Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/5/15

クラウドテクノロジーブログ
編集チーム

2025年5月15日掲載

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの佐藤です。

今週もAlibaba Cloudのプロダクトアップデート情報をお届けしたいと思います。

2025年4月22日から2025年5月5日にAlibaba Cloudのオフィシャルサイトで公開された主なアップデート情報を紹介します。

注目のアップデート

Edge Node Service：Windows OSの課金に関する通知

2025年6月10日から、Edge Node ServiceのWindowsオペレーティングシステムに対して正式に課金を開始し、Windowsオペレーティングシステムを使用するためにイメージ料金がかかることがアナウンスされました。課金対象は中国の香港、マカオ、台湾および海外ノードでWindowsオペレーティングシステムを使用する既存および新規作成されたインスタンスです。オンデマンドの従量課金インスタンスは、Windowsオペレーティングシステムをサポートしなくなります。価格の詳細は公式ドキュメントをご確認ください。

データベース

ApsaraDB for MongoDB：8.0メジャーバージョンをリリース

ApsaraDB for MongoDB 8.0メジャーバージョンがリリースされ、より強力で効率的なデータベースソリューションが提供されます。このバージョンでは、高負荷管理、スケーラビリティ、セキュリティが最適化され、より効率的なデータ分散と低コストをサポートします。Alibaba Cloudでは、インスタンスを簡単にMongoDB 8.0にアップグレードし、最初の1か月間は無料トライアルを申し込むことができます。

セキュリティ

Web Application Firewall：WAF 3.0の概要レポートとセキュリティレポートの最適化、および複数の条件に基づくログクエリのサポート

WAF 3.0がリリースされ、WAFログとレポートデータの照会がより柔軟かつ効率的に行えるようになりました。概要ページのQPSおよびステータスコードチャートでは、ドリルダウン分析によって主要データへのアクセスが可能になります。セキュリティレポートページでは、複数の論理演算子と条件を組み合わせたログクエリを実行できます。さらに、ページスタイルとインタラクティブエクスペリエンスも最適化されています。これにより、ユーザーはログとレポートデータを分析し、保護ルールの調整が可能になりました。

Security Center：ネットワークおよびホスト側からのセキュリティアラートの集約をサポート

Cloud Threat Detection and Response（CTDR）は、セキュリティイベントの自動調査機能を提供し、ネットワークおよびホスト側のセキュリティドメイン間でアラートの相互関連および集約に対してサポート可能になりました。これにより、ラテラルムーブメント攻撃や複数のサブネットにまたがる悪意ある活動など、単一のセキュリティドメイン内では検出が難しい複雑な攻撃パターンを発見できるようになりました。機能としては、Cloud Security Posture Management（CSPM）機能がリリースされ、企業全体のセキュリティインシデントの洞察を提供し、ネットワーク側の侵入からホスト側の被害に至るまでの完全な攻撃経路を可視化できるようになりました。

ビッグデータ

Hologres：2025年4月リリース

2025年4月にHologres V3.1がリリースされました。主な追加機能及び更新内容の詳細に関しては公式ドキュメントをご確認ください。

DataWorks：MCPサーバーのリリースとDataWorksエージェントの開始

DataWorksは、自然言語を用いてデータ開発とガバナンスを実行する新機能をリリースしました。新たにリリースされた機能のDataWorksエージェントはDataWorks MCPサーバーおよびHologresのような他のビッグデータコンピュートエンジンのMCPサーバーに接続でき、自然言語でのインタラクションを通じてデータ開発、タスクの運用・保守（O&M）、データ同期などの機能の実装が可能になりました。ユーザーが自然言語を通じてデータ開発と管理を実装できるようにサポートを開始しました。詳細は公式ドキュメントをご確認ください。

OpenSearch：ベクター検索版および検索エンジン版による高可用性仕様のサポート

OpenSearchは、新機能として、新規インスタンスに高可用性仕様を選択できるほか、既存インスタンスのデプロイメントモードをシングルゾーンデプロイメントから高可用性デプロイメントにアップグレードが可能になりました。この高可用性仕様は、基盤アーキテクチャからのデュアルゾーンデプロイメントを使用して、顧客サービスの安定性を向上させ、クロスゾーン災害復旧要件を満たします。

コンテナとミドルウェア

ApsaraMQ for RabbitMQ：2025年5月アップグレードのお知らせ

2025年5月6日から5月30日にかけて、ApsaraMQ for RabbitMQのアップグレード作業が実施されます。アップグレード内容や影響、対象リージョンの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

ApsaraMQ for RabbitMQ：TCP、MQTT、HTTPアクセスのアップグレードのお知らせ

2025年5月7日から5月29日にかけて、ApsaraMQ for RabbitMQのアップグレード作業が実施されます。アップグレード内容や影響、対象リージョンの詳細は公式アナウンスをご確認ください。

Application Real-Time Monitoring Service：2025年5月リリース

2025年5月26日から、Observable Monitoring Prometheus Edition では、すべてのインスタンスにわたって、Remote Read および GlobalView 集約インスタンスで非集約クエリを実行する場合、一度に取得できるデータの期間は最大で30日間に制限されます。