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2024年9月17日掲載
皆さま、こんにちは。
Weekly Azure では、今週もMicrosoft Azureのプロダクトアップデート情報をお届けします。
先週 (2024/9/6 - 2024/9/12) の主な Azure アップデート情報をお送りします。
[プレビュー] Azure API Management の GenAI Gateway 機能拡張のパブリックプレビュー
大規模言語モデル (LLM) ユースケース向けに特別に設計された GenAI Gateway 機能の新たな機能強化が発表されました。2024 年 5 月の最初のリリースを基に、Azure AI モデル推論 API を介してより幅広い LLM をサポートする新しいポリシーを導入しています。これらの新しいポリシーは、最初の製品と同じ堅ろうな機能を提供しますが、Azure AI Studio で利用できるより幅広いモデルと互換性があります。
新しい GenAI ポリシーの主なハイライト:
➢ LLM トークン制限ポリシー (プレビュー): このポリシーを使用すると、大規模な言語モデルとのやりとりのトークン制限を定義および適用して、リソースの使用量を管理し、コストを制御できます。設定されたトークン制限を超えるリクエストは自動的にブロックされ、過剰使用が防止され、アプリケーション間での公平な使用が保証されます。
➢ LLM トークン メトリック発行ポリシー (プレビュー): メトリックをリアルタイムで発行するこのポリシーを使用して、トークンの消費に関する詳細な分析情報を取得します。トークンの使用パターンに関する貴重な情報を提供し、さまざまなチーム、部門、またはアプリケーションにコストを割り当てることができるため、コスト管理に役立ちます。
➢ LLM セマンティックキャッシュポリシー (プレビュー): 効率を高めてコストを削減するように設計されたこのポリシーは、プロンプトのセマンティックコンテンツに基づいて応答をキャッシュします。冗長なモデル推論を減らして待機時間を短縮することで、リソースの使用率が最適化され、頻繁に要求されるクエリの応答時間が短縮されます。
これらの機能強化により、効率的でコスト効率に優れた強力な LLM の使用が保証され、Azure AI で利用可能なモデルを最大限に活用できるようになります。 シームレスな統合と強化された監視機能により、Azure API Management は高度な AI 機能を使用してインテリジェント アプリケーションを強化し続けます。
今すぐこれらの新しいポリシーを調べて、Azure API Management を使用してアプリケーション開発を向上させましょう。詳細は本機能拡張に関するブログをご覧ください
[一般公開] VMSS 自動インスタンス修復 - 再イメージ化、修復アクションの再起動
自動インスタンス修復により、Virtual Machine Scale Set のお客さまは、実行時に異常な VM インスタンスを自動的に検出して回復することで、アプリケーションの高可用性を実現できます。「異常」なアプリケーションシグナルに応じて実行されるデフォルトの修復アクションとして、置換、再イメージ化 (新規)、再起動 (新規) のいず れかをお客さまが選択できるようになりました。これらの新しいオプションにより、修復プロセスへの影響が少なくなり、機密性の高いワークロード を持つお客さまの VM プロパティとメタデータを保持しながら、アプリケーションの可用性が向上します。
詳細については、「 Azure Virtual Machine Scale Sets によるインスタンスの自動修復 - Azure Virtual Machine Scale Sets | Microsoft Learn」をご覧ください。
[一般公開] Azure パブリック IP はデフォルトでゾーン冗長化されます
Azure パブリック IP は既定でゾーン冗長化されることをお知らせします。Standard パブリック IP を作成するときに単一のゾーンを明示的に選択しない限り、ゾーン冗長化されます。 パブリック IP のゾーン冗長はデフォルトで設定されており、それに伴う追加コストはありません。ゾーン冗長 IP はリージョンの 3 つのゾーン全てに作成され、単一のゾーン障害が発生しても存続できるため、このパブリック IP を使用するアプリケーションの回復力が向上します。 この機能は限られた地域でのみ利用可能で、今後も拡大していく予定です。最新の利用可能な地域については、ドキュメントをご覧ください。
[プレビュー] ポータルでの SSH 接続に対する Entra ID サポートのパブリックプレビュー
Azure Bastion がポータルでの SSH 接続に Microsoft Entra ID 認証をサポートするようになりました。Microsoft Entra ID 認証を使用すると、仮想マシンに接続するユーザーに 2 つの主なメリットがあります。まず、ローカル認証メカニズムが不要になり、悪意のある攻撃者の攻撃ポイントが減ります。次に、認証メカニズムとして Microsoft Entra ID 認証を設定すると、接続に追加の認証を提供する代わりに、ユーザー は仮想マシンにワンクリックでサインオンできます。
