SNSボタン
記事分割(js記載用)

専門家に聞いた、目からウロコの「隠れダスト」豆知識。「隠れダストにはWhiz」は伊達じゃなかった!

専門家に聞いた、目からウロコの「隠れダスト」豆知識。「隠れダストにはWhiz」は伊達じゃなかった!

ソフトバンクロボティクス(以下、SBR)が開発・提供するAI清掃ロボット「Whiz」。施設の清潔さに対する関心の高まりや、清掃作業の効率化ニーズもあり、2020年3月末には世界販売台数が6,000台を突破するなど、人気急上昇中のロボットです。

Whizと聞いて思い浮かぶのが「隠れダストにはWhizです!」の「隠れダスト」。人の手では取り残してしまうごみの総称らしいのですが、肉眼だと見えにくいのでその正体がイマイチ分からない。そこで、SBRと共同調査をして「隠れダスト」という言葉を作った専門家の先生にお話を聞いてみました。

話を聞いた専門家の先生

白井さん

環境アレルゲンinfo and care株式会社
白井秀治さん

知ると怖い、知らないともっと怖い! 隠れダストの正体は?

白井先生の写真

──4月某日、インタビュー開始1分前。

白井さん

お待たせしました。せっかくなので白衣を着ようと思ったら、時間ギリギリになってしまいました。

編集部

気合を入れて登場いただき、ありがとうございます! それでは早速ですが、「隠れダスト」の正体を教えてください。

白井さん

一言で言うと、カーペットなどの床に存在していて、空気中にも舞い上がりやすい小さなホコリのことですね。ホコリといっても繊維クズだけでなく、ダニ、カビ、細菌などの微生物、そしてダニのフンや死骸、スギやヒノキの花粉などのアレルゲン、さらにシックハウス症候群の原因となる化学物質などが含まれるダストのことです。

編集部

アレルゲンってよく聞くんですけど、実はなんのことだかさっぱり分かりません。

白井さん

ホコリの中の代表的なアレルゲンはダニですね。住まいだけでなく、オフィスでもダニアレルゲンが検出されることを確認しました。また、ペットから発生するアレルゲンもあります。室内で飼われているネコやイヌなどから発生するタンパク質ですね。人の衣服に付着して運ばれてくると考えられており、ペットがいないオフィスで検出されることもあるんですよ。

編集部

ダニ、ペットかぁ……。

白井さん

化学物質という視点では、シックハウス症候群の原因として建材や家具などに使用された接着剤や、防虫・防カビなどに用いられる薬剤の化学物質が、室内から検出されることが指摘されています。

ダストイメージ写真

編集部

聞いているだけで体がゾワゾワしてきたので、次の話題に移らせてください。花粉も隠れダストの1つという話がありましたが、隠れダストがなくなる季節はないんですか?

白井さん

1月~5月にかけては、スギやヒノキの花粉シーズン。6月~8月はダニの活動が活発になる季節ですし、9月以降はダニの死骸や糞が残っているんですよね。秋以降に飛ぶ花粉もありますし、化学物質は季節に関係なく検出される可能性が考えられるので、残念ながら隠れダストは1年中ありますね。

編集部

ええっ、そんな~。

白井さん

ひと昔前の日本の住宅、少しすきま風が入ってくるような家なら、空気中を漂う隠れダストは少なかったかもしれませんね。しかし、現代の建造物は気密性が高く快適な反面、自然な換気は少ない。だからWhizなどを駆使して、掃除でキレイにすることが必要なわけです。

編集部

先生、いまイヤなことに気づいちゃったんですけど、もしかして隠れダストって自宅にもあるんですか?

白井さん

……もちろんです。

白井先生直伝! 自宅の隠れダストを撲滅する掃除方法

ビデオ会議で掃除機のかけ方を教えてくれた白井先生

編集部

気になるので、自宅の隠れダストを掃除する方法を教えてほしいです。

白井さん

(…Whizの話をしなくていいのかな?)分かりました。手軽に行えるのは掃除機がけだと思います。カーペットや畳など隠れダストがたまりやすい床では、ノズルをゆっくり動かしながら入念に掃除機をかけてください。時間の目安は、1平方メートル当たり20~30秒ほどです。

編集部

1メートル四方で30秒……。先生、盛っているのでは?というほど長いんですけど(笑)。

白井さん

いやいや、自分で効果的な掃除をしようとしたら必要なんですよ。特にカーペットは踏みつぶされて寝ている毛がなかなか起きなくて、奥に潜んでいる隠れダストを除去しにくい。カーペットに何度も連続して掃除機をかけたら、3分目で吸い上げるごみが増えたという実験結果もあるんです。

編集部

あああ~、想像するだけで・・・(ザワザワ)。

白井さん

ちなみにWhizはパワーブラシがついているので、カーペットなどでも効果的に隠れダストを取り除けますし、人と違って掃除のムラも発生しにくいので、本当にいいと思いますよ。広い面積を均一に清掃するのはかなり難しいですから。まさに「隠れダストにはWhiz」ですね。

隠れダストを模した蛍光粉体を使い、人が掃除機で掃除した場合とWhizが掃除した場合の残留量を可視化する実験

編集部

Whizのすごさがちょっと分かってきたんですけど、先生から見てWhizの導入をおすすめしたい施設はありますか?

白井さん

施設というより条件でしょうね。カーペットなどを広い面積に敷いている、隠れダストを持ち込んでくる人の出入りが多い。こういった条件に合致する施設にはWhizをおすすめしたいです。最近は2人に1人はアレルギー疾患を持っているとの報告があり、その割合は数年前と比べて増加傾向にあります。ご家族や友人など身近な人にアレルギーの人が増えているな、という実感を持つ方も多いと思いますが、アレルギー疾患は原因との接触を避けることが大切。施設を清潔に保つ取り組みは利用者の安心感につながるのではないでしょうか。

編集部

白井先生、いろいろと教えていただき、ありがとうございました!

AI清掃ロボット「Whiz」

ソフトバンクロボティクスAI清掃ロボット「Whiz」

ソフトバンクロボティクスが開発・提供する、カーペットなどの床の清掃を目的とした自律走行が可能な業務用乾式バキュームクリーナーのロボット。これまで難しかった自律清掃ルートの作成をかんたんに行うことができ、AIが搭載されているため障害物や人の動きを検知して状況に応じて回避することができます。

「Whiz」製品ページを
みる

(掲載日:2020年4月30日、更新日:2023年2月17日)
文:ソフトバンクニュース編集部