Weekly AWS アップデート情報 - 2024/2/5~Amazon Rekognition が画像のコンテンツモデレーションの精度を向上~

2024年2月5日掲載

キービジュアル

皆さま、こんにちは。

先週 (2024/1/29~2/4) の主な AWS アップデート情報をお送りいたします。

目次

今週の注目アップデート

  • Amazon Rekognition が画像のコンテンツモデレーションの精度を向上
    Amazon Rekognition コンテンツモデレーションは、不適切なコンテンツ、望ましくない、攻撃的なコンテンツを検出できる機械学習ベースの機能です。
    Amazon Rekognition は画像のコンテンツモデレーションのための強化された機械学習モデルを発表しました。
    今回の更新では、新しいラベルが追加され、モデルの精度が向上し、アニメーションやイラスト入りのコンテンツを識別する新機能が導入されました。

分析

  • Amazon DataZone が AWS CloudFormation と HIPAA の資格をサポート
    Amazon DataZoneには、AWS CloudFormationのサポート、カスタムデータアセットを作成するためのユーザインターフェース、HIPAA適格性など、いくつかのエンタープライズ機能が追加されています。
    Amazon DataZone は、ガバナンスとアクセス制御により、組織の境界を越えて大規模にデータをカタログ化、発見、分析、共有、管理するためのデータ管理サービスです。
    データを可視化し、事業部門全体にわたるデータ生産者と消費者がより安全にデータを共有できるよう支援します。

アプリケーション統合

  • Amazon EventBridge イベントバスのイベントマッチングがオープンソースの Event Ruler v1.50 で実行可能に
    Amazon EventBridge イベントマッチングがオープンソースの Event Ruler v1.50 で実行されるようになりました。
    これにより、フィルタリング以外のもの全て (値以外のものと一致) とサフィックスフィルタリング (値の末尾の文字との照合)、大文字小文字を区別しないフィルタリング (大文字と小文字を区別せずに文字列と照合) を組み合わせるなどの高度なフィルタリング機能が可能になりました。
    例えば、末尾が.png や.jpeg などの特定のファイルタイプではない値と照合できるようになりました。
    また、プレフィックスフィルタ (値の先頭の文字と照合) とサフィックスフィルタと大文字小文字を区別しないフィルタを組み合わせることもできます。

ブロックチェーン

ビジネスアプリケーション

  • Amazon Connect Cases がケースの監査履歴を提供
    Amazon Connect Casesは、ケースの監査履歴と、どのユーザがケースに取り組み、どのような変更を加えたかを時系列で示す記録を提供するようになりました。
    今回の発表により、コンタクトセンターのエージェントとマネージャはケース履歴をより簡単に確認できるようになり、ケースが標準業務手順に従って処理されたことを示すなど、コラボレーション、品質保証、コンプライアンスを向上させることができます。

  • AWS AppFabric が ISO、PCI、および SOC に準拠
    お客さまは、国際標準化機構 (ISO)、ペイメントカード業界データセキュリティ基準 (PCI)、およびサービス組織管理 (SOC I、II、II) の要件の対象となるユースケースに AWS AppFabric を使用できるようになりました。
    3 つのコンプライアンスプログラムのレポートは全て AWS Artifact でダウンロードできます。

コンピューティング

  • Amazon EC2の無料利用枠に1 か月あたり 750 時間のパブリック IPv4 アドレスの利用分を追加
    12 か月間無料の Amazon Elastic Compute Cloud の AWS 無料利用枠が更新され、1 か月あたり 750 時間のパブリック IPv4 アドレスの使用が含まれるようになります。
    Amazon EC2 の AWS 無料利用枠の既存または新規のお客さまの場合、パブリック IPv4 アドレスを使って EC2 インスタンスを起動すると、1 か月あたり 750 時間のパブリック IPv4 アドレスの使用が無料になります。

  • Amazon EC2 が、属性ベースのインスタンスタイプ選択に新しい料金保護を追加
    属性ベースのインスタンスタイプ選択を使用する EC2 Auto Scaling と EC2 Fleet のお客さまは、スポットインスタンスの料金保護制限を、インスタンスのオンデマンド価格に対するパーセンテージとして定義できるようになりました。
    この新しいメカニズムにより、お客さまは EC2 Fleet や EC2 Auto Scaling によって起動されるインスタンスタイプをより細かく制御できると同時に、スポットによる低価格のメリットを最大限に活用できます。