➢ Microsoft Entra IDの詳細
➢ SSH接続用にEntra IDを設定する方法を学ぶ
[一般公開] オンプレミスから Azure Site Recovery への証明書の自動更新
Azure Site Recovery では、オンプレミスから Azure へのディザスターリカバリーの証明書の自動更新が導入されました。Azure Site Recovery では、オンプレミスから Azure へのディザスターリカバリー (DR) を実行するためにさまざまなコンポーネントを使用します。証明書はコンポーネント間の通信に不可欠であり、Azure Site Recovery 操作 (データ レプリケーションなど) の中断を回避するために定期的な更新が必要です。2021 年 8 月に発表された、VMWare から Azure への最新化されたディザスターリカバリーのパブリック プレビューにより、VMWare から Azure へのディザスターリカバリーに使用される証明書は、2024 年 8 月から期限切れになります。この新しい機能によ り、進行中のレプリケーションに影響を与えることなく、証明書が自動的に更新されます。
自動更新の場合、お客さまは、アプライアンス内のモビリティエージェントとコンポーネントが最新バージョンに更新されていることを確認する必要があります。特定のコンポーネントが更新されていないか通信できない場合、自動更新が失敗し、アプライアンスの正常性エラーまたはエージェントの正常性エラーが発生する可能性があります。お客さまは、必要に応じてドキュメントに従って証明書を手動で更新する必要があります。
詳しくはアプライアンスの健全性とモビリティエージェントの健全性を参照ください。
[プレビュー] Azure Arc Edge Volumes で有効化された Azure Container Storageのパブリックプレビュー
エッジでのデータ処理を強化するために設計された、Azure ストレージソリューションへの多目的な新機能です。Edge Volumes には、ローカル共有ボリュームとクラウドインジェストボリュームという 2 つの主要な機能があります。
ローカル共有ボリュームは、クラウドインフラストラクチャーへのネットワーク接続がなくてもオンラインでアクセス可能な高可用性のフェールオーバー対応ストレージを提供し、永続的なスクラッチスペース、一時ストレージ、ローカル アプリケーション状態データに最適です。
クラウドインジェスト ボリュームは、エッジから ADLSgen2 や OneLake などの BLOB ストレージへのファイルデータのアプリケーション透過的な無制限のデータ取り込みを容易にします。取り込みストレージ容量はユーザー定義であり、切断中も継続的にスペースを利用できるようにし、後で BLOB へのアップロードが確認された後にローカルコピーを消去します。どちらのソリューションも、基本的なデータ整合性機能に基づいて構築されており、切断された環境でのデータ整合性をサポートすると同時に、IoT アプリケーションに最適なローカル リソースの利用を最適化します。Edge Volumes を使用すると、標準のファイル I/O API を使用してローカル ファイルシステムに書き込むことができ、アプリケーションコードベースを簡素化できます。
ぜひこのパブリックプレビューでこれらの機能を調べて、高度なエッジストレー ジソリューションのメリットを直接体験してください。まずは、本機能に関するドキュメントをご覧いただくか、ブログ記事をご覧ください。
[サービス終了] Azure API Management STV1 コンピューティングプラットフォームは、2024 年 8 月 31 日をもって廃止されます。
2021 年 8 月、Azure は Cloud Services (クラシック) を 2024 年 8 月 31 日に廃止すると発表しました。Azure API Management stv1 コンピューティングプラットフォームは Cloud Services (クラシック) 上で実行されるため、これも同じ日に廃止すると発表しました。 これにより stv1 ハードウェアの廃止が開始され、stv1 でホストされているインスタンスの可用性とパフォーマンスに影響する可能性があります。2024 年 9 月 1 日以降、サービスレベルアグリーメント (SLA) とサービスクレジットは、実稼働状態のまま残っている stv1 コンピューティングインスタンスには適用されなくなります。
お客さまは、Azure API Management stv2 コンピューティングプラットフォームへの移行を直ちに完了する必要があります。移行を完了しないと、API Management stv1 インスタンスが自動的に移行され、ダウンタイムが発生する可能性があります。2024 年 9 月 1 日より、残りの全ての stv1 サービスインスタンスが stv2 コンピューティングプラットフォームに自動的に移行されます。影響を受ける全てのお客さまには、今後の自動移行について 1 週間前に通知されます。 自動移行により、アップストリーム API コンシューマーでダウンタイムが発生する可能性があることに注意してください。
