Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2025/6/10 ～Gemini 思考モデルの新機能～

今週の注目のアップデート

Generative AI on Vertex AI

• Gemini 思考モデルの新機能
  Gemini 思考モデルには、応答の一部として思考署名を返す機能が追加されました。
  詳細については、「Thinking」をご参照ください。
  
  

コンピューティング

Compute Engine

• 一般提供開始: C4D マシンシリーズ
  汎用の C4D マシンシリーズでは、384 vCPU を備えたベアメタル (-metal) マシンタイプが提供されました。ベアメタルインスタンスを使用すると、中間に仮想化レイヤーを挟まずに、マシンの CPU とメモリに直接アクセスできるインスタンスを作成することが可能になります。詳細については、「C4D machine series」 をご参照ください。ベアメタルインスタンスの地域ごとの提供状況を含む情報については、「Bare metal instances on Compute Engine」 をご参照ください。

• Compute Engine のアルファ機能を使用して HTTP リクエストを送信する方法
  プロジェクトを有効にして、Compute Engine の機能のアルファ URI に HTTP リクエストを送信することが可能になりました。
  これによって、REST を使用してアルファ段階の実験的な機能をテストおよび開発することができるようになります。
  詳細については、「Use the Compute Engine API in alpha」 をご参照ください。

• OS Login が SSH 証明書からの接続をサポート
  OS Login では、SSH キーに加えて SSH 証明書からの接続もサポートされるようになりました。
  詳細については、「Set up OS Login to require SSH certificates for SSH connections 」をご参照ください。
  

コンテナ

Google Kubernetes Engine

• GKE クラスターのセキュリティ強化
  GKE バージョン 1.32 以降を実行する新しいクラスターでは、安全でない kubelet 読み取り専用ポート (10255) がデフォルトで有効になりました。
  GKE バージョン 1.32 より前のバージョンを使用してクラスターを作成した場合は、安全でない kubelet 読み取り専用ポートを無効にすることを推奨します。
  詳細については、「Disable the kubelet read-only port in GKE clusters」 をご参照ください。
  

データ分析

BigQuery

• BigQuery 高度なランタイムの利用開始
  今後は、BigQuery advanced runtime を使用して、クエリの実行時間とスロット使用量を改善することが可能になりました。この機能はパブリックプレビューで提供されています。

• BigQuery の Apache Iceberg テーブルの名称変更について
  BigQuery の Apache Iceberg テーブルは、BigLake tables for Apache Iceberg in BigQuery に名称が変更されました。この機能は一般提供が開始されました。

• BigQuery Studio のカスタマイズ機能がプレビューで提供されました
  ナビゲーションメニューで、設定に移動し、構成設定を選択して、選択したプロジェクトまたは組織内のユーザー向けに BigQuery Studio のエクスペリエンスをカスタマイズが可能です。これによって、ユーザーインターフェース要素を表示または非表示にすることができるようになりました。この機能はプレビューで提供されています。

• BigQuery で Spanner 外部データセットのサポートが一般提供開始
  BigQuery では、Spanner 外部データセットを承認されたビュー、承認されたルーチン、および Cloud リソース接続で使用することが可能です。この機能は一般提供が開始されました。

• BigQuery の新機能: CREATE EXTERNAL TABLE と LOAD DATA ステートメントのオプション
  今後は、CREATE EXTERNAL TABLE および LOAD DATA ステートメントで以下のオプションがパブリックプレビューで提供されています:
  ・time_zone: データをロードする際に使用するタイムゾーンを指定する
  ・date_format, datetime_format, time_format, および timestamp_format: ソースファイル内の日付と時間の値のフォーマットを定義する

• BigQuery コンソールでの Apache Spark デモノートブックのご紹介
  BigQuery コンソールのウェルカムタブで、Apache Spark デモノートブックを試すことが可能になりました。このデモノートブックでは、Spark ノートブックの基本を説明し、BigQuery でのサーバーレス Sparkを紹介しています。この機能は一般提供が開始されました。

• BigQuery メタストアの名称変更と一般提供開始
  BigQuery メタストアは BigLake metastore に名称変更され、一般提供されました。以前は BigLake metastore として知られていた機能は、BigLake metastore（クラ

• 組織レベルの設定に関するお知らせ
  組織レベルの設定で、default_sql_dialect_option と query_runtime はサポートされていません。
  

Dataproc

• Dataproc の Compute Engine イメージバージョン 2.0、2.1、2.2 のサポート期間延長について
  Dataproc on Compute Engine のイメージバージョン 2.0、2.1、および 2.2 のサポート期間が以下の通り延長されました。
  ・イメージバージョン 2.2: サポート期間は 2027 年 3 月 31 日まで
  ・イメージバージョン 2.1: サポート期間は 2026 年 3 月 31 日まで
  ・イメージバージョン 2.0: サポート期間は 2025 年 9 月 30 日まで
  

ネットワーキング

Cloud Load Balancing

• カスタムメトリクスを使用したアプリケーションロードバランサーのトラフィック分配
  Application Load Balancers では、Google Cloud の標準的な使用率やレートベースのメトリクスではなく、アプリケーションやインフラストラクチャーの要件に基づいたメトリクスを使用して、ロードバランサーのトラフィック分配の動作を構成できるカスタムメトリクスの使用がサポートされるようになりました。ロードバランサーのカスタムメトリクスを定義することで、ワークロードに最適なバックエンドインスタンスやエンドポイントにアプリケーションリクエストをルーティングする柔軟性が得られます。
  詳細については、「Custom metrics for Application Load Balancers」 をご参照ください。
  この機能は一般提供が開始されました。

• Cleartext HTTP/2 over TCP (H2C) の一般提供開始
  H2C としても知られる TCP 上のクリアテキスト HTTP/2 (Cleartext HTTP/2 over TCP) を使用すると、TLS なしで HTTP/2 を使用できます。H2C は、内部および外部の Application Load Balancers で次の両方の接続に対応しています。
  ・クライアントとロードバランサー間の接続：特別な設定は必要ありません。この機能はすでに一般提供が開始されています。
  ・ロードバランサーとそのバックエンド間の接続：この機能は一般提供が開始されました。
  ロードバランサーとそのバックエンド間の接続に対して H2C を設定するには、バックエンド サービス プロトコルを H2C に設定してください。
  

セキュリティと ID

Security Command Center

• Security Command Center Premium の新機能
  Security Command Center Premium の利用者は、一般提供されているトキシックコンビネーションと、プレビューで提供されているチョークポイントにアクセスできるようになりました。これらは組織レベルで利用可能です。詳細については、「Toxic combinations and chokepoints overview」をご参照ください。
  

今週の Weekly Google Cloud アップデート情報は以上です。

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