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いつもご覧いただきありがとうございます。クラウドエンジニアの前田です。
今回は、2025年1月の Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/1/17 の「セキュリティ」項目で紹介した「Anti-DDoS Proxyのブラックリストおよびホワイトリストの機能アップデート」について、少し掘り下げて紹介したいと思います。
今回、Alibaba Cloudの「Anti-DDoS Proxy」のブラックリストとホワイトリスト機能がアップデートされました。
具体的には、IPアドレスのセグメント(CIDRブロック)単位でのブラックリストおよびホワイトリストの設定が可能となりました。従来は保護ポリシーを使った適用が必要でしたが、今回のアップデートでCIDRブロック単位での設定が可能になり、アクセス制限設定が簡易化されました。
Anti-DDoS Proxyは、Alibaba Cloudやサードパーティのクラウド、データセンターにデプロイされているサーバーを保護することができます。
仕組みとしては、インターネットからのインバウンドトラフィックは、Anti-DDoSスクラビングセンターを通過し、悪意のあるトラフィックは、スクラビングセンターで除外され、悪意のないトラフィックは、転送ポートを通して配信元サーバーに転送され、安定したアクセスを保証いたします。
金融Webサイト、eコマースWebサイト、公共サービスネットワークのインターネットアクセスなどに適したサービスとなっています。
今回の主なアップデート内容は、2点となります。
Point1.
Point2.
■補足
■注意事項
アドレス範囲の指定には注意が必要です。ブラックリストに設定したCIDRブロック範囲が、本当は開けておきたいIPアドレスが含まれていたという場合を防ぐために、アドレス範囲の設定にはご留意ください。
1.「Anti-DDoS Proxy コンソール」にログオン
2.ナビゲーションバーで、インスタンスのリージョンを選択。
Anti-DDoS Proxy (中国本土) : Anti-DDoS Proxy (中国本土) インスタンスの場合は、「中国本土」(Chinese Mainland)を選択
Anti-DDoS Proxy (中国本土外) : Anti-DDoS Proxy (中国本土外) インスタンスの場合は、「中国本土外」(Outside Chinese Mainland)を選択
3.ナビゲーションで、[Mitigaion Settings] > [General Policies]を選択。
4.[Protection for Infrastructure]タブで、リストから目的の Anti-DDoS Proxy インスタンスを選択。
5.[Blacklist and Whitelist(IP address-based)]セクションの「settings」をクリックし、ブラックリストまたはホワイトリストの設定パネルに遷移。
6.ブラックリストまたはホワイトリストの設定パネルで、設定したいIPアドレスやCIDRブロックをエントリ。複数のエントリを区切るには、カンマを使用。
今回、Anti-DDoS ProxyのIPアドレスによるアクセス制限機能がアップデートされ、セグメント(CIDRブロック)単位でのブラックリストおよびホワイトリストの設定が可能となりました。
不要なIPアドレスも開けてしまうことになるのでセグメント範囲の設定には注意を要しますが、セグメント単位での設定が可能になったことでアクセス制限設定が簡易化されました。今まで、1つ1つ保護ポリシーを適用させていた場合には、ぜひ本機能をお試しください。
詳細については、公式ドキュメントIPアドレスのブラックリストとホワイトリストを設定するの確認をしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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