必要なアクション
➢ サービスの中断を回避するには、 stv1 コンピューティングプラットフォームでホストされている既存のインスタンス全てをできるだけ早く stv2 コンピューティングプラットフォームに移行する手順に従ってください。
ヘルプとサポート
➢ 質問がある場合は、 Microsoft Q&Aでコミュニティーの専門家から回答を得てください。サポートプランをお持ちで、移行中に問題が発生した場合は、 サポートリクエストを作成してください。
[サービス終了] Azure App Service Environment v1/v2 は 2024 年 8 月 31 日をもって廃止されます。
2021 年 8 月、Azure は Cloud Services (クラシック) を 2024 年 8 月 31 日に廃止 すると発表しました。Azure App Service Environment v1 と v2 は Cloud Services (クラシック) 上で実行されるため、同じ日に廃止する発表をしました。その日付を過ぎたため、App Service Environment v1 と v2 のハードウェアの使用停止が開始されており、アプリケーションとデータの可用性とパフォーマンスに影響する可能性があります。
2024 年 8 月 31 日以降、 App Service Environment v1 および v2 ワークロードは廃止された製品であるため、引き続き運用されているものにはサービスレベルアグリーメント (SLA) とサービスクレジットは適用されなくなります。
お客さまは、App Service Environment v3 への移行を直ちに完了する必要があります。そうしないと、アプリケーションとリソースが削除される可能性があります。残っている App Service Environment v1 および v2 の自動移行をベストエフォートベースで試みますが、Microsoft は自動移行後のアプリケーションの可用性についていかなる主張も保証もしません。自動移行が実行できない場合、リソースと関連するアプリデータは削除されます。これらの極端なシナリオを回避するために、今すぐ対応することを強くおすすめします。さらに時間が必要な場合は、移行を完了するために 1 回限りの 30 日間の猶予期間を提供できます。詳細を確認し、この猶予期間を要求するには、Azure Portalにアクセスし、App Service Environment の移行ブレードにアクセスしてください。
必要なアクション
➢ サービスの中断を避けるため、移行手順に従ってできるだけ早くApp Service Environment v3 への移行を完了してください。
ヘルプとサポート
➢ サポートプランをお持ちで移行中に問題が発生した場合は、 サポートリクエストを作成してください。
[一般公開] 帯域幅管理機能を備えた Azure Storage Mover
Azure Storage Mover では、Storage Mover エージェントの帯域幅管理スケジュールの設定がサポートされるようになりました。これにより、ファイルの移行が最適化され、スムーズなネットワークパフォーマンスが確保されます。この機能により、Storage Mover エージェントは、1 日のどの時点でも消費される WAN リンクアップロード帯域幅を制限することで、オンプレミスデータセンターの良き隣人として機能します。
この機能の詳細については、Azure Storage Mover の帯域幅制限を作成、スケジュール、管理する方法をご覧ください。
[プレビュー] Logic Apps Standard のすぐに使える監視ダッシュボードのパブリックプレビュー
Azure Logic Apps Standard の Insights サポートを導入し、アプリケーションとワークフローをより効果的に監視できる、厳選された視覚化機能を提供します。これらの新しいダッシュボードを使用すると、Logic Apps Standard 環境を包括的に把握し、統合シナリオをより適切に監視できるようになります。
Logic Apps Standard 向けに特別に設計された監視ダッシュボードは、複数のレベルで詳細な分析情報を提供します。
➢ 概要: 実行、アクション、トリガーの成功率や傾向など、アプリケーションの健全性の概要を取得します。
➢ ワークフロー: 個々のワークフローを詳しく調べて、各実行のステータスを確認し、問題を特定します。
➢ 実行: Application Insights から詳細な実行情報にアクセスして、失敗の原因となった可能性のあるアクションを正確に特定し、失敗した実行を再送信するオプションを使用します。
➢ コンピューティング: コンピューティングの使用率を監視し、パフォーマンスとスケーラビリティを効果的に管理できるようにします。
これらのダッシュボードを最大限に活用するには、Logic Apps がテレメトリ収集用の Application Insights に接続されていることを確認してください。また、全ての機能を有効にするには、テレメトリ用の更新された V2 スキーマを使用することも重要です。Azure Workbooks を使用して構築されたこれらのダッシュボードは 簡単に拡張でき、特定のニーズに合わせて視覚化をカスタマイズできます。これらの新しい監視機能により、開発者、IT 運用チーム、製品所有者は、Logic Apps Standard ワークフローをより明確に把握できるようになり、Azure サービスを効果的に管理および最適化する能力が向上します。
