Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2024/3/29 〜AccessKey:セキュリティ強化でより安全に〜

2024年3月29日掲載

Weekly Alibaba Cloud

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの今井です。

今週もAlibaba Cloudのプロダクトアップデート情報をお届けしたいと思います。
2024年3月14日から2024年3月20日にAlibaba Cloudのオフィシャルサイトで公開された主なアップデート情報を紹介します。

目次

注目のアップデート

  • AccessKey:セキュリティ強化のお知らせ

    AccessKey は、Alibaba Cloud API を呼び出すときに身元を確認するために使用される認証情報です。 AccessKey の漏洩は、アカウント内のすべてのリソースのセキュリティを脅かし、予期せぬ料金の発生や、さらには悪意のある恐喝を引き起こす可能性があります。これに対し、Alibaba CloudではAccessKeyに関するセキュリティの強化が実施されます。

    セキュリティ強化の内容
    日本時間2024年4月18日10:00より、Alibaba CloudがAccessKey の漏洩を外部ソースから検知すると、AccessKey が漏洩したことがAlibaba Cloudからユーザーに対して通知されます。また、漏洩が確認されたAccessKeyはいくつかの機能が自動的に制限されるようになります。

    詳細については公式アナウンスもあわせてご参照ください。

コンピューティング

  • Function Compute:2024年1月、2月リリース

    ●2024年1月
    増分データの同期(ApsaraDB for MongoDB)
    Data Transmission Service(DTS)コンソールでデータ同期タスクを作成し、ApsaraDB for MongoDBインスタンスからFunction Computeの関数に増分データをリアルタイムまたは定期的に同期する機能が追加されました。コードを記述することで同期された増分データに対して分析や保存が行えます。

    増分データの同期(ApsaraDB RDS for MySQL)
    Data Transmission Service(DTS)コンソールでデータ同期タスクを作成し、ApsaraDB RDS for MySQLインスタンスからFunction Computeの関数に増分データをリアルタイムまたは定期的に同期する機能が追加されました。コードを記述することで同期された増分データに対して分析や保存が行えます。

    ●2024年2月
    ランタイムのパブリックプレビュー
    Node.js 18 および Node.js 20 がサポートされるようになりました。現在、これら2つのランタイムはパブリック プレビュー段階にあります。

ネットワークとCDN

  • Alibaba Cloud DNS PrivateZone:新機能追加

    DNSに基づき可用性ゾーンの親和性を実現するイントラネットアプリケーションの変換機能が追加されました。
     

  • Server Load Balancer:2024年2月リリース

    NLB:一部インスタンスの対応リージョン追加
    Network Load Balancer(NLB)デュアルスタック インスタンスの対応リージョンに下記リージョンが追加されました。

    ■新規対応リージョン
    中国(ウランカブ)、マレーシア(クアラルンプール)、インドネシア(ジャカルタ)、フィリピン(マニラ)、タイ(バンコク)、日本(東京)、韓国(ソウル)、米国(シリコンバレー)

    NLB:クォータのアラーム設定
    NLBのクォータ使用量または残りの利用可能クォータに対して、閾値を設定しアラームを作成する機能が追加されました。

    NLB:スケジューリングアルゴリズムの追加
    NLBのスケジューリングアルゴリズムに、「Weighted Least Connections」が追加されました。「Weighted Least Connections」では各バックエンド サーバーに設定された重み値に加えて、バックエンド サーバーの実際の負荷(接続数)も考慮されます。

データベース

  • ApsaraDB RDS for PostgreSQL:2024年3月リリース

    データベーステーブルのリカバリ
    ApsaraDB RDS for PostgreSQLインスタンスに、データベーステーブルのリカバリ機能が追加されました。バックアップセットや特定の時点に基づいて、指定したデータベースを元のインスタンスまたは他の既存のインスタンスにリストアすることができます。

    対応レプリケーション方式の追加
    ApsaraDB RDS for PostgreSQLサーバーレスインスタンスで、物理レプリケーションと論理レプリケーションがサポートされるようになりました。

    請求方法の変更
    ApsaraDB RDS for PostgreSQLインスタンスの請求方法を、従量課金制とサーバーレス間で変更する機能が追加されました。
     

  • ApsaraDB RDS for PostgreSQL:機能追加および最適化のお知らせ

    監視項目の追加
    ApsaraDB RDS for PostgreSQLでは、基本的な監視に加え、オペレーティング システムインジケーター (OS インジケーター) やデータベース インジケーター (DB インジケーター) などの拡張監視項目が追加されました。

    メモリ監視関連の最適化
    メモリ使用量の表示が調整されると同時に専用インスタンスと汎用インスタンスのメモリ関連のインジケーターが統一されました。また、メモリ解析などの機能が追加されました。
     

  • ApsaraDB RDS for SQL Server:2024年3月リリース

    読み取り専用インスタンスの高速初期化
    ApsaraDB RDS for SQL Serverは、条件を満たすユニバーサルクラウドディス版のクラスターモデレーターインスタンスの読み取り専用インスタンスに高速初期化機能が追加されました。この機能により、読み取り専用インスタンスの作成時間を分単位まで短縮できます。
     

  • ApsaraDB for MongoDB:2024年3月リリース

    クラウドディスク版のApsaraDB for MongoDBシャードクラスターインスタンスに、新しい SRV 高可用性接続アドレスが追加されました。これにより、クラスターのメンテナンスと管理が簡素化されます。
     

  • PolarDB for PostgreSQL:カーネルマイナーバージョンリリース

    PolarDB for PostgreSQLにおいて、14.10.18.0バージョンのカーネルがリリースされ、複数プラグインの追加とバグの修正が行われました。

    imgsmlr プラグイン
    png、gif、その他の種類の画像の特徴値の抽出と、インデックスを介して類似画像の取得が行えます。

    pg_profile プラグイン
    ターゲット データベース内のリソースを大量に消費するアクティビティの統計および監視が行えます。

    pg_similarity プラグイン
    類似性計算クエリを行えます。

    prefix プラグイン
    プレフィックスマッチングが行えます。

    バグの修正
    PL/SQL と PL/pgSQL を混合した場合のエラー報告や、ganos_utility プラグインを作成できないなどの問題が修正されました。

ビッグデータ

エンタープライズサービスとクラウドコミュニケーション

その他

  • ルーターアップグレードのお知らせ(東京)

    日本(東京)においてルーターデバイスのアップグレードが実施されました。

    ■アップグレード時間
    日本時間 2024年3月19日 0:00〜7:00

    ■アップグレードの影響
    ルートの収束により2分レベルのジッターが発生した可能性があります。


今週のアップデート情報は以上です。

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