今年の自由研究は、100円ショップや輸入食品店でも見かけるようになった人気の青いお茶「バタフライピーティー」を使って、楽しく実験をしてみませんか?
色の変化を観察して実験しながら、夏の夜空を閉じ込めたような涼しいゼリーを作ってみましょう♪
目次
- “天然のリトマス紙” バタフライピーティー。 いろいろな物を混ぜて色の変化を観察!
- 色の変化を利用! 夏の夜空をイメージしたゼリーを作り
- 周りと差を付ける自由研究に。スマホを活用して工夫したまとめ方で提出!
“天然のリトマス紙”バタフライピーティー。 いろいろな物を混ぜて色の変化を観察!
鮮やかな青色が特徴のお茶「バタフライピーティー」。バタフライピー(ちょう豆)と呼ばれる東南アジアを原産とするマメ科の植物から作られており、リラックス効果があるハーブとして親しまれています。
他のハーブティーと比較して、際立った独特な味や香りはなくあっさりとしているため、スイーツやドリンクなどさまざまな飲食物に活用されており、涼しげな珍しい色合いから人気を集めています。
バタフライピーはなぜ青い? 加えるもののpH値によって色が変化する仕組みを解説
バタフライピーが青いのは、アントシアニンの一種である「テルナチン」という天然の青色色素によるものです。含有量はブルーベリーの4倍以上にもなり、酸化しにくいのが特徴です。
また、バタフライピーティーは淹れると鮮やかな青色をしていますが、加えるもののpH値によって異なる色に変化します。
これは、バタフライピーに含まれる「テルナチン」が酸に反応し、化学変化が起きるためです。レモンに含まれるクエン酸など酸性のものや重曹などのアルカリ性のものを加えることでpH値が変わり、特定の異なる色に変化します。
このように、pH値によって色が変化することから、バタフライピーティーは“天然のリトマス紙”と呼ばれています。
pH値とは?
pH(水素イオン指数)は、その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度です。 数値は通常1から14までの値となり、7が真ん中で「中性」といいます。 pHが7より小さいと「酸性」、7より大きいと「アルカリ性」となります。
バタフライピーにいろいろな物を混ぜて色の変化を観察!
実際にpH値の異なる酸性、アルカリ性の物質をバタフライピーティーに混ぜて何色に変化するのか確かめてみましょう。
用意する材料
- バタフライピーティー・・・300ml
- レモン汁・・・小さじ1
- 重曹・・・小さじ1
手順① ポットで煮出した同じ濃さのバタフライピーティーを、3カップ(それぞれ100ml)に注ぎます。何を加えたか分かるようカップの下に付箋を貼っておきましょう。
手順② 最初に、左下のカップに酸性のレモン汁をスプーン1杯分加えて混ぜてみます。
すると…
紫色に変化しました!!!
手順③ 次に、右下のカップにアルカリ性の重曹を同じくスプーン1杯分入れてみます。
すると…
緑色に変化しました!!!
三つ並べてみるとこんな感じになりました。
結果は、酸性が青→紫、アルカリ性のものを加えると青→緑に変化しました。
pH値によってこんなにも変化する色が異なるんですね! ちなみに、酸やアルカリの量を調整すると濃い色から薄い色まで作り出すことが可能なので、自分好みの色にすることができます。
今回使用したレモン汁や重曹の他にも、オレンジジュースや牛乳、酢、炭酸など身近にある物を加えて色の変化をたのしんでみるのもおすすめです。
色の変化を利用! 夏の夜空をイメージしたゼリーを作成
早速、実験で学んだアントシアニンに酸(レモン)を加えると色が変化する性質を利用して、ゼリーを作ってみましょう♪
材料(3個分)乳酸飲料ゼリー
ゼリー(パープル)
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ゼリー(ブルー)
仕上げ用
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材料(3個分)
ゼリー(ブルー)
- バタフライピー・・・2g
- 水・・・200cc
- 砂糖・・・大さじ2
- 粉ゼラチン・・・4g
ゼリー(パープル)
- バタフライピー・・・2g
- 水・・・200cc
- 砂糖・・・大さじ2
- 粉ゼラチン・・・4g
- レモン汁・・・大さじ1
乳酸飲料ゼリー
- 乳酸飲料[原液]・・・80cc
- 牛乳・・・200cc
- 粉ゼラチン・・・7g
仕上げ用
