2025.7
シングルサインオン(SSO)でパスワード管理の手間を省き、コスト削減にも成功

企業概要と抱えていた課題

　米菓や餅、米飯の製造・販売を行う越後製菓では、社会問題にもなっている米不足により、最近ではパックご飯の製造を強化するほか、自社の米菓商品「ふんわり名人」の海外展開にも積極的に取り組んでいます。

　社内の業務効率化に向けて課題があったと、各工場の生産管理や受注・物流管理、お米の調達やシステム開発・保守など多岐にわたる業務を担う生産管理部の関矢氏は言います。

「以前はスケジュール管理をローカル環境で行っているなど、ほとんどの情報を事業所内の端末でしか閲覧できない状況だったため、クラウドサービスを積極的に利用して、営業やリモートワークでの活動を行っていきたいと思っていました。
　そこで、機器更新が必要となった際にクラウドサービスのサイボウズを取り入れて、ワークフローや報告書などの機能を有効活用していきたいと考えました。また、Google Workspace も利用し、メールやスプレッドシートの編集、各工場のポータルサイトの制作をするようになりました。
　しかし、もともとシングルサインオン（SSO）サービスは利用していたものがあったのですが、これをサイボウズにも適用しようとすると大幅なコスト増になることが分かりました」（関矢氏）

複数のクラウドサービスを利用できるSSO無制限を選定

　そこで以前から通信インフラの導入で付き合いがあったソフトバンクの営業に相談。ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント（BCDM）のオプション機能である「SSO無制限」の提案を受けました。「SSO無制限」では、Google Workspaceはもちろん、約7,000以上のSaaSを数量無制限で連携でき、SSOを利用することが可能です。

「無制限というのが大きなポイントでした。利用するクラウドサービスは増え続けているので、SSO無制限なら複数のクラウドサービスで利用でき、管理コストも削減できると感じています」（関矢氏）

　2024年12月から検討を開始し、1月には導入を決めて2月には社内の約230名で使用を開始したという越後製菓。社内導入を急ぎつつ電算室の2名で導入を進める必要があったのですが、ユーザーに理解してもらいつつスムーズに進めることができたようです。生産管理部 電算室でBCDMのSSO無制限の運用管理を担う田井氏も続けます。

「以前からノートPCなどの端末管理にBCDMを利用していた実績がありました。BCDMの管理者画面はシンプルな表示で見やすく、ダッシュボードも円グラフなど必要な情報が一括で表示されているのでありがたいです。登録も一括登録だけでなく、ウィザード形式でもでき、使用者のスキルを問わずに作業できるのが良いと感じています。SSOも同じ管理画面で扱えますし、2つの業務を一つのサービスにまとめられるメリットも感じています。
　エンドユーザー（従業員）からも、ログイン方法に違和感がないことや、ログイン画面に越後製菓のロゴマークが表示される事で安心感があるようです。サイボウズや Google Workspace などのサービスの表示もスムーズで問題ありませんでした」（田井氏）