リスキリングにて40歳エンジニア未経験者が「AWS Certified Cloud Practitioner」資格に挑戦してみた

2024年12月16日掲載

キービジュアル_aws 全冠

こんにちは、クラウドエンジニアの前田です。

私は今まで企画マーケティング業務に携わってましたが、40歳に突入した今年社内のリスキリング(※)施策にてエンジニア職へ職種変更を行いました。今までエンジニア職ではなかったため「クラウド」という用語はわかるけど、「実際になにができるのか」「どういうサービスがあるのか」などはわからずといった状態からスタートしています。

今回、クラウドエンジニアとして、世の中のクラウドサービスを勉強しようと思い、まず初めに世界でもシェアが高いAWSを理解してみたいということで、AWS認定資格「AWS Certified Cloud Practitioner」に挑戦し、資格取得しました。

本記事では、40歳エンジニア職未経験者がAWS認定資格「AWS Certified Cloud Practitioner」に資格取得に向けて取り組んだことを、エンジニア未経験の視点で紹介します。

※リスキリング(Reskilling):新たな分野や職務におけるスキル習得を指す用語。

目次

1.AWS Certified Cloud Practitionerとは

AWS認定資格では「Foundational」(初級)→「Associate」(中級)→「Professional」(上級)というカテゴリに分かれており、他にネットワークや機械学習、セキュリティといった分野に特化した「Specialty」というカテゴリもあります。

「AWS Certified Cloud Practitioner」は「Foundational」カテゴリとなり、AWSの資格のなかでも基礎的な試験に位置づけされています。

2.試験範囲

クラウドの概念や、AWSの基本的なサービス、そのサービスではどんなことができるのかといった内容のため、ITやクラウドの経験がない方でも、取り組みやすい内容です。また本試験内容は「クラウド」という大枠では他のクラウドサービスにも通じる部分が多いのではないかと思います。

実際に試験を受験する際には、AWS公式サイト内のAWS Certified Cloud Practitionerにて、最新の試験範囲を確認することをお勧めいたします。

試験範囲(2024年12月時点)

#項目採点対象の設問の割合
1クラウドのコンセプト

24%

2セキュリティとコンプライアンス

30%

3テクノロジークラウドとサービス

34%

4請求、料金、サポート

12%

 

これは余談になりますが、2023年に採点対象の設問の割合が変わりました。「セキュリティとコンプライアンス」分野が25%→30%に変化しており、テクノロジーが進化するとともに求められる知識の分野も変わってくるのだと感じました。

#項目

採点対象の設問の割合

2023年9月18日まで

採点対象の設問の割合

2023年9月19日から

1

クラウドのコンセプト

26%

24%

2セキュリティとコンプライアンス25%30%
3クラウドテクノロジーとサービス33%34%
4請求、料金、及びサポート16%12%

 

以下に試験の概要を記載します。

試験時間90分
試験65問(記述式はなく、単一選択または複数選択の選択式)
合格点700点(試験の点数は100~1000のスコアにて算出)
受験方法Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
合否結果試験終了後にスクリーン画面に結果が表示
受験料15,000円(税抜)

3.勉強方法

今回、私が利用したテキストや教材関係を紹介いたします。

これらの教材を用いて約3週間くらい勉強し、無事資格取得に至りました。

 

1.AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 改訂第3版

本テキストにて、クラウドの仕組みや概念、AWSのサービスについて学びました。最初はわからない用語もあったので全体を把握するため流し読みし、2周目で細かく読み込みました。章末毎に練習問題もありますが、最初は問題形式に慣れるための意識で取り組み、2周目は選択肢を見なくても問題文を読み答えが出てくるように取り組みました。

 

2.【CLF-C02版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き)

こちらは、Udemyの教材です。Udemyは、オンライン学習プラットフォームのサービスとなり、受講できる講座には無料のものから有料のものまでありますが、本講座は有料講座となります。主に、通勤時やジムで運動しながら聞くという感じで利用していました。

 

3.【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)

こちらも、Udemyの有料講座で、本講座は6回分計390問の模擬試験ができる講座です。この模擬試験で、上記1,2でインプットした知識をアウトプットしていくイメージで取り組みました。問題毎に解説もついているため、解説部分も読み込みながら勉強を行いました。私は、1周で試験に挑んでしまいましたが、2,3周できれば確実に自信をもって試験に挑めると思いました。

4.試験を終えての感想

今回の試験は、結果的に「暗記」によって合格できたと思います。本試験に限っていえばサービス名とそのサービスで何ができるのか、何のためにあるのかなどをある程度覚えていれば十分合格圏に到達できると思います。試験時間も90分でしたが、かかった時間としては、見直しなども含めて45分くらいで終わり、AWSの中では基礎的な試験の位置づけでもあるため比較的簡単に感じられました。

比較的簡単に感じられた背景としては、試験に向けての準備を怠らなかったことだと思いますが、反省点としては教材に繰り返し取り組むことができなかったので、教材の反復練習により、さらなる知識の定着に結び付いたであろうと感じています。

また、今回試験を終えて私自身今後も大事にしていきたいと思うポイントを3点紹介いたします。

 

①まずは試験を予約する!

十数年ぶりに資格取得に向け勉強を行いましたが、取り組んでみて大事だと思ったことは、「まずは試験を予約する!」ということです。実際に、試験日が決まるとそこまでの勉強スケジュールも立てやすくなりますし、自身が試験を受けたいと思っている日程が埋まっていたりするので、まずは試験日を確保することが大事だと思います。

②人間の脳は忘れるためにできていると思い込む

勉強をしているときに、数日前に勉強したのにこの単語なんだったっけや同じような用語が出てきたときに悩んでしまうというケースによく遭遇しました。この「忘れる」というのは人間の性であり覚えていなかったものは新たに脳に覚えこませるチャンスだと思い、「忘れる」というのをプラスに捉え勉強しました。今回、私はテキスト及び動画での勉強でしたが、実際にAWSのコンソールを触りながら勉強していれば、より理解しやすくなっただろうとは思います。

③モチベーションを保つ!

勉強をしていて、モチベーションを保つのが難しい時があるかもしれません。実際に、私自身も勉強開始から試験日まで3週間という期間でしたが、飲み会があったりして勉強できない日があるとモチベーションが低下したこともありました。周りに勉強している人がいれば声を掛け合うこともできるかと思いますが、私は主にSNSで自身の受験予定の資格を検索し、他の方の勉強しているという投稿を見てモチベーションをあげるという方法を取っていました。

5.さいごに

冒頭にも記載しましたが、私は40歳に突入し社内のリスキリング施策にて、エンジニア職に転向いたしました。日常の業務の中でもわからない単語だらけで、今まである程度人生生きてきましたが、まだまだわからないことが世の中にはこんなにあるのかと思い日々刺激を受けながら、業務を行っています。

今後もAWSの更なる知識補強や、他のクラウドサービスも学んでいきたいと思っています。

本記事がリスキリングしたいけど一歩が踏み出せないといった方々に、少しでも参考になれば幸いです。

※本記事は、2024年12月時点での情報をもとに執筆しております。

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