マイクラと生成AI、まさかの共通点！？～「自由すぎる」がゆえの悩み、はじめの一歩 ～

創造は無限大、自由すぎる世界の正体：マイクラと生成AIに共通する『最初の壁』

マイクラをプレイした経験のある方なら、「さて、何をすればいいんだろう？」と広大な世界を前に立ち止まってしまった経験があるかもしれません。あまりに自由すぎて、逆に身動きが取れなくなる──それがマイクラの魅力であり、同時に多くのプレイヤーが最初に直面する壁でもあります。

そして、生成AIもこの点において非常に似た特性を持っています。例えば、「棒人間を描いて」といった簡単な指示からスタートできるとはいえ、そこからどのように発想を広げ、具体的な成果に結びつければ良いのか、最初は戸惑うことが多いものです。

私自身も、初めて生成AIに触れた際は「何て言えばいいんだろう…」と画面の前で手が止まりました。しかし、実際に一言入力してみるだけで、思いがけず面白い結果が得られ、そこから少しずつ言葉を足していくことで、活用の幅が広がっていきました。

例えばこのような流れです。

左から

1. 棒人間を描いて
2. パリピな棒人間を描いて
3. ネオンライトが輝くダンスフロアで、エネルギッシュなポーズをとる実写風のパリピな棒人間を描いて

この「ネオンライトが輝くダンスフロアで、エネルギッシュなポーズをとる実写風のパリピな棒人間」のような成果が、最初から完璧な指示によって生まれたわけではありません。これは、小さな一歩の積み重ねと、AIとの「対話」によって導き出された結果です。

使い続けるうちに、Gemini のような生成AIがどのような言葉にどう反応するのか、その独特の“言い回し”や“癖”のようなものが少しずつ見えてきます。その過程で自分なりのコツやスタイルを確立していくことも、生成AI活用の大きな楽しさの一つです。Google Workspace に搭載されたGemini であれば、日頃使い慣れたツールから気軽に試すことができ、その「癖」を効果的に掴むことで、より効率的な活用が可能になるでしょう。

「やり方教えて」では限界がある：自分で「やってみたい」からこそ生まれる価値

「マイクラのやり方を教えてほしい」「生成AIの使い方を教えてほしい」という言葉をよく耳にします。基本的な操作方法は説明可能ですが、本当に難しいのはその先です。

「何を作るか」「どのように表現するか」といった創造的なプロセスは、自分自身の内側にある「やってみたい」という意欲を見つけることから始まります。これは、誰かが代わりに答えを出せるものではありません。

「こうしたらいいですよ」と教えられるよりも、自分で手を動かし、試行錯誤しながら少しずつ見えてくるものの方が、はるかに深く納得でき、長期的に活用できるスキルとして定着します。

例えば、日々の業務でGoogle Meet を使って会議のメモを取っている人もいるでしょう。Google Meet の自動メモ機能で議事録が作成できるのは便利ですが、「ただ文字起こしされただけ」で終わらせていないでしょうか？そこで「こうだったらいいな」という「小さな不満や要望」をGemini に頼んでみてはいかがでしょうか？

• 「この議事録から、決定事項と担当者、期日だけを抜き出して箇条書きにして」 
• 「この会議で出た顧客からの要望を、重要度順に並べ替えて」 
• 「この議事録を基に、次のアクションプランの叩き台を作って」
• 「この議事録の中で、人を傷つけるような伝え方をしていた箇所はある？」
• 「この議事録をインフォグラフィックにして」

たった一言、あなたの「こうだったらいいのに」を付け加えるだけで、ただの文字起こしが、あなただけの、より使える議事録に生まれ変わります。これは誰かに「やり方」を教えられるだけじゃなく、「やってみたい」という気持ちで一歩踏み出したからこそ得られる価値です。

他にも、Google Workspace に搭載されたGemini に「この写真、どう思いますか？」と尋ねてみたり、「なんとなく明るい感じの文章を書いてください」と気軽に投げかけてみることです。そうした何気ない一言が、これまで自分では気づかなかったような想像力を引き出してくれることもあります。

具体的なやり方ばかりを求めるよりも、まずは一度、実際に触れてみることが重要です。「正解」は存在しなくても、「あ、自分はこういうのが好きかもしれない」と思えるような、あなた自身の気づきがきっとあるはずです。

偶然の奇跡、クセになる：予期せぬひらめきが、創造の醍醐味

マイクラで、何気なくブロックを並べていたら思いがけず素敵な形になり、「あれ、意外といいかも」と感じた経験はありませんか？

生成AIにおいても、少し表現を変えてみただけで、思わず見惚れてしまうようなアウトプットが生まれることがあります。このような「偶然のひらめき」こそ、創造の醍醐味とも言える瞬間です。

何となく「難しそう」と感じて一歩踏み出せなかった方、特に「プロンプト（指示文）の作り方が難しそう」「どうすれば自分の意図がAIに伝わるのだろう」と感じている方も、まずは気軽に遊んでみることで、思わぬ発見があるかもしれません。

