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SBエナジーが北海道帯広市、苫小牧市で太陽光発電試験を開始

ソフトバンクグループで、自然エネルギーなどによる発電事業の企画・準備を行っているSBエナジー株式会社(以下「SBエナジー」)では、2011年12月より、北海道帯広市、苫小牧市において、太陽光パネルを用いた発電実験を開始しています。また2012年1月31日(火)には、公式ホームページをオープンしました。今後、自然エネルギー事業の本格化に向け、さまざまな活動が展開される予定です。

自然エネルギー普及に向けたさまざまな活動を展開中

2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災では、その強烈な揺れと津波により、甚大な被害が発生し、今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされています。ソフトバンクグループでは被災された方々へのお見舞いとして、義援金の寄付・学童援助・各種サービスを通じたチャリティなどによる支援のほか、NPO法人への援助・協力を通じ、さまざまな形で支援を実施しています。

また今回の大震災は、福島県の原子力発電所の事故をも引き起こし、その結果生じた多量の放射性物質の拡散により、周辺住民の方々が長期にわたる避難を強いられるという、未曽有の事態も発生させてしまいました。こうした事態に対し、社長の孫 正義以下、ソフトバンクグループの従業員は、より安全で再生可能な自然エネルギーの必要性を痛感しました。そして2011年10月、ソフトバンク株式会社の100%子会社として、自然エネルギーによる発電の事業化を目指すSBエナジーを設立。1日も早く安全かつ安定的な発電を実用化するべく、活動を開始しました。

SBエナジーではその最初のステップとして、太陽光発電の実験に着手しました。まず2011年12月15日(木)に、北海道帯広市の帯広競馬場の敷地内に「帯広太陽光発電試験場」を竣工しました。続く12月22日(木)には、北海道苫小牧市に「苫小牧太陽光発電試験場」を竣工。降雪量や霧の発生頻度が大きく異なる両試験場で、発電量の比較などの試験を開始しました。両試験場では、シリコン型・ハイブリッド型を織り交ぜた国内7社、海外3社、計10社のメーカーの太陽光パネルを設置。それぞれ約100kWh、約40kWhの発電を行い、日射量・気温・太陽電池温度など天候条件ごとの発電量を1年以上かけて測定し、データを集めます。

「帯広太陽光発電試験場」の竣工に際し、SBエナジー 取締役副社長の藤井 宏明は、計測データの分析を行う東京工業大学大学院の植田 譲助教、および実験において帯広市と共同でシステム構築を担当する英弘精機株式会社と共に、同社の自然エネルギー事業と実験概要を集まった報道関係者に向けて説明しました。藤井は、「日照条件の優れた帯広で調査を開始できたことは、大変有意義です。

日本の再生可能エネルギー、特に太陽光発電に取り組もうと考えている企業にとって、参入に役立つ情報を発信していければと考えています」と、日本の自然エネルギー産業発展へのきっかけづくりを進めるため、ソフトバンクグループとしての同社の役割や意気込みを語りました。
帯広・苫小牧の試験場で得られた測定データは、現在SBエナジーの公式ホームページにてデータを公開しています。データは太陽光パネルのメーカーごとの発電実績が分かる形で公開されており、今後太陽光発電への参入を検討する企業にも、広く役立てられることを目指しています。

SBエナジーは、大規模な太陽光発電や風力発電など、自然の力を利用して生み出される自然エネルギーの普及・拡大を目指し、全国の地方公共団体や民間所有の土地などを活用した自然エネルギー発電所の建設とその運営を推進いたします。今後のSBエナジーの活動に、どうぞご期待ください。

(掲載日:2012年2月13日)