フォーム読み込み中
2025年1月24日掲載
米国時間 2025年1月15日、Google は生成AI機能をGoogle Workspace へ統合するという驚きのアップデートを発表しました。
Google Workspace があらゆる企業で AI による未来の働き方を実現
この発表に伴う変更はGoogle Workspace の全ユーザーに影響を与える可能性があり、IT管理者としては変更点と対応策をしっかりと理解しておく必要があります。
本記事では、この主に機能や環境といったシステム面に焦点を当てアップデートの概要と、企業が取るべき対応策について解説します。
注意点
本記事は、2025年1月22日時点の情報に基づいています。最新の情報は、Google の公式発表をご確認ください。
今回のアップデートの最大の変更点は、Google Workspace に生成AI機能「Gemini for Google Workspace」相当の機能が標準機能として統合されたことです。「Gemini for Google Workspace」は、メール、ドキュメント作成、会議の要約など、さまざまなタスクを支援する強力なAIツールです。従来は有償アドオンとして提供されていました。
主な変更点と注意点
Gemini for Google Workspace で提供されていた機能が今後 Google Workspace の標準機能として順次移植されていくようになるというものなので、従来からあるGoogle Workspace 機能に変更はありません。
追加されるAI機能(主要なもののみ)
AI機能 | 概要 |
|---|---|
サイドパネル |
|
Meet の自動メモ生成 |
|
Gemini Advanced |
|
NotebookLM Plus ※1 |
|
一部現時点では日本語非対応(英語環境でのみ利用可)の機能がございます。
詳細は公式ヘルプ記事「最先端の Google AI 機能が Google Workspace サブスクリプションに登場」を参照してください。
お客様の状況に応じてどのような対応が必要かをまとめました。
必要な対応は各社のGemini for Google Workspace(=生成AI機能)の現在の利用状況により変わります
現行プランでの機能の充足度の確認 当面現在ご利用中の機能は維持されるとアナウンスされていますが、移行期間終了後ご契約中のGoogle Workspace に応じた機能提供となるため現在利用している/したい機能が維持されるかを確認する必要があります。
Gemini for Google Workspace | 現行プランでの | 環境準備・確認 |
|---|---|---|
利用中 | 必須 | 推奨 |
利用予定なし | 任意 | 必須 |
利用予定/PoC中 | 必須 | 必須 |
プランの見直しが必要となるケース
Google Workspace のAI機能は、プランによって利用できる範囲が異なります。ここでは、主なプランの違いをまとめました。
AI機能が充実しているプラン
上記の2つのプランは、AI機能に違いはありません。主要なGoogle Workspace のAIをフル活用したい場合は、どちらかのプランがおすすめです。
Businessプラン共通の注意点
Business系のプランでは、AI機能を細かくコントロールすることができません。機能を制限したり、部分的に展開したい場合は、Enterprise系のプランをご検討ください。
注意が必要なプラン
以下のGoogle Workspace プランをご利用中のお客さまについては使用に際して制限や差分があるのでご注意ください。
管理コンソール設定の見直し
生成AI機能固有の設定が管理コンソールに展開されているため、設定項目の再点検と設定の最適値の検討が必要です。
機能の展開を止めたい、コントロールしたい場合
以下を参考に対応を行なってください。
Workspace サービスでの Gemini 機能へのアクセスを管理する
利用できる制限はご利用中のプランによって異なります。
※ Business系プランのお客様はサイドパネルを無効にすることはできません。(2025/01/22現在)
「生成AIって難しそう…」「実際どうやって使えばいいの?」と感じている方は多いのではないでしょうか?
確かに、生成AIは革新的な技術であり、最初は戸惑うのも無理はありません。多くの人が「使い方がわからない」「具体的な活用事例を知りたい」という悩みを抱えています。しかし、生成AI習得の鍵は実際に触れてみることです。座学で学ぶよりも、実践を通してその可能性を探っていく方が、はるかに効果的です。
そこで、皆さんに提案したいチャレンジがあります。それは…
「日々の業務の中で、生成AIを活用して5分間の時間短縮を実現する」
です!
「たった5分?」と思うかもしれません。しかし、5分間を侮ってはいけません。塵も積もれば山となるように、5分間の積み重ねは大きな変化をもたらします。なにより「5分なら、何かできそう!」と感じませんか?
まずは、以下のような小さなことから始めてみてはいかがでしょうか?
1つのタスクで5分短縮できなくても構いません。複数のタスクを組み合わせて、合計で5分の短縮を目指せばOKです。重要なのは、「生成AIで5分短縮する」 という意識を持って業務に取り組むことです。この意識を持ち続けることで、日々の業務効率が向上し、最終的には大きな成果へと繋がるはずです。生成AIは、私たちに無限の可能性を提供してくれる強力なツールです。そしてこの先インターネットやスマホのようになくてはならないものになっていくはずです。今回の発表はそのような未来を先取りしたGoogle の強い意志の表れではと個人的には考えています。
せっかく使えるようになる機能です。使い倒さないともったいないです!
今日から生成AIを活用して、5分短縮に挑戦してみてはいかがでしょうか?
Google Workspace への Gemini 統合により、全てのユーザーがAIの力を活用し、業務効率化や創造性を高めることができます。従来の Google Workspace 機能に変更はありませんが、Gemini for Google Workspace の機能が追加され、より便利に、より創造的に働くことができるようになります。
生成AI機能はデフォルトでオンで展開されます。既存のユーザーは、Gemini for Google Workspace の統合に伴い、将来的にご契約中のGoogle Workspace のエディション変更が必要となる場合があります。また管理コンソール設定の見直しなど実施いただくことを推奨いたします。
こちらによくある質問やセキュリティなど懸念事項に対する回答がまとまっております。必要に応じてご参照ください。
Gemini for Google Workspace に関するよくある質問
本記事が、企業におけるスムーズな生成AI導入の一助となれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Google Workspace は、あらゆる業務に合わせて、すべてのビジネス機能をそろえた統合ワークスペースです。お客さまのご利用に合わせたサポートとオプションをご用意しています。あらゆる働き方に対応する業務効率化を実現します。
IDaas(Identity as a Service)サービスであり、企業向けデバイス管理(EMM)サービスです。Cloud Identity を利用することで、管理者は Google 管理コンソールからユーザ、アプリケーション、デバイスを一元管理することができます。
条件に該当するページがございません