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2025年12月9日掲載
皆さま、こんにちは。先週 (2025/11/28 - 2025/12/4) の主な Google Cloud(旧GCP)のアップデート情報を紹介します。
※本記事の引用元:Google Cloud リリースノート
BigQuery Studio の Explorer pane 機能の一般提供開始
BigQuery Studio の Explorer pane では、今後は現在の組織内の検索結果が表示されるようになりました。ドロップダウンメニューを使用して、組織間を切り替えることが可能です。
この機能の一般提供が開始されました。
GKE Inference Gateway の一般提供が開始されました
GKE Inference Gateway は一般提供が開始され、プロダクションワークロードに対応可能です。このリリースでは、パブリックプレビュー以降、主要なパフォーマンス、セキュリティ、および使いやすさの向上が導入されています。
・Stable v1 API: API が v1 に昇格しました。InferenceModel リソースは、提供目標をより明確に定義するために InferenceObjective リソースに置き換えられました。ゼロダウンタイムでの移行パスが利用可能です。
・Prefix-Aware Routing: 新しいインテリジェントなルーティング機能により、リクエストコンテキストを検査し、共有プレフィックスを持つリクエスト(会話型 AI など)を同じモデルレプリカにルーティングします。これにより、KV キャッシュヒットを最大化し、Time-to-First-Token (TTFT) レイテンシを最大 96 改善することが可能です。
・API Key Authentication: Apigee との新しい統合を通じて、API キー検証を強制することでエンドポイントを保護します。
・Body-Based Routing: ゲートウェイは、HTTP リクエストボディから直接モデルフィールドを使用してリクエストをルーティングすることが可能で、OpenAI API 仕様とのネイティブ互換性を実現します。
詳細については、「About GKE Inference Gateway」および「Deploy GKE Inference Gateway」をご参照ください。
BigQuery ODBC ドライバーの更新版が利用可能になりました
BigQuery 用の ODBC ドライバーの更新版が利用可能になりました。
BigQuery での自律型エンベディング生成のプレビュー提供開始
今後は、自律型エンベディング生成 を、CREATE TABLE statement を使用して作成したテーブルで有効にすることが可能になりました。
これによって、BigQuery はソース列に基づいてテーブル内の埋め込み列を維持します。ソース列にデータを追加または変更すると、BigQuery はそのデータに対して埋め込み列を自動的に生成または更新します。
また、AI.SEARCH 関数を使用することで、自律埋め込み生成が有効になっているテーブルでセマンティック検索を実行することも可能です。
これらの機能は、プレビューで提供されています。
Looker (Google Cloud core) のカスタムドメイン設定が簡素化されました
今後は、Google-managed certificates を Looker (Google Cloud core) インスタンスで使用することが可能です。この機能は、Private Service Connect 接続を使用するインスタンスにおいて、*.private.looker.app ドメインを利用することで、カスタムドメイン設定を簡素化し、独自の SSL 証明書を管理する必要がなくなります。インスタンスは、更新されたサービスアタッチメント URI に移行する必要がある場合があります。
Looker (Google Cloud core) の Private Service Connect 接続でグローバルアクセスが可能になりました
今後は、Private Service Connect 接続を使用する Looker (Google Cloud core) インスタンスで global access が可能です。インスタンスは、更新されたサービスアタッチメント URI に 移行 する必要がある場合があります。
Looker で Connected Sheets オプションがプレビューで利用可能に
今後は、Looker の Explore アクションメニューに新しい Connected Sheets オプションが表示されるようになりました。この Connected Sheets オプションを使用すると、Google Sheets が開き、Google Sheets から Looker Explore への接続が開始されます。
その後、選択した Looker Explore から利用可能なフィールドを使用して、新しく作成された Google Sheets 内でレポート、ピボットテーブル、またはチャートを作成することが可能です。
Connected Sheets クイックリンク機能は、Google Cloud コンソールおよび Looker インスタンスで設定する必要があります。詳細については、「Connected Sheets quick link」のドキュメントページをご参照ください。
Looker の Self-service Explore 機能がパブリックプレビューで提供されています
今後は、パブリックプレビューで提供されている Self-service Explore 機能を使用して、Looker ユーザーが CSV、XLS、および XLSX ファイルを Looker にアップロードし、LookML モデルを構成したり Git バージョン管理を設定したりする必要なく、Looker Explore 内でデータをクエリおよび可視化することが可能になりました。
さらに、content certification が Self-service Explore に対応しています。
Spanner Studio のクエリ結果における文字列値の表示改善
今後は、Spanner Studio query results の文字列値がダブルクオートで囲まれるようになり、他のデータ型と区別するための明確な視覚的手がかりが提供されます。
この改善は表示目的のみであり、データのエクスポートやアクセス方法には影響を与えません。
Config Sync の新機能: client.lifecycle.config.k8s.io/mutation: ignore アノテーションのサポート
Config Sync は、他のコントローラーとの互換性を向上させるために、 client.lifecycle.config.k8s.io/mutation: ignore アノテーションをサポートするようになりました。
この機能強化により、より一貫した動作が提供され、リソースのステータスが正確に報告されるようになります。
Config Sync の内部観測ライブラリが OpenTelemetry に更新されました
Config Sync の内部観測ライブラリが OpenCensus から OpenTelemetry に更新され、パフォーマンスが向上し、業界標準に準拠しました。
これによって、メトリクスや機能に変更がなく、安心してご利用いただけます。
URL マップにおけるホストおよびルートルールでの正規表現マッチャー
URL マップ内で、正規表現を使用してより柔軟かつ正確なトラフィックルーティングルールを構成することが可能になりました。この機能により、以下の項目で RE2 構文を活用したマッチングが可能です。
・ルートルール: pathMatchers 内の matchRules 配列で、regexMatch フィールドを使用して指定された正規表現パターンに基づいて URL パスを検証することが可能です。
・ヘッダーマッチ: matchRules 内の headerMatches 配列で、regexMatch フィールドを使用して HTTP ヘッダー値に対するパターンマッチングを行うことが可能です。
・クエリパラメーターマッチ: matchRules 内の queryParameterMatches 配列で、regexMatch フィールドを使用して HTTP クエリパラメーター値に対するパターンマッチングを行うことが可能です。
この機能は以下のロードバランサーで利用可能です。
・リージョン内内部アプリケーションロードバランサー
・リージョン間内部アプリケーションロードバランサー
・リージョン内外部アプリケーションロードバランサー
使用方法や構文の詳細については、「URL map concepts: Regular expressions
matchers in host and route rules」をご参照ください。
この機能はプレビューで提供されています。
Backend mTLS と Backend Authenticated TLS の一般提供開始
Backend mutual TLS (mTLS) と backend authenticated TLS が、以下のリージョナル Application Load Balancer に対して
一般提供が開始されました。
・リージョナル外部 Application Load Balancer
・リージョナル内部 Application Load Balancer
このアップデートは、既存のグローバル外部 Application Load Balancer のサポートを補完し、
リージョナルデプロイメント全体で双方向のアイデンティティ検証を強制することが可能です。
詳細については、以下をご参照ください。
・Backend mTLS overview
・Set up backend authenticated TLS
・Set up backend mTLS
Cloud Run コンソールでの継続的デプロイメントの設定
Cloud Run コンソールでは、GitHub、GitLab、Bitbucket リポジトリからの継続的デプロイメントを設定することが可能です。
「Developer Connect in the Cloud Run console」をご参照ください。
今週の Weekly Google Cloud アップデート情報は以上です。
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