Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/3/7

2025年3月7日掲載

Weekly Alibaba Cloud

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの佐藤です。

今週もAlibaba Cloudのプロダクトアップデート情報をお届けしたいと思います。

2025年2月20日から2025年2月26日にAlibaba Cloudのオフィシャルサイトで公開された主なアップデート情報をご紹介します。

目次

注目のアップデート

2025年3月17日から、Alibaba Cloud RAMユーザーはパスワードによるログイン時にマルチファクタ認証(MFA)が必要となります。これにより、認証のセキュリティが向上し、ログインパスワードの漏洩による不正アクセスを防止します。[ユーザー固有の設定適用]または[異常なログオン時のみ必要]に設定されている場合、[すべてのユーザーに有効]に更新されます。RAMユーザーはパスワードログイン時に必ずMFAデバイスを使用する必要があります。2025年7月15日10:00以降にRAMを初めて使用したアカウント、すでに[すべてのユーザーに有効]を選択しているアカウント、およびSSOを有効にしているアカウントは除外されます。なお、変更の具体的な時期はメールやログインページで通知されます。

データベース

RDS MySQL 8.0でSSL暗号化をサポート

RDS MySQL 5.7ではSSL暗号化についてサポートされていましたが、 RDS MySQL 8.0でも、SSL 暗号化のサポートが追加されました。SSL 暗号化機能は、転送中のデータを暗号化するために使用されます。この機能は、接続のセキュリティとコンプライアンスが必要なシナリオに適しています。デフォルトでは、ApsaraDB RDS for MySQL インスタンスの SSL 暗号化機能は無効になっています。SSL暗号化機能の設定手順は公式ドキュメントをご確認ください。
 

ストレージ圧縮機能が利用可能に

RDS MySQL ユニバーサル クラウド ディスクおよびローカル ディスク インスタンスにストレージ圧縮機能が追加され、ストレージ層でのユーザーデータ (実データやシステムログを含む) の圧縮保存がサポートされました。圧縮機能により、単位容量データの保存コストを削減することが可能になりました。ストレージ圧縮機能の詳細公式ドキュメントをご確認ください。
 

データベースプロキシの読み取り/書き込み分離モードで3つの整合性レベルをサポート

ApsaraDB RDS for MySQLは、データの不整合を解決するために、データベース プロキシに対して、結果整合性、セッション整合性、およびグローバル整合性という3つの整合性レベルをサポートしました。ビジネス要件に基づいて整合性レベルを選択できます。それぞれの整合性レベルの詳細や設定の仕方は公式ドキュメントをご確認ください。

 

マイナーバージョンリリース

ApsaraDB RDS for SQL Serverのマイナー バージョンがリリースされました。リリースされたマイナーバージョンは以下になります。
 ・RDS SQL Server 2022
 ・RDS SQL Server 2019
 ・RDS SQL Server 2016 

コンピューティング

 

セキュリティ

  • Anti-DDoS:Origin Protection System アップグレードのお知らせ

    DDoS攻撃防御機能を向上させるために、Anti-DDoS Origin Protection System がアップグレードされました。アップグレード期間中、理論上業務への影響はありませんが、極端な場合には一部の長時間接続が1~2回30秒以内の瞬断が発生する可能性があります。具体的なアップグレードの影響および対象リージョンの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

コンテナとミドルウェア

AI

  • Platform For AI:PAI-EASでBladeLLMがサポートされるように

    BladeLLM は、PAI によって独自に開発された推論エンジンです。効率的なランタイム、高性能な演算子の実装、そして究極のハイブリッド量子化が提供されます。PAI-EAS によって BladeLLM が完全に統合され、LLM 高性能推論サービスが開始されます。シナリオベースの展開が BladeLLM によってサポートされ、LLM 推論の応答時間が短縮され、スループットが向上されます。

 

ビッグデータ

  • DataWorks:Shared Data Service Resource Groupのサービス停止のお知らせ

    2025年3月1日より、新規APIにおいてShared Data Service Resource Groupが使用停止され、2026年4月1日からは完全にサービスが停止されます。DataWorksデータサービスAPIは、Shared Data Service Resource Group、Exclusive Data Service Resource Group、またはServerless Resource Groupで実行されますが、Shared Data Service Resource Groupはテナントによって共有されているため、長期的な使用が推奨されません。Shared Data Service Resource Groupを利用のお客様はServerless Resource Groupの利用が推奨されます。Serverless Resource Groupの購入と設定、既存APIのリソースグループ変更、テストと発行手順が必要です。詳細な手順はドキュメントをご確認ください


Weekly Alibaba Cloud、今週のアップデート情報は以上です。

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