今すぐこれらのInsightsを活用して、統合をスムーズかつ効率的に実行しましょう。詳細については、Blog記事 Logic Apps 標準監視ダッシュボード を参照してください。
[サービス終了] Azure Logic Apps 統合サービス環境は 2024 年 8 月 31 日をもって廃止されます
2021 年 8 月、Azure は、Cloud Services (クラシック) が 2024 年 8 月 31 日に廃止されることを発表しました。Azure Logic Apps Integration Service Environment (ISE) は Cloud Services (クラシック) 上で実行されるため、同じ日に廃止されることを発表しました。その日付を過ぎたため、ISE ワークフローハードウェアの使用停止が開始されており、アプリケーションとデータの可用性とパフォーマンスに影響する可能性があります。
2024 年 9 月 1 日以降、運用が継続される ISE 環境にデプロイされた Logic Apps ワークフローには、サービスレベルアグリーメント (SLA) とサービスクレジットは適用されなくなります。 お客さまは、Logic Apps Standard への移行を直ちに完了する必要があります。そうしないと、アプリケーションとリソースが削除される可能性があります。
2024 年 9 月 1 日より、ISE Developer インスタンスは読み取り専用になります。つまり、実行は行われませんが、これらのインスタンスにデプロイされた Logic Apps は引き続きエクスポート可能です。2024 年 10 月 1 日より、ISE Premium インスタンスも読み取り専用になります。これらのインスタンスでは実行は行われませんが、デプロイされた Logic Apps は引き続きエクスポート可能です。読み取り専用インスタンスには引き続き標準料金が発生することにご注意ください。不要なコストを回避するには、使用しなくなったインスタンスを削除してください。
必要なアクション
➢ サービスの中断を避けるため、 できるだけ早く Logic Apps ワークフローを ISE から Logic Apps Standard にエクスポートする手順に従ってください。
ヘルプとサポート
➢ 質問がある場合は、 Microsoft Q&Aでコミュニティーの専門家から回答を得てください。サポートプランをお持ちで、移行中に問題が発生した場合は、 サポートリクエストを作成してください。
[プレビュー] Azure Logic Apps Standard でのテンプレートのサポートのパブリックプレビュー
Azure Logic Apps Standard のテンプレートサポートのパブリックプレビューが発表されました。この新しい機能は、エンタープライズ統合ソリューションの開発を簡素化および加速するという当社の使命における大きな前進を表しています。
Azure Logic Apps のテンプレートは、単純なデータ転送から複雑な自動化やイベントドリブンプロセスまで、さまざまな統合シナリオに対応するように設計された、 事前に構築されたワークフローソリューションです。これらのテンプレートは堅ろうな出発点を提供し、ユーザーは最初から構築することなく、ワークフローをすばやくセットアップして展開できます。テンプレートサポートがパブリックプレビューになったため、開発者は、増え続ける構築済みテンプレートのライブラリを活用して、Logic Apps プロジェクトをすぐに開始できます。単純なワークフローでも複雑な統合でも、これらのテンプレートは、アプリケーションの構築、展開、管理をこれまで以上に簡単に行えるように設計され ています。
新しいテンプレートを調べるには、Logic Apps デザイナーを開いて、利用可能なオプションを参照してください。各テンプレートには、ワークフロー、前提条件、使用されるコネクターの読み取り専用ビューを含む詳細情報が付属しています。これにより、特定のビジネス要件に合わせてさらにカスタマイズする前に、テンプレートがニーズ に合っているかどうかをすばやく評価できます。ステップバイステップのガイダンスについては、更新されたドキュメントを確認してください。
今週のアップデートは以上です。
今後も定期的に Microsoft Azure の情報をお知らせしていきますので、ご期待ください。
Microsoft Azureは、Microsoftが提供するパブリッククラウドプラットフォームです。コンピューティングからデータ保存、アプリケーションなどのリソースを、必要な時に必要な量だけ従量課金で利用することができます。
MSP(Managed Service Provider)サービスは、お客さまのパブリッククラウドの導入から運用までをトータルでご提供するマネージドサービスです。
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