作成することもできます。また、既存の Vault の暗号化設定を CMK に更新することも できます。

➢ Backup Vault の CMK は現在、全ての Azure Public リージョンで一般的に利用可能です。

 

 

今週のアップデートは以上です。

今後も定期的に Microsoft Azure の情報をお知らせしていきますので、ご期待ください。

関連サービス

Microsoft Azure

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