Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/1/10

2025年1月10日掲載

Weekly Alibaba Cloud

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの四役です。

Weekly Alibaba Cloud では、今週もAlibaba Cloudのプロダクトアップデート情報をお届けします。

2024年12月19日から2024年12月25日にAlibaba Cloudのオフィシャルサイトで公開された主なアップデート情報を紹介します。

目次

ネットワークとCDN

  • Edge Node Service(ENS):ENSのSLA変更のお知らせ

    ENSのSLAが2025年1月20日に改訂され、以下の理由によるサービス停止は補償範囲に含まれないことが追記されました。

    • ローカルディスクインスタンスに紐づくローカルストレージに関連するデータ損失リスク、およびローカルディスク起因のインスタンスの使用不可。

    • サービスの規約違反によるサービスの停止、終了、支払いの延滞によるインスタンスの停止または解放。

    • インスタンスの通常のメンテナンスおよびアップグレードによって発生する短期間のサービス中断。

    具体的なSLAの変更内容は公式アナウンスをご確認ください。

データベース

  • ApsaraMQ for RabbitMQ:2025年1月アップグレードのお知らせ

    2025年1月2日から1月22日にかけて、ApsaraMQ for RabbitMQのアップグレード作業が実施されます。具体的なアップグレードの影響および対象リージョンの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

  • ApsaraMQ for RocketMQ:2025年1月アップグレードのお知らせ

    2025年1月6日から1月21日にかけて、ApsaraMQ for RocketMQのアップグレード作業が実施される予定です。具体的なアップグレードの影響および対象リージョンの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

  • ApsaraMQ for RocketMQ:2024年12月リリース

    新たにインスタンスのバージョンとして5.0-rmq-20241210-4がリリースされました。バージョン5.0-rmq-20241210-4では、グループ詳細ページ内の実行情報タブに消費遅延時間が表示されない問題が解消されています。

  • Data Transmission Service(DTS):2024年12月リリース

    • MongoDBからMySQLに対してデータベースを同期、移行する機能がサポートされました。

    • MongoDBからPolarDB MySQLクラスターに対してデータベースを同期、移行する機能がサポートされました。

    • ソース ライブラリで、ディスク (SSD) ストレージを備えたTair (Enterprise Edition) インスタンスがサポートされました。

ストレージ

  • Object Storage Service(OSS):2024年11月リリース

    アカウント配下に存在する複数のバケットを同じリソースプールに追加すると、バケットの使用状況に応じてコンピューティングリソースを動的に調整してリソース割り当てが最適化されるようになりました。

セキュリティ

ビッグデータ

  • MaxCompute:2024年11月リリース

    MaxCompute SQL V49 が 2024 年 11 月に正式にリリースされました。リリース内容は以下の通りです。

    • データベースエンジンの強化

      • Bitmap indexのサポート

        重複する値が多数存在するカラムにBitmap indexを作成すると、最大 50% のデータをフィルタリングできるため、クエリが高速化されます。詳細については、Bitmap index (beta)をご確認ください。

      • Bloom filter indexのサポート

        Bloom filterは、効率的な確率的データ構造です。MaxCompute は、大規模なデータへクエリするシナリオの為に、Bloom filter indexがサポートされ、クエリ中の不必要なデータスキャンを回避し、全体的にクエリのパフォーマンス効率を向上させます。詳細については、 Bloom filter index (beta)をご確認ください。
         
    • 組み込み関数

      • _EXPLODEのサポート

        JSONJSON_EXPLODEにより、JSON 配列または JSON オブジェクトの各要素を複数行のレコードへの展開がサポートされました。詳細については、JSON_EXPLODEをご確認ください。
         
    • SQL言語の強化

      • OR REPLACE オプションのサポート

        CREATE TABLE で、OR REPLACEオプションがサポートされました。指定したテーブルがすでに存在する場合、最初にテーブルを削除してからテーブルを作成する必要がないため、ユーザーによる SQL ステートメントの使用が簡素化され、利便性が向上します。詳細については、Create and drop tablesをご確認ください。

      • コメント機能のサポート

        SQLスクリプトでは、コードの可読性を向上させるために、単一行および複数行へのコメントがサポートされました。詳細については、SQL commentsをご確認ください。

      • SUBQUERY_MAPJOIN HINT のサポート

        一部のサブクエリ (SCALAR/IN/EXISTS など) は実行中に計算のために JOIN に変換されます。ユーザーは MAPJOIN アルゴリズムを使用して、サブクエリで明示的にHintを指定することでクエリの実行効率を向上させることができます。詳細については、SUBQUERY_MAPJOIN HINTをご確認ください。
         