ちなみに、試しにGemini に「それぞれの画像に笑えるセリフをつくって」ってお願いしてみたらこんな結果になりました（笑）

このような、ユーモラスな活用も可能です。このような自由な「遊び」ができるのも、生成AIの大きな魅力の一つと言えるでしょう。ビジネスにおいても、こうした遊び心や柔軟な発想が、新たなイノベーションのきっかけとなることは少なくありません。

自由すぎる「地獄」、知っていますか？：それでも活用を諦めない理由

この「自由さ」は、実は時に厄介な側面も持ち合わせています。

「マイクラでは、あまりに何でもできるがゆえに、目的を見失ってしまうこともあります。それは生成AIも同じ」。例えば、業務で使う資料作成をAIに任せようとしても、「どんな言葉で指示すれば、期待通りの文章ができるのか分からない」と途方に暮れたり、あるいは「同じ指示でも、毎回違う結果が出てしまって、安定した品質が得られない」といった悩みに直面したりすることもあるでしょう。この「自由すぎる」がゆえの戸惑いは、決して珍しいことではありません。

しかし、最初から完璧に使いこなす必要は全くありません。同時に完璧を期待することもよくありません。むしろ、毎回結果が異なることを楽しみつつ「うまくいかないな」と感じながらも手を動かしていく中で、自分なりの最適な方法や距離感が見えてくるものです。Google Workspace の各種ツールと生成AIの機能を組み合わせることで、こうした試行錯誤のプロセスも、より効率的かつ創造的に進めることが可能になります。

楽しむ力が、創造力を育てる：未来への一歩

そのプロセスを「楽しむ」ことができれば、創造は一気に面白くなります。

失敗を恐れずに、「こうすれば良くなるかも」と工夫を重ねる中で、少しずつ手応えが生まれ、気づけば夢中になっている。そうやって、真の創造力は育まれていくのです。

何よりも大切なのは、最初の一歩を踏み出す勇気です。

マイクラも生成AIも、「遊びながら学べる」素晴らしいツールだと、私は確信しています。

まとめ：さあ、あなたは何を創造しますか？ Google Workspaceが拓く、未来の働き方

マイクラで建築に熱中した経験のある方、生成AIで新しい創作を楽しんでいる方。そして、これから挑戦してみようと考えている方。

少しだけ「自由すぎる世界」に足を踏み入れてみませんか？最初は戸惑うかもしれませんが、きっとどこかで、「あ、これだ！」と心が震える瞬間が待っているはずです。それは、あなたのビジネスの未来を変える大きな発見となるかもしれません。

「難しそう」と感じる気持ちがあったとしても、心配はいりません。小さなひとつの入力や操作から、きっと新しい世界が広がっていきます。Google Workspace の各種サービスに搭載された生成AI機能は、その「はじめの一歩」を限りなく容易にしてくれるでしょう。

もし、あなたの心の中に「こんなことできたらいいな」というアイデアがあるのなら。それは、まるでドラえもんに「こんな道具ない？」と尋ねるような感覚で、Google Workspace のGemini に問いかけてみても良いかもしれません。

そして何より、生成AIは、あなたのどんな問いかけにも、怒ったり、笑ったりせず、静かに、そして優しく受け止めてくれます。マイクラのゾンビのように突然襲ってくるようなこともありません。安心して、あなたのアイデアをぶつけてみてください。

もしかしたら、その何気ない一言が、思いがけない発見の入り口になるかもしれませんよ？

まずは、たった一つだけでも良いので、試してみませんか？

例えば、「この写真、上手に撮れてる？」と、誰かに見せるわけではなくてもGemini に尋ねてみたり、「夕焼けってどう描いたら綺麗かな？」と、気軽に投げかけてみたり。

ふとGoogle Workspace のGemini に聞いてみる。そんな何気ない一歩が、「次、これもやってみようかな」という、あなたの次の好奇心につながるかもしれません。

そうした何気ない問いからでも、創造の扉はきっと開きます。

「これでいいのかな？」と半信半疑で入力した言葉が、思いがけず素敵な結果に変わることがあります。そんな偶然が、ふっと心をほぐしてくれる瞬間もあるのです。

本ブログを読んだ後、あなたの手がほんの少しでも動き出す。もし、そんなきっかけになれたのであれば、これほどうれしいことはありません。

次はあなたの番です。あなたは何を創造しますか？どのような新しい楽しみ方を見つけますか？

その一歩が、きっと新しい世界を開いてくれるでしょう。

そしてもし、実際に試してみて「これは面白い！」と思える瞬間があったり、もっと深く知りたい、もっとビジネスに活用してみたいと感じたら、ぜひご相談ください。皆さんのビジネスにおける生成AI活用の道を、全力でサポートさせていただきます。

小さな「やってみたい」から始まる大きな未来を、ともに育てていけたらうれしいです。