Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2025/7/1 ~VS Code Gemini Code Assist でエージェントモードが利用可能に~

2025年7月1日掲載

Weekly Google Cloud アップデート情報

皆さま、こんにちは。先週 (2025/6/20 - 2025/6/26) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。
※本記事の引用元:Google Cloud リリースノート

目次

今週の注目のアップデート

  • VS Code Gemini Code Assist でエージェントモードが利用可能に
    VS Code Gemini Code Assist Standard および Enterprise Edition では、エージェントモードがパブリックプレビューで提供されています。
    インタラクティブなレビューと承認でコントロールを維持できます。
    エージェントモードでは、Gemini Code Assist のチャットを使用して、複雑で多段階のタスクや目標を完全にコントロールしながら完了することが可能です。変更を加える前に、エージェントが計画を提示します。この計画を編集したり、変更を依頼したり、承認または却下することができます。この協調的なアプローチにより、AI の力とユーザーの専門知識を組み合わせて、より良いコードと効率的なワークフローを実現できます。
    エージェントモードの使用を開始するには、「Use agentic chat as a pair programmer」をご参照ください。

AI と機械学習

Generative AI on Vertex AI

Vertex AI workbench

  • Vertex AI Workbench の M130 リリース
    Vertex AI Workbench の M130 リリースには以下が含まれます:
    ・Dataproc JupyterLab plugin をバージョン 0.1.87 に更新しました。
    ・BigQuery JupyterLab plugin を追加しました (バージョン 0.0.1)
    ・GOOGLE_CLOUD_REGION 環境変数がデフォルトで設定されるようになりました。

Gemini Code Assist

  • Gemini Code Assist でのマルチファイル編集がプレビューで利用可能に
    Gemini Code Assist Standard および Enterprise Edition のチャットエージェントモードで、マルチファイル編集がプレビューで提供されています。
    ファイルごとの修正作業は不要になり、プロジェクト規模での一括変更が可能になります。エージェントモードでのマルチファイル編集により、エージェントは単一のプロンプトに応じてコードベース全体にわたる同時変更を行うことが可能です。この強力な新機能は、大規模なリファクタリング、機能の実装、およびバグ修正を効率化するのに役立ちます。必要な変更を説明するだけで、エージェントが関連する全てのファイルをインテリジェントに特定し、変更を加えることで、時間と労力を節約できます。また、ローカルファイルの変更を元の状態に戻したい場合には、変更を元に戻すオプションも利用可能です。

  • Gemini Code Assist の新機能: プロジェクト全体のコンテキストを活用したスマートなコード提案
    Gemini Code Assist Standard および Enterprise Edition のチャットエージェントモードで、プロジェクト全体のコンテキストが利用可能になりました。
    プロジェクト全体のコンテキストを活用した、よりスマートで正確なコード提案エージェントモードでは、プロジェクト全体を包括的に理解します。エージェントは、目標に基づいて必要なファイルやフォルダをリクエストしながら、コードベース全体を分析できます。プロジェクト全体のコンテキストを活用することで、エージェントはより正確でコンテキストに即したコード補完、提案、リファクタリングを作成することが可能です。これによって、プロジェクトのアーキテクチャ、依存関係、コーディングパターンを深く理解し、より高品質で一貫性のあるコードを、より少ない労力で得ることができます。

コンテナ

Google Kubernetes Engine

  • GKE のバージョンアップグレードに関する新しいポリシー
    2025年9月1日より、GKE のバージョンアップグレードは、既存のリソースがカスタム組織ポリシー制約に違反している場合でも進行可能になります。
    GKE では、アップグレード専用の操作が新しいポリシー違反を引き起こさない限り、実行が可能です。

  • GKE における C4D マシンシリーズの一般提供開始
    C4D マシンシリーズは GKE で一般提供が開始されました。以下のバージョン要件が適用されます。

    標準クラスター:
    ・手動ノード作成: GKE バージョン 1.30 以降。
    ・Confidential GKE Nodes とコンパクト配置を使用したノード自動プロビジョニングおよびクラスターオートスケーラー: GKE バージョン 1.32.3-gke.1717000 以降。

