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ご覧いただきありがとうございます。Twilioプロダクトチームです。
Twilioは、電話やSMSなどの通信機能を手軽にアプリケーションへ組み込めるAPIプラットフォームです。その柔軟性と拡張性の高さから、さまざまなプロダクトに活用されています。
一方で、一般的なプログラミングとは異なる特有の挙動があるため、Twilioのようなコミュニケーション系のサービスに初めて触れる方は、設定ミスや予期せぬ動作によって通信トラブルが発生することがあります。特に開発初期や検証段階では、通信の状態を適切に可視化できていないと、トラブルの原因特定に時間がかかる場合があります。
そこで本記事では、Twilioを安全かつスムーズに運用するための「ログ確認の基本」にフォーカスして紹介します。開発初期から本番運用まで、状態監視や不具合対応に役立つ情報として活用していただければ幸いです。
Twilioとは、電話やSMS・ビデオ・チャットなど世の中にあるさまざまなコミュニケーションチャネルをWeb・モバイルアプリケーションへ組み込むクラウドコミュニケーションプラットフォームです。従量課金制のため、コンタクトセンターや新規ビジネスをスモールスタートで構築することが可能です。
Twilioのログは、不具合の原因特定や配信状況の把握だけでなく、意図しない通信を早期に検知するためにも有効です。特に開発段階では、予期しないリクエストや設定ミスにいち早く気づくためにも、ログを定期的に確認することが重要です。
今回は、Twilioコンソールからログを確認する基本的な方法について紹介します。
1.Twilioコンソールにログインします。
2.MonitorからLogsを押下すると、Twilioの機能ごとにログが確認できます。今回はCallsを選択してみます。
3.確認したいCall SIDを押下すると、ログの内容が表示されます。
ログで特に見るべき項目は以下の通りです。
項目名 | 内容・用途 | 確認目的 |
|---|---|---|
status | 通話の状態(例:completed, failed, busy, no-answer など) | 通話が正常に完了したかを確認 |
from / to | 発信元・宛先の電話番号 | 意図しない番号への発信がないか確認 |
startTime / endTime / duration | 通話の開始・終了時間、通話時間 | 不自然に長い通話の検出 |
direction | 通話の方向(inbound=着信、outbound-api=API発信など) | 想定外の通話フローの発見 |
ログでは、通信の状態や傾向を把握するには十分ですが、発生した問題の原因をより正確に突き止めたい場合は、エラーログの確認が不可欠です。
ここからは、Twilioで発生するエラーの種類と、エラーログの確認方法について紹介していきます。
1.Errorsを押下すると、エラーログが見れます
2.エラーログの内容から、エラーの説明や解決策、原因などを確認できます。
エラーの可視化は、トラブル対応を効率化するうえで欠かせないポイントです。
Twilioのエラーログをうまく活用すれば、「何が」「いつ」「なぜ」起きたのかを素早く把握できます。
本番運用時の安定性確保にもつながるため、早い段階からチェック体制を整えておくことをおすすめします。
Twilioを安定して運用するには、通信の状況を日々確認し、異常やエラーに早めに気づくことが重要です。
本記事では、開発・検証フェーズで特に役立つポイントとして、Twilioコンソールを使ったログの確認方法を紹介しました。まずはログを定期的に確認し、通信の状況やエラーを正しく把握することが安定した運用への第一歩です。今回紹介した内容を参考に、安全で確実なTwilioの活用を実践していただければ幸いです。
なお、Twilio APIを活用した実装方法や、電話番号の購入方法については、別の記事でも詳しく紹介していますので、これらの記事も参考にしてみてください。
Twilioは、電話、SMS、ビデオ、チャットなど、多様化するお客さまとのコミュニケーションチャネルを1つにつなぐクラウドコミュニケーションAPIです。
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