    • 新しいパラメータ

      • オリジナルパラメータであるodps.stage.mapper.split.sizeは、マップステージに対して全体的な設定を行うことがサポートされました。さらに新しく追加されたフラグを使ってテーブルを柔軟な分割をすることも可能です。詳細については、Flag parametersをご確認ください。

      • 同じパーティション テーブルが 1 つのクエリで繰り返し使用される場合に利用する、set odps.optimizer.merge.partitioned.tableパラメータがサポートされました。このパラメータを設定すると、システムがパーティション テーブルをマージして、パーティション テーブルに対する IO 操作を最小限に抑え、パフォーマンスを向上させることができます。詳細については、Flag parametersをご確認ください。
         
    • 動作変更

      • 動的パーティションを静的パーティションに変換する機能が、MaxCompute で実行されるすべての DML 操作に対してデフォルトで有効になりました。この実装により、UPDATE、DELETE、および MERGE INTO 操作の動作が変更されます。詳細については、Service notices in 2024をご確認ください。
         
    • 行レベルのアクセス制御

      MaxCompute テーブル内の特定のデータにアクセスするユーザーまたはロールの権限を管理するために、行レベルのアクセス制御が新たに提供されました。詳細については、 Row-level access controlをご確認ください。

    • ビッグデータAI(MaxFrame)

      • Logview 2.0はMaxFrameと互換性を持ち、次のMaxFrameの関連機能がサポートされました。詳細については、Use LogView 2.0 to view MaxFrame jobsをご確認ください。

        • MaxFrameセッションで送信されたすべての DAG の実行レコード、実行時間、その他の情報が表示されるようになりました。

        • 各DAG内のSubDAGの実行順序、実行時間、オペレータ トポロジ、およびステータスの関係がインタラクティブに表示されるようになりました。

        • 各サブインスタンスの設定、実行ステータス、メモリ、CPU、その他のリソース使用量の表示がされるようになりました。
           
      • MaxFrame でAutomatic packaging serviceがサポートされました。

        Pythonベースのジョブ開発においてサードパーティパッケージの管理を簡素化する自動パッケージ化サービスです。これにより面倒なパッケージ管理作業が軽減されます。詳細については、Automatic packaging serviceをご確認ください。
         
    • Lakehouse

      • JNI でZSTD 圧縮をサポート

        JNIインターフェースに基づくParquet外部テーブルの作成時に、ZSTD 圧縮形式でのファイルの書き込みがサポートされるようになりました。詳細については、Create an OSS external tableをご確認ください。

      • OSSの外部テーブルで、 RAM RoleによるSTS 認証をサポート

        AccessKeyを使用せずRAMロールで MaxComputeにアクセスする機能がサポートされました。また、外部テーブルを利用する場合もRAMロールを使用して他のクラウドサービスからもMaxCompute にアクセスすることが可能となりました。詳細については、Create an OSS external tableをご確認ください。

      • クエリ プランの最適化

        オプティマイザーは、クエリ実行中のテーブルの一時的な統計情報を取得し、それによって小さなテーブルを識別し、クエリ プランを最適化する機能がサポートされました。詳細については、Read OSS dataをご確認ください。

      具体的なリリースの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

コンテナとミドルウェア

その他

  • YUNDISK 使用状況詳細レポートのアップグレードのお知らせ

    YUNDISKの使用状況詳細レポートは、2025年1月20日にアップグレードされる予定です。このアップグレードによる変更内容は以下の通りです。

    • Expenses and CostsのBill Detailsで確認できるProduct NameはYUNDISKからYUNDISK_CONFIGに置き換わります。

    • QueryUserOmsData APIはYUNDISK_CONFIGを指定することでクラウドディスク使用量を取得できます。

具体的なアップグレードの影響の詳細は公式アナウンスをご確認ください。


Weekly Alibaba Cloud 、今週のアップデート情報は以上です。

関連サービス

Alibaba Cloudは中国国内でのクラウド利用はもちろん、日本-中国間のネットワークの不安定さの解消、中国サイバーセキュリティ法への対策など、中国進出に際する課題を解消できるパブリッククラウドサービスです。

MSP(Managed Service Provider)サービスは、クラウド導入から運用・保守・監視・活用方法までをソフトバンクのエンジニアがトータルサポートします。お客さまの運用負荷を軽減し、クラウド利用を促進します。

おすすめの記事

条件に該当するページがございません