Weekly Google Cloud アップデート情報 - 2025/11/18 ~Vertex AI Agent Engine の新機能について~

2025年11月18日掲載

Weekly Google Cloud アップデート情報

皆さま、こんにちは。先週 (2025/11/7 - 2025/11/13) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。
※本記事の引用元:Google Cloud リリースノート

目次

今週の注目のアップデート

Generative AI on Vertex AI

  • Vertex AI Agent Engine の新機能について
    Vertex AI Agent Engine の以下の機能がプレビューで提供されています。

    ・Google Cloud コンソールで、セッション、トレース、ログ、イベントなどのオブザーバビリティ機能を構成、管理、表示することが可能になりました。
    ・Google Cloud コンソールでエージェントをテストおよび操作するためのプレイグラウンドを使用できるようになりました。
    ・Vertex AI SDK の Gen AI 評価サービス GenAI Client を使用して、エージェントを評価することが可能になりました。
    ・Memory Bank のメモリリビジョンを作成および管理が可能になりました。
    ・Vertex AI Agent Engine Runtime でエージェントを使用する際に、アクセスと認証を管理するためのエージェントアイデンティティを作成するために Identity Access Management (IAM) を使用できるようになりました。

    以下の機能が一般提供されています。

    ・Vertex AI Agent Engine Runtime のエクスプレスモードサポートが提供開始されました。
    ・Vertex AI Agent Engine Runtime で新しい無料枠の使用が可能になりました。詳細については、「Pricing」をご参照ください。

AI と機械学習

Text-to-Speech

Document AI

  • Gemini layout parser のパブリックプレビュー開始
    Gemini layout parser は、PDF ファイルにおけるテーブル認識、読み順、テキスト認識のレイアウト品質を向上させます。
    この機能は、レイアウトパーサープロセッサのバージョン
    pretrained-layout-parser-v1.4-2024-08-25、pretrained-layout-parser-v1.5-2025-08-25、または pretrained-layout-parser-v1.5-pro-2025-08-25 を選択することでデフォルトで有効になりました。
    この機能はパブリックプレビューで提供されています。

コンピューティング

Compute Engine

  • N4A VM の一般提供が開始されました
    N4A VM は、Google の次世代 Axion プロセッサを搭載しており、Arm Neoverse N3 プラットフォーム上に構築されています。N4A には、最大 64 vCPU と 512 GB の DDR5 メモリを備えたマシンタイプが含まれています。
    N4A は、標準、高メモリ、高 CPU、カスタムマシンタイプとして利用可能で、拡張メモリと最大 50 Gbps の標準ネットワーキングがサポートされています。これらのマシンタイプは、限定されたリージョンとゾーンで利用可能です。詳細については、「N4A machine series」をご参照ください。
    これらの VM にアクセスするには、アクセスリクエストフォームに記入するか、アカウントチームにお問い合わせください。

  • N4D VM の一般提供が開始されました
    N4D VM は、第5世代 AMD EPYC Turin プロセッサと Titanium I/O offload processing によって動作し、N4D マシンタイプは最大 96 vCPU と最大 768 GB の DDR5 メモリ、最大ブースト周波数は 4.1 GHz を備えています。これらは、事前定義されたマシンタイプとカスタムマシンタイプで提供され、特定のリージョンとゾーン で利用可能になります。
    N4D VM インスタンスは、最大 50 Gbps のネットワーク帯域幅を持つ標準ネットワーキングと Hyperdisk ストレージをサポートしています。詳細については、「 General-purpose machine types」をご参照ください。

  • Compute Engine の予約に関する新機能の一般提供開始
    Compute Engine の予約に関する可観測性を向上させ、容量使用状況やコストに関する洞察を深める2つの新機能の一般提供が開始されました:

    ・VM インスタンスの詳細に表示される新しい consumedReservation フィールドが追加され、消費された予約の完全なリソース名が表示されます。これにより、VM 上の予約消費状況が確認でき、リソース管理やトラブルシューティングの可視性が向上します。
    ・BigQuery の課金エクスポートに、予約を消費しているインスタンスと予約の未使用部分に関する2つの新しいシステムラベルが追加され、より詳細なコスト分析が可能になりました:

     ・compute.googleapis.com/reservation_name: Compute Engine 予約の短い名前
     ・compute.googleapis.com/reservation_project_id: Compute Engine 予約を所有するプロジェクト ID

    詳細については、以下をご参照ください:

View consumption history for a given instance.
Analyze usage distribution per project for a shared reservation.
List all the instances consuming a reservation.

データ分析

BigQuery

  • BigQuery Overview ページが新たなハブに
    BigQuery のOverview page が、BigQuery を最大限に活用するためのチュートリアル、機能、リソースを発見するための新たなハブになりました。
    このページでは、あらゆるスキルレベルのユーザー向けにガイド付きのパスが提供されています。
    この機能はプレビューで提供されています。

Looker

  • Looker における Conversational Analytics の一般提供開始
    Conversational Analytics が Looker インスタンスで一般提供されました(Looker 25.18 以降のバージョンが対象です)。
    今後は、Trusted Testers 設定を有効にすることなく、Looker インスタンスで Conversational Analytics を利用することが可能になります。ただし、Gemini in Looker 設定の有効化は引き続き必要です。
    Looker(Google Cloud core)インスタンスの場合、このリリースには VPC パリメータ内のインスタンスでの Conversational Analytics のサポートが含まれています。
    Looker で Code Interpreter を Conversational Analytics とともに使用する場合、Trusted Tester Features 設定の有効化が引き続き必要になります。

Dataproc

データベース

Cloud SQL for MySQL

  • Cloud SQL のブルートフォース攻撃検出と保護機能の提供開始
    Cloud SQL では、今後はブルートフォース攻撃の検出と保護機能が提供されます。
    これによって、ブルートフォース攻撃の発生源を特定し、アクセスによるリスクを軽減することで、Cloud SQL インスタンスをブルートフォースアクセス試行から保護することが可能になります。
    詳細については、「Use brute-force protection」をご参照ください。

Spanner

ネットワーキング

Virtual Private Cloud

セキュリティと ID

Security Command Center

  • Security Command Center の新機能と更新情報
    Security Command Center では、federated idenitity 環境でいくつかの新機能と更新が利用可能になりました。

    以下の機能が追加されました:
    ・検出結果を CSV ファイルにエクスポートする機能
    ・検出結果を Cloud Storage にエクスポートする機能

    以下の機能は identity federation ではサポートされていませんが、ドキュメント内の他のセクションに移動されています:
    ・Security Command Center でのフィードバック送信
    ・Google SecOps 設定の管理

サーバレスコンピューティング

Cloud Run functions

  • Python 3.14 ランタイムのサポートがプレビューで提供されています
    Python バージョン 3.14 以降では、Python Buildpack が依存関係をインストールする際に UV パッケージマネージャーがデフォルトのインストーラーとして使用されます。
    また、GOOGLE_PYTHON_PACKAGE_MANAGER 環境変数を pip に設定することで、これらのバージョンで pip をデフォルトのインストーラーとして使用することも可能になります。
    詳細については、「Specify dependencies in Python」をご参照ください。

Cloud Run

 

今週の Weekly Google Cloud アップデート情報は以上です。

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