Ntripの設定方法

キービジュアル

Ntripを利用して測位を行う際に必要な機材の構成・設定方法をご紹介します。

◆Ntrip申込後、受け取るもの

運用管理者さまにNtripIDとパスワードをメールで送ります。

◆お客さま 準備物

①GNSSアンテナ

RTK対応のアンテナが必要です。②GNSS受信機と一体型の製品もございます。

 

②GNSS受信機

RTK対応のGNSS受信機が必要です。以下の入出力データに対応している必要があります。

【出力】NMEA0183-GGAフォーマット

【入力】RTCMフォーマット

 

③Ntripクライアントアプリケーション

補正データをGNSS受信機に配信するアプリケーションが必要です。受信機とセットの製品もあります。

 

④インターネット接続回線および機器

インターネット回線および機器(スマートフォン、ルーターなど)が必要です。

※①~④は、お客さまにてご準備していただく必要がございます。

◆ご利用の流れ

1)弊社より送付されているNtripアカウント情報をご用意ください

2)①~④の各機器を接続後、電源をON。

3)インターネットに接続。

4)Ntripクライアントアプリケーションに接続先情報およびマウントポイントを設定。(接続情報は契約時に案内します。)

5)GNSS受信機またはアプリケーションでGGA送信設定を行い、NMEA-GGAデータを送信。(1秒間隔推奨)

6)ALES配信システムより、補正データ(RTCM)を配信。

◆マウントポイント

マウント
ポイント
RTCMフォーマット
バージョン
ハンドオーバー※1地殻変動量補正※2衛星システム
GPSQZSSGLONASSGalileoBeidou
RTCM31SRTCM3.1対応あり
RTCM32M4SRTCM3.2 MSM4対応
RTCM32M5SRTCM3.2 MSM5対応
RTCM32M7SRTCM3.2 MSM7対応
31NHSRTCM3.1なし・固定
32M4NHSRTCM3.2 MSM4なし・固定
32M5NHSRTCM3.2 MSM5なし・固定
32M7NHSRTCM3.2 MSM7なし・固定
RTCM31RTCM3.1対応なし
RTCM32MSM4RTCM3.2 MSM4対応
RTCM32MSM5RTCM3.2 MSM5対応
RTCM32MSM7RTCM3.2 MSM7対応
31NHRTCM3.1なし・固定
32MSM4NHRTCM3.2 MSM4なし・固定
32MSM5NHRTCM3.2 MSM5なし・固定
32MSM7NHRTCM3.2 MSM7なし・固定

※1:基準点をまたぐ長距離移動には「対応」、圃場内など限定エリアでの使用には「なし・固定」マウントポイントを推奨。

※2:通常のRTK測位には「地殻変動量補正あり」マウントポイントで精度向上が期待できる場合があります。

※地殻変動量の差がある場合のキャンセル補正が不要な特殊用途には、「地殻変動量補正なし」のマウントポイントをご利用ください。

※地殻変動量補正について:
配信する補正データに、GNSS受信機(移動局)位置と基準点(固定局)位置における地殻変動量を算出し、その差があればキャンセルする補正を配信データに加えることで、一般的なGNSS受信機でもより正しい座標値を得ることを可能にする機能。

※どのマウントポイントが最適なのかは、受信機メーカーもしくは販売店にご確認ください。