- 金粉やアラザン、★型ナタデココなどお好みで
手順① 【乳酸飲料ゼリー】
ゼラチン(乳酸飲料ゼリー用7g)にお湯を加えて、600Wのレンジで20〜30秒加熱して溶かします。
手順②
耐熱容器に乳酸飲料80cc、牛乳200cc、加熱したゼラチンを入れて混ぜ合わせます。
手順③
器に乳酸飲料ゼリーを全体の3分の1の高さまでに流し入れ、同様に計3個作り、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
手順④ 【パープルゼリー】
鍋に水200ccを入れて中火で熱し、煮立ったらバタフライピーを入れてお好みの濃さになるまで煮出します。
手順⑤
煮立ったバタフライピーティーに溶かしたゼラチン4g(600W 20〜30秒)、砂糖(大さじ2)、レモン汁(大さじ1)を加えて混ぜます。
- ※
レモン汁の量は調整して好みの濃さでOK
手順⑥
冷やし固めた乳酸飲料ゼリーを冷蔵庫から取り出し、星形ナタデココやアラザンを乗せ、パープルゼリーを全体の3分の2の高さまでに流し入れます。同様に計3個作り、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めます。
手順⑥ 【ブルーゼリー】
パープルゼリーと同様に、鍋に水200ccとバタフライピーを入れて中火で熱し、お好みの濃さになるまで煮出す。そこに、砂糖(大さじ2)、溶かしたゼラチン4g(600W 20〜30秒)を加えて混ぜます。
手順⑦
冷やし固めたパープルゼリーを冷蔵庫から取り出し、星形ナタデココやアラザンを乗せ、ゼリーをグラスぎりぎりまで流し入れます。同様に計3個作り、冷蔵庫で1時間以上冷やし固めて完成です。
層に分かれた爽やかなゼリーが完成しました! アラザンを使う場合は、砕いたものとそのままのものの2種類を使用すると星空を簡単に再現できますよ。
周りと差を付ける自由研究に。スマホを活用して工夫したまとめ方で提出!
頑張った実験やスイーツ作り。せっかくなら最後はすてきにまとめて提出したいですよね。自由研究で役立つきれいな撮影方法やまとめ方など、簡単なテクニックをご紹介します。
動画を挿入したいときはQRコードを作成
バタフライピーティーの色が瞬時に変化する場面など、動画でなくては伝わらない実験シーンがある時におススメなのが、動画のQRコードを作成して貼ることです。
撮影した動画をYouTubeなどにアップロードして、動画のURLを挿入すると自動で簡単に作成してくれます。
QRコードの作成方法
- 検索エンジンで「QRコード作成」などと検索し、QRコードを作成するサイトにアクセスします。
- QRコードを作成したい動画のURLを入力します。QRコードのサイズや色などデザインの設定できるサイトもあるので試してみてくださいね。
- 「作成」ボタンをクリックします。入力した情報に基づいて、QRコードが生成されるので保存すれば完了です。
上の動画にアクセスするQRコード
プリントアウトしてノートに貼ればいつでもすぐに動画を閲覧することができます。URLをQRコードに変換するツールは、いろいろなアプリケーションやWebサービスがあるので、好みのものを使ってみてくださいね。
一つの物体にフォーカスして撮影したいときは「ポートレート」で
実験のカップやゼリー単体を撮る際は「通常モード」ではなく「ポートレート」を使用しましょう。背景が自動的にきれいにぼやけてくれるため視線が自然と物体に行き、際立つような写真に仕上げてくれます。
写真の明るさやシャドウの濃さを調整して映える写真に
構図はいい感じなのに写真が暗くて惜しい! 暗い家の中や天候が悪い外で撮る写真はどう頑張っても陰りがちになってしまいますよね。
そんなときは編集機能で調整(レタッチ)しましょう。
「露出」を上げて、「シャドウ」をマイナスにすると一気に明るく映える写真になりました! 加工のやりすぎには注意して見やすい写真作りを意識してみましょう。
今年の自由研究は簡単な実験をしながら楽しくスイーツを作れる「バタフライピーティー」を活用してみませんか?
撮影テクニックやまとめ方を工夫して、周りと差をつける自由研究にしてみてくださいね。
(掲載日:2023年8月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部
Yahoo!きっず「自由研究お助けガイド」
大人も子どもも楽しめるアイデアがたくさん! テーマの決め方やまとめ方の紹介、調べものに便利なウェブサイトもまとめられています。