    Autopilot クラスター(コンパクト配置を含む):
    ・Titanium SSD を使用しない C4D マシンタイプ: GKE バージョン 1.33.0-gke.1439000 以降。
    ・Titanium SSD を使用する C4D マシンタイプ: GKE バージョン 1.33.1-gke.1171000 以降。

    C4D マシンシリーズは、Confidential GKE Nodes および Autopilot と標準クラスターのコンパクト配置ポリシーで使用可能です。
    詳細については、「C4D machine series」をご参照ください。

データ分析

BigQuery

Looker

Dataproc

  • Dataproc on Compute Engine: Knox Gateway の自動設定が可能になりました
    Dataproc では、クラスター内のコンポーネント Web UI のために、Knox Gateway の設定プロパティである gateway.dispatch.whitelist.services と gateway.dispatch.whitelist が自動的に設定されるようになりました。
    これによって、クラスタ内のコンポーネント Web UI に対する Knox Gateway の設定が自動化され、利便性が向上します。

Dataflow

Cloud Composer

  • Cloud Composer の新しいリリースが開始されました
    Cloud Composer の新しいリリースが2025年6月23日に開始されました。
    今後は、全てのリージョンに新しいリリースを展開するにつれて、変更や新機能が利用可能になります。このリリースは現在進行中です。
    記載されている変更や機能は、一部のリージョンではまだ利用できない場合があります。

Looker Studio

データベース

Datastream

Spanner

  • Spanner CLI を使用した Spanner データベースとの直接接続
    Google Cloud CLI に組み込まれた Spanner CLI を使用して、Spanner データベースに直接接続し、対話型シェルを利用することが可能です。Spanner CLI を使用すると、対話型セッションを開始したり、シェルや入力ファイルから SQL 実行を自動化したりすることができます。この機能はプレビューで提供されています。詳細については、「Spanner CLI quickstart」をご参照ください。

Bigtable

デベロッパーツール

Artifact Registry

  • Artifact Registry の汎用リポジトリが一般提供されました
    Artifact Registry の汎用リポジトリが一般提供されました。
    汎用リポジトリでは、Artifact Registry 内で特定のパッケージ形式に従う必要のないバージョン管理された不変のアーティファクトを保存できます。アーカイブ、バイナリ、メディアファイルなどの任意のファイルを、パッケージ仕様や管理クライアントなしで保存および管理することが可能です。汎用リポジトリの使用を開始するには、「quickstart 」をご参照ください。

管理ツール

Anthos Config Management

ネットワーキング

Cloud CDN

  • Cloud CDN の新機能: Service Extensions を使用したエッジ拡張
    Cloud CDN では、Service Extensions エッジ拡張を使用して、グローバル外部アプリケーションロードバランサのリクエスト処理パスにカスタムコードを追加することが可能です。これらの拡張機能は、リクエストパスのキャッシュ前にカスタマイズを実装するのに役立ちます。これによって、コンテンツのキャッシュ方法やアプリケーションロードバランサでのバックエンドサービスの選択に影響を与えることができます。この機能はパブリックプレビューで提供されています。
    詳細については、「Use Service Extensions for edge computing」をご参照ください。

Network Connectivity Center

Cloud Interconnect

Service Extensions

セキュリティと ID

Google Cloud Armor

Security Command Center

サーバレスコンピューティング

Cloud Run

ストレージ

Cloud Storage

  • Cloud Storage Cloud Audit Logs のエラーシナリオ対応の拡張
    Cloud Storage Cloud Audit Logs では、エラーシナリオの対応が拡張され、コード、エラーメッセージ、および詳細を含む、より包括的で分かりやすい形式のエラーメッセージが生成されるようになりました。これによって、Gemini Cloud Assist (GCA) サービスがログを簡単に分析し、問題が発生した際にそれを軽減するための具体的な推奨事項を提供することが可能です。
    この拡張が行われる前は、エラーログは特定のシナリオに限定して生成されており、ステータスフィールドには gRPC エラーコード以外の情報はありませんでした。
    Cloud Audit Logs の詳細については、「Cloud Audit Logs overview」をご参照ください。

 

今週の Weekly Google Cloud アップデート情報は以上です。

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