「おはなしころりん」は、「チャリティホワイト」を通してお客さまからいただいた寄付金を元に、岩手県大船渡市で活動を続けている団体の一つです。
大船渡という町、そしてここに住む人たちが好き!
地域住民による子どもたちへの絵本の読み聞かせを通して、コミュニティーの再生・活性化を促進する活動を続けてきた、「おはなしころりん」。
東日本大震災から5年経った大船渡市の生活環境の変化、そして今も変わらぬ思いで活動を続けている様子が届きましたよ♪
チャリティホワイト:被災地の子どもたちを支援!
最後の一人まで---読み聞かせが地域のつながりを生み出すことを信じて
NPO法人 おはなしころりん
大船渡市では、建設が予定されている災害公営住宅のうち約9割が完成し、仮設住宅の閉鎖や縮小・集約が急速に進んでいます。この日、訪問した仮設住宅も今年度中の閉鎖が予定されており、新居の完成を待つ世帯が暮らす一棟を残し、他の仮設住宅は集会所を含めすでに撤去されていたので、この日の読み聞かせ講座は住宅内の使われていない部屋をお借りして開催しました。ドアを開けると、「待ってたよ!」という明るい声ととびきりの笑顔が私たちを迎えてくれました。
体操代わりの「炭坑節」で体をほぐし、手遊びをしながら声を出し、準備ができたところで読み聞かせの練習です。どのプログラムも少人数とは思えないほどにぎやかに盛り上がり、予定の時間を過ぎても楽しいおしゃべりは止まりません。
私たちは子どもに読み聞かせをする住民を育成するために講座を開いていますが、この5年で講座を修了された方々が、次々と地域の子どもたちに読み聞かせを始めています。生き生きと子どもたちと触れ合う様子からは、皆さんが読み聞かせを通じて地域とつながっていくだけでなく、それが生きる楽しみや生きがいとなっていることが伝わってきます。読み聞かせをしてもらった子どもたちは、地域の人たちに見守られていると感じ、安心してのびやかに育ちます。その積み重ねが地域のつながりを深め、地域全体で子どもの豊かな人間形成を育むことへとつながっていきます。
仮設住宅の近隣にはすでに公営住宅が建ち、高台移転の住宅地も完成して、新しいコミュニティーが再び紡がれようとしています。子どもたちへの読み聞かせが地域とのつながりを生み出すことを信じて、それぞれの新しい場所に訪問しています。一方で仮設住宅にも、最後の一棟、最後の一人になっても、懐かしいお顔に会いにお伺いするつもりです。
NPO法人 おはなしころりんについて
チャリティホワイトとは
ソフトバンクでは、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、さまざまな募金活動に取り組んでいます。
その一つである「チャリティホワイト」は、お客さまから毎月10円の寄付をいただき、それと同額をソフトバンクが拠出して、1カ月当たり20円を、「中央共同募金会」と「あしなが育英会」に寄付するオプションサービスです。集められた寄付金は、東日本大震災の被災地の子どもたちへの継続的な支援に役立てられます。
(掲載日:2016年8月9日)