球場での野球観戦は迫力や熱気をじかに感じられて、応援にも熱が入りますよね。そんな野球観戦も、最新技術によって進化の波がやってきています。
2022年5月27日から29日の3日間、福岡PayPayドーム(以下「PayPayドーム」)で拡張現実「AR」を使って現実とバーチャルを融合させた新しい観戦体験ができると聞いて福岡へ行ってきました。
ホークス公式VTuberの鷹観音海&有鷹ひな(うみひな)が来場者をお出迎え。入場前からARでホークス愛、高まる
PayPayドームに到着。
入場ゲートに向かってデッキを歩いていると、白線で囲われた一角を発見しました。
近くにいたスタッフが「やってみてください!」とQRコードを教えてくれたのでスマホで読み込むと、ブラウザ内にカメラで映した目の前の光景が表示されました。
???
しばらく読み込み中の画面を眺めていると……
おおおおおお!
なんと画面の中に、福岡ソフトバンクホークス公式VTuberの有鷹ひな(ありたか ひな)さんが出現! まるですぐ目の前にいるような光景に、思わずスマホ画面と現実世界を交互に見比べてしまいます。
「お姉さん、こんにちはーーー!」
……ん? 地面に置かれたスピーカーから声が聞こえた気が……。
「そこのユニフォーム着たお姉さーん!」
!!! 話しかけられてる?!
「こ、こんにちは」
ひなさん:「どこからきたのー? 今日は試合楽しみだねー。」
スマホの中にいるひなさんと普通に会話ができている……。
お友達のように気さくに話してくれるひなさん。親近感がすごい。
バーチャルの世界にできた新しい友達と推しの選手の話題でひとしきり盛り上がりました。
記念にひなさんと写真撮影!
現実世界ではひとりです…。
なんと、ポーズのリクエストにも応えてくれました。まるで本当の友達がそこにいるかのように、会話やコミュニケーションができるなんて、未来がきてますね…!
試合前のひととき、こんな仕掛けがあると楽しい気分が盛り上がりますよね。
藤本監督のARビッグフェイスも出現
藤本監督のモニュメント「BIGFACE藤本」
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このイベントは5月27日から29日の3日間限定で実施されました。

VTuberってどうやって動いてる? その裏側に潜入
会話しながら細かいリクエストに応えて踊ったりポージングしたり、ひなさんのARは一体どうやって動かしているのでしょう? 今回特別に、実際に使用しているモーションセンサーを装着させてもらいました。
※写真はスタッフです。ひなさんではありませんよ。
頭や腕、膝・足などに装着したセンサーで、関節などの動きを捉えてスムーズに動かしているんですね。
リアルな試合をバーチャルのデータでより面白く。現実とバーチャルの融合で楽しむAR観戦
いよいよ場内へ。フィールドでは選手たちが練習の真っ最中です。
フィールドにスマホをかざしてみると、画面に映ったフィールドに、実際にはない選手のパネルがARで表示されます。選手のパネルをタップすると、成績などのデータを見ることができました。
出場選手をチェックしてどんな選手なのか調べたり、コンディションを知ることでより深く試合を楽しめそうです。
また、ボールを投げる際にスマホをかざすと投球の速度や軌跡が表示される「投球解析」もARで体験することができました。
ARによる選手データ表示や投球解析は3日間限定での提供でしたが、さまざまなスポーツやエンターテイメントで今後こういった体験を実際に楽しめる日が早く来ると良いですね。
メタバースの来場体験でさらに楽しさ広がる! PayPayドームがバーチャル空間に登場
今回ご紹介したARによる観戦体験のほかに、福岡ソフトバンクホークスの本拠地「福岡PayPayドーム」の一部をバーチャル空間に再現した「バーチャルPayPayドーム」が5月27日より提供されています。アバター同士のコミュニケーションや実際の試合と準リアルタイムで連携した「バーチャル投球体験」など自宅にいながらまるで球場にいるような体験ができますよ。
「バーチャルPayPayドーム」の楽しみ方や2022年5月27日に開催された取り組みに関する記者会見の模様をこちらの記事で紹介しています。
(掲載日:2022年6月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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