Alibaba Cloud知っておきたいアップデート：ECSグローバル検索について

アップデート概要

2025年5月、Alibaba CloudのElastic Compute Service（ECS）に新たに「グローバル検索」機能が追加されました。このアップデートにより、WebコンソールのECSメニューが表示されている時に（以下、「ECSのWebコンソール」と表現する）様々な情報や操作項目をキーワードで一元的に検索できるようになりました。ECSに関連するさまざまな情報（インスタンス、ドキュメント、検索履歴など）をECSのWebコンソール内で一元的にキーワード検索できるようになり、効率化に大きくつながる機能となっています。

AWSでは「Resource Explorer」、Azureではフィルターとして既に似たような機能が実装されています。

ECS（Elastic Compute Service）とは

Alibaba CloudのElastic Compute Service（ECS）は、仮想サーバー環境を提供するクラウドコンピューティングサービスです。他クラウドサービスと比較してアジア、特に中国での展開に強く比較的安価に利用することが可能です。プロダクトの詳細については、公式ドキュメントをご覧ください。

グローバル検索の使い方

グローバル検索は以下の3つの方法で呼び出すことが可能です。

• Webコンソール画面右側サイドバー上部の虫眼鏡アイコン

• WebコンソールのOverview画面の検索窓

• キーボードショートカット（Windows：Ctrl + /、Mac：Command + /）
   

検索欄にキーワードを入力すると部分一致で表示され、インスタンス以外にも合致するものが表示されます。検索の対象や可能な操作については次章で紹介します。

機能の詳細

今回追加された「グローバル検索」は、ECSのWebコンソール画面における検索を統合的に改善する機能です。以下の5つの主要な検索機能が搭載されています。

■ リソース検索

• ECSインスタンス、VPC、SLB、セキュリティグループやEIPなどのリソースをリージョンをまたいで検索可能

• ECSインスタンスに対してステータスやリージョンEIPが確認可能

• 検索対象はECS関連に限定され、一部の他サービスのリソースにも対応

■ インスタンス操作の呼び出し

• 検索結果からECSインスタンスに対して、直接「起動（Start）」「停止（Stop）」「スナップショット作成」などの操作を実行可能

• 操作には対象インスタンスとリージョンの指定が必要
  
  

■  ドキュメント・OpenAPI検索

• Alibaba Cloud公式ドキュメントへのリンクを部分一致で検索可能

■  メニュー検索

• ECSのWebコンソール左ペインのナビゲーションメニュー項目を即座に検索可能

■  お気に入り・利用履歴

• グローバル検索で過去に使用したページやお気に入り登録した項目を検索して再アクセス可能

注意事項としてグローバル検索はECSのWebコンソール上でのみ利用可能です。

利用してみての使用感として、複数リージョン・複数リソースを一括検索でき、目的のものに最短でたどり着けます。またお気に入り登録や検索履歴機能もあるため、よく使うインスタンスを素早く呼び出せるのは非常に便利です。

AWSやAzureのものと比べて、Alibaba Cloudのグローバル検索は検索にフォーカスしており、シンプルなUIと高性能な検索エンジンに強みがあります。複雑な設定や操作を必要とせず、サービスやリージョンを横断しての迅速な検索が可能です。

まとめ

ECSに新たに追加された「グローバル検索」機能は、ECSのWebコンソールの操作性と検索性を向上させる機能です。リソース管理、操作呼び出し、ドキュメント参照などを一元的に行えることで、利用者の効率を改善することができます。

詳細については、公式ドキュメントの確認をしてみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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