佐賀県・嘉瀬川ダムにて河道閉塞湛水部の湛水位監視に向けた現地実証に参加し、高精度測位サービス『ichimill』とドローンを活用した水位計測を実施
2025年12月3日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、国土交通省と日本工営株式会社が主催で開催された「河道閉塞(天然ダム)湛水部の湛水位監視の高度化に向けた現地実証実験」に参加し、高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」とドローンを活用した水位計測を、2025年10月22日に佐賀県佐賀市の喜瀬川ダムで実施しました。
<実施概要>
実施日:2025年10月22日
場所 :嘉瀬川ダム(佐賀県佐賀市)
目的 :河道閉塞湛水部にブイを用いた湛水位監視の有効性を確認し、遠隔・迅速・安全な観測体制の確立に資すること。
<活用ソリューション>
- ・高精度測位サービス「ichimill」を活用した水位計
- ・運搬用ドローン
写真左:「ichimill」を活用した水位計 写真右:運搬用ドローン(他社製)
<検証内容>
①測位精度の検証
「ichimill」を活用した水位計ブイによる、ネットワークRTK測位方式での計測精度を検証
②漂流状況の確認
アンカー無しを条件に、ダム貯水池設置時の「ichimill」を活用した水位計ブイの漂流挙動を確認
③UAV(無人航空機)による運搬・設置
地上からの搬入が困難な状況を想定し、UAVでブイの運搬・設置の実運用性を検証(想定運搬距離:約200m)
河道閉塞現場を模した検証フィールド
<実施結果>
今回の検証では、全検証項目をクリアし、「ichimill」とドローンを活用した湛水位監視の有効性を確認できました。
①測位精度の検証
水位計での測定結果と陸地からの測量結果を比較し遜色ない測定精度を確認。
②漂流状況の確認
高精度位置測位により試験時の移動軌跡を正確に測定。漂流時の挙動を正確に把握、再現する事に成功。
③UAV(無人航空機)による運搬・設置
UAVによる吊り上げ、リモートでの切り離しを予定通り完了。実際の現場を想定し、吊り上げ状態での連続飛行試験・運搬を完遂。
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実証の模様
<今後について>
日本各地では、豪雨時の急激な水位上昇への備えや、管理人手不足・高齢化への対応など、水辺の安全管理に関する課題が顕在化しています。
ソフトバンクは、災害対策分野における計測・監視の高度化に向け、「ichimill」と各種ドローンソリューションの連携を強化し、より安全で効率的な現場運用の社会実装を目指します。
■高精度測位サービス「ichimill」
https://www.softbank.jp/biz/services/analytics/ichimill/
■ソフトバンクのドローンサービス「SoraBase」
https://www.softbank.jp/biz/services/infrastructure/sorabase/