山梨県の南部に位置する人口約1万人の町、身延町。「日蓮宗総本山身延山久遠寺」や、古くから湯治場として名高い「下部温泉郷」、千円札の富士山を見ることのできる「本栖湖」など、観光スポットが数多く点在しています。
同町の観光課では、それらの観光コンテンツを武器に、パンフレットの配布や観光キャンペーンを実施するほか、コロナ禍以降はウェブサイトやInstagramでの情報発信にも注力してきました。しかし、同町を訪れてくれる観光客の属性や来訪元といった情報までは把握できていませんでした。
観光客の詳細な情報がない中で進めていた観光プロモーションの難しさを、身延町 観光課 課長の髙野氏は次のように語ります。
「各観光スポットの入込数やその属性などを把握できていなかったため、ターゲットを定めた、より効果的な観光プロモーションに繋げられていませんでした。また、令和6年度中に策定を予定している新たな『観光ビジョン』のためにも、根拠となるような定量情報を必要としていましたが、それらを十分に収集できていない点も課題となっていました」(髙野氏)
訪問者の属性や来訪元などを定量的に把握できていないという課題を解決するため、同町が導入したのは、ソフトバンクから紹介された人流マーケ ティングツール「マチレポ」でした。
ソ フトバンクのグループ企業、Agoop社が提供する同ツールは、国内の提携スマートフォンアプリから取得した位置情報データ※をもとに、指定した施設や観光地などへの来訪者数や性別・年代をはじめとする属性、ペルソナ別の内訳などを分析できるサービスです。
(※当データは、個人を特定されないよう匿名化および統計加工したのち、少人数のデータは秘匿処理をし、目的範囲内でのみ利用しています。また、スマホアプリでの位置情報取得は承諾を得たユーザーから行っています。
髙野氏は同ツールについて、「観光客に関するさまざまな情報を誰でも容易に把握できる点」が魅力だったと語ります。
「『マチレポ』は、複数の観光スポットにおける来訪者数を把握できるだけでなく、来訪元、滞在時間、性別、年代等の多岐にわたるデータがグラフ等で分かりやすく可視化されます。データを再加工しなくても、誰もが比較的容易にデータの内容を把握することが可能なツールだと思い、導入を決めました」 (髙野氏)
「マチレポ」導入の経緯を振り返る髙野氏
予算確保にあたっては、デジタルを活用した新たな取り組みに対して町長が前向きだったこともあり、”まずは使ってみる”という考えで庁内の合意を得ました。
本事例のサービスに関する導入へのご相談やお見積りなどについては、下記よりお気軽にお問い合わせください。
条件に該当するページがございません