チームにスクラムを導入した話を、SoftBank Tech Night Fes 2023で発表してきた

2023年3月27日掲載

キービジュアル

こんにちは!クラウドエンジニアリング本部の三改木裕矢(@_uya116)と増井拓視(@mstk_eng)です。

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我々は 3/16 に開催された「SoftBank Tech Night Fes 2023」で「チームにスクラムを導入してみた」というタイトルで登壇してきました!

この発表では、約1年前にそれぞれが所属するチームにスクラムを導入した結果どうなったのかについて共有しました。また、登壇形式としては珍しく「ペアプログラミング」ならぬ「ペア登壇」という形を取りました。2人で会話しながら説明を進める方法です。

本記事では、今回の発表の要約と「ペア登壇」をやってみた感想について共有したいと思います。

また、 発表資料についてはこちらの SpeakerDeck からご覧いただけます。後日アーカイブ動画も上がる予定ですので興味のある方はそちらもチェックしてみてください。

目次

  • 2023年3月に行われたSoftBank Tech Night Fes 2023の登壇内容の要約と「ペア登壇」についての共有です。
  • スクラムに興味がある方やペア登壇に興味のある方を対象としています。

発表要約

それではまず発表内容の要約です。

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我々はソフトバンク MSP サービスの開発部門に所属し、インフラチームとアプリ基盤チームという2つのチームで働いています。

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我々が約1年前にスクラムを導入するきっかけとなったのは、タスク管理が非効率でわかりづらいと感じたことでした。

その課題に対して三改木がかんばんアプリを使ったタスク管理を提案し、増井がアジャイル開発の導入を検討しました。それにより、2つのチームはスクラムを導入することになりました。

スクラムをはじめたらどうなった?

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本トピックでは、2つのチームがスクラムを導入した結果について話しました。

増井チームはタスクの可視化と内容把握が向上し、チケット管理によりタスクのステータスが容易に把握できるようになりました。また、それにより上司の工数も削減されました。

三改木チームでは、スプリントごとに目標を立てて取り組むことで開発に活気が出た効果があったのと、振り返りの時間によりチームの改善が進みました。

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また、振り返りの時間に意見を出しやすく、具体化するために心理的安全性を高める工夫や数値による可視化を行っています。

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振り返りで出た意見の中で具体的に改善を行った事例として三改木チームではかんばんをスクラムに適した形に改善することで、タスクの関係性が可視化され、チーム内で協力して作業するようになった例を挙げました。

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また、増井チームではスクラムを活用して属人化の緩和と自己組織化を進めています。

各クラウドベンダー毎に担当者が分かれていたことに対して、スプリントプランニングで作業内容を説明し、メンバー全員で作業見積もりを行うことで、横のつながりを深めることができました。

その結果、質問や相談がプロジェクトリーダーに集中していたのが、類似タスクを遂行しているメンバーへの質問に変わり、プロジェクトリーダーの負担が軽減されました。

スクラムの導入により、チームのコミュニケーションや問題解決能力が向上し、徐々にチーム全体のパフォーマンスが上がっていくことが期待できます。スクラムを活用して、チーム全体で協力し合い、継続的に改善を行っていくことが、最終的にはプロジェクトの成功につながると考えられます。

どうやってスクラムをはじめた?

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本トピックでは、2つのチームがスクラムをはじめた方法について話しました。

増井チームはスクラムを一気に導入しました。スクラム導入初期は忙しくなりましたが、スプリント期間を2週間に変更することで改善されました。

一方、三改木チームは徐々にスクラムを導入しました。抵抗少なく移行することに成功しましたが、スクラムの型を忠実に導入すれば回避できる課題も踏んできていることに注意が必要です。

スクラムを始める際には、チームの状況に合わせて導入方法を選ぶことが重要であり、他のチームと協力して始めることもおすすめです。

スクラムをはじめて良かった?

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本トピックでは、スクラムをはじめて良かったかどうかについて話しました。

我々はスクラムをはじめて良かったと感じています。

ただし、スクラムは万能ではなく、チームや周りの協力が不可欠であり、改善は常に必要です。属人化の緩和や顧客からのフィードバックを取り入れるサイクルを回すことが、今後の我々の改善ポイントとなっています。

最後に我々は「あなたのチームにスクラムを導入してみたらどうなる?」という問いを投げかけました。スクラムが皆様のチームにおいて、選択肢の一つとして検討されることを期待しています。

以上が発表内容の要約です。

余談ですが、上記の要約は、発表のために用意していたスピーカーノートを ChatGPT に入力し「要約してください」と頼んだ結果を微修正しただけで完成しました。 ChatGPT さん賢すぎて驚きました。

ペア登壇について

冒頭にも述べたように今回の発表は「ペア登壇」という形で2人で会話しながら説明していくという形式を取りました。この形式がどうだったかについてメリット・デメリットを整理してみます。

メリット

  • 単純に作成するスライド量が半分になる
  • 単純に覚えるセリフの量も半分になる
  • 相手に迷惑をかけられないという意識から計画的に発表準備ができる
  • 2人で会話しているので発表の場が和みやすい
  • 安心感があり発表で緊張しずらい

デメリット

  • スライドのテイストをあわせるのが難しい
  • 発表の流れを起承転結の形式に持っていくのが難しい
  • 練習時間は一人で発表するより多く必要

総括すると「ペア登壇」おすすめですのでぜひ皆さんもやってみてください。

まとめ

本記事では、今回の発表の要約と「ペア登壇」をやってみた感想について共有しました。

各チームのスクラムにまた進捗があれば次回の Tech Night Fes などで共有できればと思います!

以上、ここまで読んで頂きありがとうございました。

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