データベース

  • Amazon RDS for Db2 が EBCDIC 照合シーケンスをサポート
    Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Db2は、拡張バイナリコード10進数交換コード (EBCDIC) 照合シーケンスをサポートするようになりました。
    今回の発表により、EBCDIC 照合シーケンスをサポートする z/OS 上の Db2 から Amazon RDS for Db2 に移行する際に、照合順序を維持できるようになりました。
    Amazon RDS for Db2 が提供する rdsadmin.create_database ストアドプロシージャを使用してデータベースを作成するときに、EBCDIC 照合順序を指定できます。

  • Amazon Aurora PostgreSQL 互換エディションが PostgreSQL メジャーバージョン 16 をサポート
    Amazon Aurora PostgreSQL 互換エディションが PostgreSQL メジャーバージョン 16 (16.1) をサポートするようになりました。
    PostgreSQL 16 では、SQL/JSON コンストラクターとアイデンティティー関数のサポート、並列処理を使用できるクエリタイプの増加、I/O 使用状況に関する統計情報を提供する「pg_stat_io」ビューが追加されました。
    このリリースの詳細については、PostgreSQL コミュニティアナウンスを参照してください。
    このリリースには、全文検索の CONTAINS 機能のサポートなど、Babelfish for Aurora PostgreSQL バージョン 4.0 の新機能が含まれています。

機械学習

  • Amazon Monitron でゲートウェイのネットワーク構成の静的 IP アドレスを可能に
    Amazon Monitronのお客さまが静的IPを使用してデバイスを試運転できる機能をリリースできることを嬉しく思います。
    当社のゲートウェイデバイスは、Monitron の振動および温度センサデータを AWS クラウドに安全に転送し、Monitron サービスは機械学習を使用して異常なマシンパターンがないかデータを分析します。
    現在、ファイアウォールで保護されているお客さまは、工場に設置されたセンサと AWS クラウド間の通信を可能にするために、amazonaws.com のサブドメイン全体を許可リストに登録する必要があります。
    セキュリティ上の理由から、ドメイン/サブドメイン全体を許可リストに登録したくないお客さまもいます。
    また、ファイアウォールの設定機能に制限があるために難しいと感じるお客さまもいらっしゃいます。

  • AWS Glue での Amazon Q データ統合を発表 (プレビュー)
    このたび、Amazon Q データ統合を発表しました。
    これは、自然言語を使用してデータ統合ジョブを構築できる AWS Glue 向けの Amazon Q の生成的な AI 搭載機能です。
    Amazon Q は、お客さまが AWS 上でアプリケーションやワークロードを構築、最適化、運用する方法を変革する AWS のエキスパートです。
    Amazon Q データ統合により、AWS Glue に関するジョブを作成したり、問題をトラブルシューティングしたり、データ統合に関する質問への回答をすぐに得たりすることができます。
    Amazon Bedrock を利用した Amazon Q データ統合は、関連性の高い結果を生成してジョブ作成を自動化するので、AWS Glue でデータ統合ジョブを構築するのに必要な時間を短縮できます。

マネジメントとガバナンス

  • AWS CloudTrail が AWS AppConfig データイベントのロギングをサポート
    AWS AppConfig では、構成セッションの開始および最新の構成を取得 API の AWS CloudTrail データイベントログがサポートされるようになりました。
    これらのデータイベントにオプトインすることで、AWS AppConfig は全てのデータプレーンリクエストの詳細を AWS CloudTrail に記録します。
    これらのログには、どの IAM ID がリクエストを行ったか、いつリクエストが行われたか、リクエストに関連付けられた AWS AppConfig リソース、リクエストが AWS AppConfig エージェントによって行われたかどうかなどの情報が含まれます。

メディアサービス

  • Amazon IVS が再生制限ポリシーをサポート
    Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) の再生制限ポリシーにより、トークン認証を実装しなくても、クロスオリジンリソースシェアリング (CORS) レスポンスヘッダとIVSチャネルのジオブロッキングを有効にできるようになりました。

 

セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス

ストレージ

  • Amazon FSx for OpenZFS が最大 40万IOPS をサポート
    Amazon FSx for OpenZFSは、人気のOpenZFSファイルシステムを搭載したフルマネージドファイルストレージを提供するサービスで、追加コストなしで1秒あたりのI/O操作数(IOPS)が14%向上し、新しい最大IOPSレベルは40万になりました。
    IOPS レベルの向上により、Oracle データベースなどの IOPS 集約型ワークロードのコストパフォーマンスを向上させ、IOPS 要件が時間とともに変化する、定期的なレポート作成ジョブなどのワークロードのコストを最適化できます。

 

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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