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拍手の量で自分のプレゼンスキルが分かる! VRで学ぶプレゼンテクニック

皆さんは職場などで、同僚や上司、取引先相手に「話す」=「プレゼンする」機会があるかと思います。プレゼンはとても奥が深く、ただ言いたいことを話すのでは何も伝わらず、聴き手にしっかりと伝わり、共感してもらう工夫が重要と言われています。

ソフトバンクでは社内外でプレゼンする機会が多いことから、社員が集合研修やeラーニングなどでスキルを学ぶ教育制度「ソフトバンクユニバーシティ」で、「明日から使える!プレゼンテーション研修」というコースが用意されています。

その研修にVRコンテンツが導入されたという情報を聞き、早速取材にいってきました。

目次

講師の先生にプレゼンのお手本を見せてもらいました!

プレゼンの研修にVRってどんなものだろう・・・と思いながら呼ばれた場所に行ってみると、講師の先生に協力いただき、実践している様子を見せてもらえることに。

海上さん

撮影に協力いただくのは講師の海上さん

人事本部でソフトバンクユニバーシティの運営(PMO)を担う。研修は社内向けに「明日から使える! プレゼンテーション研修」を、社外向けに「ロジカルシンキング」などを担当。
ソフトバンク入社前は4年間高校教員を務め、人材派遣会社でのスタッフ教育などを実施しており、過去累計1万人以上を育成している実績あり。

演習はこんな内容

内容は簡単にいうと、画面上に表示される「シナリオ」を使って、実際の聴衆がいることを想定してプレゼンする、というものです。

海上さん

「撮影となると、少し緊張しますが、お手本になるように、真剣にがんばりますね(笑)」

それでは、スタートです!!

VRヘッドセットを着けると目の前に広がる大勢の観衆が!

VRヘッドセットを着けると、ソフトバンクの社員が大勢集まっている写真が! そのVR空間内に投影されたスライドを元に、自由に90秒間プレゼンをします。

実際の映像はこちらです!

プレゼンを終え、最後に表示された画面です。

先生の結果はオール〇!

「先生さすが!!」・・・って当たり前かもしれませんが、これはどんなしくみで評価がされているのでしょうか。

海上さん

「これは、VRを着けた頭の動き、声の大きさと話すスピード、ジェスチャーが評価の対象になっているんです。」

VR機器がVRヘッドセットを装着した人の頭の動きなどをチェックしていて、その評価を〇・△・×の3段階で判定しているんです。評価項目はプレゼンで重要なテクニックと呼ばれる4点です。

評価項目

No. 項目 評価ポイント
1 声の大きさ 一定以上の声を出しているか
2 話すスピード 聴きやすい速度で話しているか
3 アイコンタクト 聴き手の方向を向いているか
4 ジェスチャー(身ぶり手ぶり) 身体を使って伝えているか

評価次第で聴衆者の反応が変わるように何パターンか用意されているそうです。

「〇」の場合

全員が大きな拍手をします。ちょっとうれしい気持ちになりますね。

「△」の場合

「ある程度」のパラパラとした拍手になるんです。

「×」の場合

「あれ・・・?」っとなるほどの拍手に。あれ、やっちゃった・・・と不安になってしまいそうですね。

プレゼン研修にVRが採用された理由

「明日から使える! プレゼンテーション研修」は2010年から実施している、社内研修で人気コースの1つで、上司や会議などでの報告の場などですぐに活用できる基本テクニックが盛り込まれているそうです。

開始当初は1コースだったのですが、受講者の傾向として「話し方で悩む人」「資料の作り方で悩む人」がいることから、現在は2コースに分け実施しているそうで、今回「話し方で悩む人」向けの「話し方編」で導入されています。

VR導入のきっかけは、研修を担当する社内認定講師からのアイデア。担当者が本務でVRコンテンツの開発・運用を行っていて、そのノウハウをソフトバンクユニバーシティに活用できないか、という提案から導入に至ったそうです。

VR活用で研修受講者の反応も向上

ソフトバンクユニバーシティは「座学よりも実践で学ぶ」ことを重視しているのですが、時間の制約で要望通りに演習ができてないという課題があったそうです。今回VRを導入し、受講者に意見を聞いたところ、以下のような改善が見えてきたんだとか。

導入効果

今までの傾向   VR導入後の傾向
同じ部屋の中で演習を行うことの“はずかしさ”があり、やるまでに勇気が必要 VRヘッドセットを着けることで、“はずかしさ”が薄れ、大きな声で実践していた
多くはペアやチームで評価しあう方法をとったため、フィードバックにバラつきがあった 〇△×の3段階で統一した評価ができ、かつ良い評価がもらえるように何度も再挑戦していた
ぺアやチーム単位で実施することで1人あたりの実施回数に限りがあった 個人で実施できるので、ペアやチームより、回数が2~3倍に増やすことができた
VRコンテンツを導入して感じたこと

海上さん

「このコースは”聴き手に行動させる”には?という部分を重視してカリキュラムを考えています。VRコンテンツの導入には受講者の反応が気になっていたのですが、その心配も不要で、ゲーム感覚で楽しんでいて、何回も挑戦していた様子が見受けられました。実践的なスキルアップにつながったと感じています。」

本人のスキルに合わせた80以上のコースから学べるソフトバンクユニバーシティ

ソフトバンクユニバーシティは80以上のコースラインアップがあり、社員が自分自身のスキルアップとして学ぶことができます。最近ではソフトバンク以外の企業からの問い合わせが増えているため、一部厳選されたコースを社外向けに実施しています。

社外向けは各企業の依頼で実施しているそうですが、タイミングによっては一般(個人)の方向けに応募を行っている場合もあるようです。興味のある方はソフトバンクユニバーシティのウェブページで告知するとのことですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ソフトバンクユニバーシティの
特設ページをチェックする

(掲載日:2019年9月24日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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