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笑顔でつながる熊本地震被災地の今 寄付先活動レポート

笑顔でつながる熊本震災被災地の今 寄付先活動レポート

今月も皆さまからの寄付金で社会貢献活動を行っている非営利団体から、活動レポートが届きました♪ ソフトバンクが提供するサービスを通じて皆さまからいただいた寄付金は、さまざまな場所で役立てられています。

チャリティスマイル:
災害被災地の復興を応援!

笑顔がつながる映画祭を開催!
「Smile for Nippon」

Smile for Nippon

私たち「Smile for Nippon」は、2016年9月から親子のためのアニメ映画祭を開催しています。この活動は、熊本県西原村の住民からの「仮設住宅での生活が始まったが、狭かったり、慣れない環境でのストレスがたまっているようなので、1日でも発散させてあげる場が必要」という要請がきっかけです。

大画面の迫力や、友達同士や親子で映画を見る楽しみは、仮設住宅の中ではなかなか味わうことができません。また、テレビで見るような有名な作品ではなく、親子で楽しめるような作品を選定したため、子どもから大人まで幅広い層の方々に楽しんでいただくことができました。当日は、福岡や鳥栖など九州の他地域や、熊本県内からも大学生、別の仮設住宅に住むお母さんなど、私たちの活動を通して知り合った方々延べ20名がボランティアとして参加してくれました。自分たちも被災しているにも関わらず、「ボランティアとして参加したことで、西原村の子どもたちの笑顔を見て元気をもらった」と感想をいただきました。

Smile for Nippon

また映画だけでなく、屋台村やアミューズメントを取り入れ、多角的に子どもたちを笑顔にする工夫を心掛けました。たった1日でも被災したことを忘れて遊ぶことで、子どもたちの笑顔が親御さんの笑顔につながり、そしてリフレッシュにもつながったようです。

熊本県内の映画館は再開しましたが、映画館まで足を運ぶのは生活に余裕がないとできません。また、映画を借りる費用は高く、正式な上映会を実施することはなかなか難しいというのが現状です。しかし、皆さんの寄付のおかげで、誰でも楽しめる場をつくることができました。ありがとうございました。

文・撮影:Smile for Nippon

チャリティスマイル:
頼れる家族がいない子どもたちの自立を支援!

将来への夢を支える「あしなが心塾レインボーハウス」
あしなが育英会

あしなが育英会

東京都日野市。京王線 新宿駅から京王八王子方面に約40分。百草園駅から多摩丘陵方面へ15分ほど、きつい坂を登ったところに「あしなが心塾レインボーハウス(以下「心塾」)」はあります。

病気、自死、災害などで親を亡くしたり、親が障がいのため働くことができない家庭の子どもたちを支援するため、あしなが育英会が2007年2月に開設し、現在、都内の大学に通う学生80人が生活しています。仕送りが無くても安心して勉強に集中できるよう朝と夕の2食付き、光熱費も全て込みで、寮費は月1万円です。また、生活の場としての寮だけではなく、独自カリキュラムのある教育寮としての機能も持っており、学生たちは毎月の読書感想文や講演会などさまざまな行事に参加します。

上級生になるまでは、基本的に4人部屋で共同生活をします。それまで出会ったことのない出身地や性格、価値観の違う仲間と同じ釜の飯を食べます。その中で、相談できる先輩と出会うなど、一生付き合っていける仲間を見つける場所にもなっています。

「県外進学」へのきっかけに

沖縄県出身の角田あかねさん(20)は、心塾の3年生です。都内の大学に通い、国際文化を専攻しており、明るく、活発な国際派です。心塾では現在、国際交流委員長を務めており、得意の英語で、留学生や一時滞在の外国人学生とも楽しそうに会話している姿が印象的です。昨年はフランスに半年間、大学の交換単位制度を利用して留学しました。

心塾農業部の部長も務める角田さん(中央)とウガンダからの留学生

心塾農業部の部長も務める角田さん(中央)とウガンダからの留学生

あかねさんが外国語に興味を持ったのは、「お母さんへの憧れ」からだそうです。あかねさんは、姉と2人姉妹で、2歳の時に父親の一夫さんをがんで亡くしました。以来、母親のるりさんが教師として働き、生計を立ててきました。「2人で出掛けた時に、気取らずにさらっと英語を話す母の姿にすごく憧れた」と真っすぐな瞳で答えてくれました。

フランス留学のホームステイ先では忘れられない出会いも

フランス留学のホームステイ先では忘れられない出会いも

「お父さんのことは覚えていません」とあかねさんは言います。「保育園のとき、父の日のプレゼントをみんなで作る時間があり、似顔絵と造花を生け花に見立てたプレゼントを友達と作りました。でも、お父さんのことは覚えていないから、きっと似顔絵は想像の中のお父さんだったんです」。その時のプレゼントは現在もお父さんのお墓に飾られているそうです。

あかねさんは高校2年生の時、憧れを持っていた母とぶつかりました。「県外に進学をしたいという思いがあったが、経済的な事情から進路選択に限界があると自覚したとき、本当に悔しくて、何度もお母さんにお願いをしました」その時にお母さんが見つけたのが、あしなが育英会の奨学金と心塾でした。あかねさんは、「人一倍怖がりで臆病だった私が『県外に出たい』と言い出して、母は驚いたと思います。でも、心塾があったことで、経済的にも進学することができました」と教えてくれました。

あかねさんは現在、外国語と芸術に夢中で、大学では副ゼミ長を務めています。「就職する職業はまだ考え中です」とのことですが、将来は国際的に活躍する学芸員、もしくは教師になりたいと自分の可能性を模索しています。

今後の目標を尋ねるとあかねさんは「優しく、人のために生きたい。本当に大事なことを見据え、本質を見失わない生き方をすることが、母やご支援してくださった方に応えていくことだと思う」と明るく笑顔で話してくれました。

文・撮影:あしなが育英会

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ソフトバンクの社会貢献活動支援

ソフトバンクでは、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、サービスの利用を通じてお客さまがさまざまな募金活動に参加できる仕組みを用意しています。

チャリティスマイル

全国の頼れる家族がいない子どもや虐待などで居場所を失った子どもたちの自立支援として、「チャリティスマイル」では、お客さまから毎月10円の寄付をいただき、それと同額をソフトバンクが拠出して、1カ月当たり20円を社会貢献活動の支援に役立てます。

  • 大規模災害発生時には、寄付金は被災地支援に充てられます。

寄付先活動レポート

ソフトバンクニュースでは、「チャリティスマイル」「チャリティホワイト」「自然でんき」の支援先団体より届いた活動レポートを定期的にご紹介しています。

過去の寄付先活動レポートは
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(掲載日:2018年6月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部