Weekly Azure アップデート情報 - 2025/11/4 ~[プレビュー] 同時マルチスレッディング (SMT/HT) の無効化と制約付きコアを可能にする VM vCore カスタマイズ機能~

2025年11月4日掲載

Weekly Azure アップデート情報 - 2024/1/23  ~[一般公開] Azure Load Testing で HTTP リクエストを追加してテストを作成~

皆さま、こんにちは。 Weekly Azure では、今週もMicrosoft Azureのプロダクトアップデート情報をお届けします。 先週 (2025/10/24 - 2025/10/30) の主な Azure アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

Azure は VM カスタマイズ機能のパブリックプレビューを発表しました。SMT/HT 無効化と制約付きコアにより、vCPU 構成を細かく制御し、パフォーマンス向上とライセンスコスト削減を実現します。特に データベースや HPC(高性能計算)などの負荷の高いワークロード に適しています。

コンピューティング

Azure で RHEL ソフトウェアの予約が再開しました。課金メーターと価格が更新され、以前の問題を解決し、Red Hat の新しい価格モデルに準拠しました。これにより、より正確で透明性があり、コスト効率の高い RHEL ライセンスオプションが提供され、 Azure 上での RHEL 導入コストの計画と最適化が容易になります。

ネットワーキングとコンテンツ配信

Azure Front Door が署名付きリクエストのパブリックプレビューを発表しました。コンテンツ配信のアクセス制御を強化し、ユーザー認証、ジオロケーション、時間制約に基づきコンテンツへのアクセスを制限します。Azure ポータルで簡単に設定でき、エッジサーバーがリクエストを検証し、認可されたユーザーのみが保護されたアセットにアクセス可能にします。特にサブスクリプションサービスなどに有用となります。

Azure Front Door WAF 向け CAPTCHA が一般提供開始しました。ボット、Web スクレイパー、ブルートフォース攻撃など、従来のセキュリティを回避する高度な脅威から Web アプリを保護します。CAPTCHA は、正規ユーザーを許可しつつ、有害な自動化トラフィックをブロックする適応型保護を提供し、ボット対策を強化します。

ストレージ

Azure Storage Mover は、オンプレミスの NFS ファイル共有を Azure File Share (NFS 4.1) に移行できるようになりました。これは、オンプレミスファイルを Azure Storage に安全かつ最小限のダウンタイムで移行するフルマネージドサービスです。既存機能に加え、NFS ソースから Azure File Share への移行をサポートします。

データベース

Azure Database for PostgreSQL – Flexible Server で PgBouncer 1.23.1が一般提供を開始しました。組み込みの接続プーリング機能として、アイドル接続を効率的に管理し、低オーバーヘッドで数千の接続にスケール可能になりました。最新の改善と安定性修正を含み、別途インストール不要でポート6432で有効化するだけで、アプリケーションの接続オーバーヘッドを削減し、信頼性の高い接続プーリングを提供します。

Azure Database for PostgreSQL の高可用性サーバーが、ユーザーへの影響を最小限に抑え、30秒未満でスケーリング可能になりました。これにより、ダウンタイムがほぼゼロになり、事業継続性を維持しながら柔軟なワークロード適応が可能となります。

Azure SQL は、リダイレクト接続タイプを改善し、ポート1433のみを必要とするようにデフォルト化しました。また、既存のジオレプリケーション設定を維持したまま、Azure SQL Database を Hyperscale に変換できるようになりました。

Machine Learning

Microsoft は Azure Computer Vision – Image Analysis の提供を終了し、2028年9月25日までサポートします。顧客にはユースケースに応じた移行が推奨され、OCRや読み取り機能は Document Intelligence、顔認識は Face API、その他の画像分析は Azure AI Foundry の GPT モデル を活用します。

また、LLMを搭載した新製品 Azure AI Content Understanding(プレビュー中)も代替として利用可能です。

IoT

Azure Sphere OS バージョン 25.10 が Retail Eval フィードで評価可能になりました。14日間の評価期間中に、アプリケーションとデバイスの動作を確認してください。このリリースには品質とビルドシステムの更新が含まれており、評価後に Retail フィードに展開されます。

 

今週のアップデートは以上です。
今後も定期的に Microsoft Azure の情報をお知らせしていきます。

出典:Microsoft, Azure Updates

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