一方的な自己主張ではなく、自分や他人を尊重しながら意見や考えを伝え合うコミュニケーション手法のこと
相手を尊重しつつ、自分の意見を主張するコミュニケーション
グローバル化により性別や国籍など多様な個性を持つ人と交流する機会が増える中で、相手の立場や気持ちに配慮した上で自分の意見を伝えることがますます重要になってきています。そこで注目されているのが、アサーティブコミュニケーションと呼ばれる自分や他人を尊重して適切な方法で意見を主張する方法です。アメリカの心理学者によって開発されたカウンセリング手法が起源とされ、他の自己表現のスタイルとして、自分の意見や考えを一方的に押し通す「アグレッシブ（攻撃型）コミュニケーション」や、自己主張がうまくできず相手に考えを伝えられない「ノンアサーティブ（非主張型）コミュニケーション」があります。
アサーティブ（Assertive）には「積極的に主張する」といった意味がありますが、アサーティブコミュニケーションが目指すのは、一方的な自己主張ではありません。例えばコミュニケーションを取る上で、「感情的にならない」「立場の違いによって意見を曲げたり押し付けたりしない」「あいまいな表現を避ける」などを意識することが重要とされます。
トレーニングによって習得できるテクニックであるこの手法はビジネスシーンでも注目されています。お互いの立場を配慮した意見交換ができることから、社内コミュニケーションの活性化や良好な人間関係の構築、従業員のメンタルヘルスケア、生産性の向上といった効果も期待されています。
（掲載日：2023年3月27日）
文：ソフトバンクニュース編集部
